イランという国で
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2009年 11月 27日 |
 調査やら自分の仕事とは関係のない仕事に振り回され、あちこち走り回っていました。調査は自分の仕事なので文句はないのですが、人を小間使い扱いするなら足代くらい払ってほしいよと大学に対する文句を言いながら、文科省やら外務省やらその他あちこちをタクシーで行ったり来たりでした。

 そんな中で見つけた張り紙がこれ。ある機関の入り口に貼られていたもの。

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 「新型インフルエンザ流行のため、握手をしたり、抱き合って頬にキスしたりすることは堅く禁ずる」

 これを禁じられたら挨拶に困るだろうなあ、と思ったのですが、それ以前に、同じ部屋にいるだけでも感染してしまうのではないだろうかとちょっと疑問に思ったのでした。まあ、接触は避けるに限るのでしょうが。

 挨拶の際に握手をしたり、両頬にちゅちゅちゅと二三度キスをしたりする(音だけで本当にはしていないことの方が多いらしい)のは男性でも女性でもよく見られる光景。もちろん、親しくなければしないのですが、日本に比べれば親しさの基準が違うので、かなり頻繁に見かけます。
 今は見慣れてしまって別に何とも思わないのですが、イランに来たばかりの頃は、ひげの濃い、ごついおじさん同士がこうしているのを見て、「濃い光景だなあ」などと思ったものでした。

 日本ではワクチンの接種が始まったようですが、イランでは特に積極的には行われていないようです。予防接種を行っているパストゥール研究所に問い合わせてみようかとも思ったのですが、接種に行っている時間もなかなか取れない状態なので、とにかく感染しないように気をつけるしかないようです。

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by sarasayajp | 2009-11-27 11:58 | いろいろ |
2009年 10月 29日 |
 インフルエンザによる欠席が目立つようになったクラスや、学内に貼られた新型インフルエンザに対する注意のポスターに、イランでも新型インフルエンザが流行しているのだということを実感する今日この頃です。

 小学校などでは一クラス10人の欠席者が出た場合学級閉鎖にするという発表が行われたとか。しかしその一方でその指示書がまだ届いていないため、どんなに欠席者が出ても学級閉鎖にできないという学校もあるとか。一方で指示書が既に届いている国立の学校や私立の学校では既に学級閉鎖あるいは学校が休みになっているところも出ているようです。

 学校が休みになると逆に、普段以上に親戚の間での行き来が増えたりするのではないかと思ったのですが、実際に、小学校のPTA集会では、インフルエンザ患者のいる家庭では人を招いたり人の家に出かけたりしないようにして、インフルエンザの拡大を防ぐようにという注意があったとか。

 大学では学級閉鎖はないものの、欠席が多いと試験が受けられなくなるからとよれよれしながら出席する学生も見られます。授業中ぐったりとテーブルに突っ伏していたり、他の人にうつしたりするくらいなら休んでくれた方が良いんだけどなと思わないでもないのですが、根がまじめなのか無理にも出席してしまうようです。
 しかしそれは先生の側も似たようなもので、授業を休講にすると補講をしなくてはならないという大学の規則があるため、なるべく補講を避けようと、高熱があろうとなんだろうと、かなり無理をして授業をすることになってしまいます。補講をしようにも、第二外国語だとか一般教養だとかの授業があるために、学生が集まれる空き時間を見つけるのはほぼ不可能だからなのです。

 早く流行が終わってくれるようにと願うしかないのが辛いところです。

 そういえば、新型インフルエンザに関する啓発ポスターに、「インフルエンザにかかっている人から最低一メートルは離れましょう」とありましたが、なんだか少し違和感を感じてしまったのでした。

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2009年 10月 24日 |
 夢の中で亡くなった家族が「私は家を建てた」と言うと、数日中に家族の誰かが亡くなるんだよ。母が「亡くなった父が夢に出てきて『家を建てた』って言った。誰かが死なないように何とかしなくちゃ」と電話をしてきて、ナズル(一種の願掛け)をしたりしたんだけど、その二三日後に、母の(母方の)叔父の息子が亡くなったんだよね。

 と、知人の一人が教えてくれました。建てた家で一緒に暮らす人を引っ張って行ってしまうということなのでしょうか。
 最初聞いたときは意味が分からず、「家を建てた?誰が?」と間抜けな聞き返しをしてしまったのでした。

 どうやらハマダーンあたりで言われている夢判断らしいのですが、ちょっと聞いてみると他にもいろいろあるようです。例えば、

 夢の中で亡くなった人が何かをあげようとしてももらってはいけない。受け取ってしまうと家族の誰かが亡くなってしまうから。

 というのもよく聞かれる夢判断だとか。

 亡くなった人の夢の話はよく聞きますが、そういえば、こういう占いめいた話はあまりしてこなかったように思います。

 占いはイスラームでは禁止じゃなかったっけ?と思ったそばから、占いは禁じられているけど夢判断は構わないんだったと思い出し、どこがどう違うのか悩んでしまったのでした。

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お久しぶり!ぼくはこれも巣材にするのだ


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by sarasayajp | 2009-10-24 11:31 | いろいろ |
2009年 10月 14日 |
 この数日、テレビやラジオ、新聞などでは必ずと言って良いほど、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞に対する非難が何らかの形で行われています。閣下が受賞できなかったのが悔しかったようです。国連総会での演説でも注目してもらえなかったようですし。

 それはともかくとして、こちらで時々聞かれるのが、「オバマ大統領が平和賞を受賞して喜んでいるのは閣下かもしれない」というジョークです。「平和賞をもらっておいてイランに軍事攻撃をするわけにはいかないでしょ」というのがその理由だそうですが、オバマ大統領はアフガニスタンに対しての増派を打ちだしていたように思うのでどうなのかな、とも思うのですが。

 アフガニスタンといえば、先日行われた大統領選挙で大規模な不正が明らかになったとか。その不正の方法を聞くと、何となくイランの大統領選挙での不正方法を彷彿とさせます。「国際的な選挙監視団が監視を行うべきだ」とムーサヴィー氏が主張していましたが、もし本当に監視が行われていたらどうなっていたでしょうか。気になるところです。

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 青果店の店頭にザクロが並ぶ季節に。写真はザクロで有名な町、サーヴェのあちこちの街道脇などで見られるザクロの露天商のもの。
 気がついたら今日は誕生日。もうザクロの季節か、と驚くように、一年一年の過ぎ去るのが随分と早くなったような気がするのは年齢のせいなのか、あれこれと忙しくて時間が足りないのか。

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by sarasayajp | 2009-10-14 12:07 | いろいろ |
2009年 10月 13日 |
 テヘラン市内にある人文科学研究所へ出版の打ち合わせ。
 少々緊張して研究室へ入ると、50代後半かもう少し上くらいの男性が二人。
 どちらが約束していた方なのかと内心焦っていると、一方が立ち上がり、「お茶でも飲む?」と一言。「いえ、そんな、お気を使わないでください」と返すと、「いやいや、用意はできているんだから。そこに座って待っていなさい」とさっさと出て行ってしまいます。どうやらこちらの先生が約束していた先生だったようです。部屋に残ったもう一人の先生は、デスクの引き出しからビスケットを取り出し、「まあ、どうぞ」と差し出してくれます。
 そうこうするうちにお茶を取りに出ていた先生が戻ってきて、原稿のチェックの開始です。

 チェックを入れた原稿を見ながら「どこだっけな」とやっていると、打ち合わせには関わっていない方の先生が、「日本のイラン研究というのはどんなものなのかな」「韓国では14世紀くらいの文書にペルシア語の詩の断片が書かれているのが発見されたそうだけど、日本にもそういうものはあるのか?」「井筒教授(イスラーム研究者・イラン王立研究所にも一時在籍していた)はイスラーム思想と他の東洋の思想を体系化しようとしていたが、それについてはどのように思う?」と話しかけてきます。打ち合わせの片手間に返事ができるような内容ではない質問も多く、冷や汗をかきながらの二方面作戦でした。
 そこからイランの大統領選挙、アメリカの大統領選挙(それも先日のではなく、ニクソンショック後の)、日本の政権交代と話が移っていき、その合間合間に私は原稿の訂正箇所などの注意を受け、打ち合わせ相手だった方の先生は日本の自民党下野の話に何か感じるものがあったのか、「サアディー(13世紀頃のイランの詩人)が(モンゴル軍による)バグダード陥落について詠った詩を知っているだろう?」と、暗唱を始めたところで電話中断。「じゃあ、続きは私が読んであげよう」ともう一方の先生が最後まで詠み、そこでおいとますることに。

 見送りに立ちながら「イランで暮らすのは大変でしょう」というので、「もう10年以上になりますし、まあ、慣れました」と返すと、「そうか。我々は50年以上住んでいるけど、まだ慣れないよ」とのこと。

 イランの学者らしい会話なのですが、何とも言えないまったりとした雰囲気で、楽しい一時を過ごすことができたのでした。しみじみと、ここしばらく続いている大学との交渉は神経をささくれ立たせていたんだなあとも。自分の研究・仕事だけに集中したいものだとは思うのですが、次から次へと予期せぬ事態が起こるというのもイランらしいのかもしれません。

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ここに巣を作るのだ。


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by sarasayajp | 2009-10-13 12:07 | イラン人 |
2009年 10月 09日 |
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 秋になり、文鳥ずの繁殖意欲が増大中。
 巣を作るため、本棚の隙間や棚の上などあちこちに巣材を持ち込み、散らかしてくれる。産卵制限のため、巣箱は本格的に寒くなるまではかごの中に設置しないようにしているのだけれど、彼らの本能はとどまるところを知らない。
 かくて、人間は、彼らがあちこちに持ち込んだ巣材(人間的にはゴミ)を回収するのが日課になる。
 自分の体ほどもあるティッシュを持ち運ぶ様子はユーモラスなのだけど、使用済みティッシュをゴミ箱から持って行くのはやめてほしい。

 写真は昨年のもの。
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by sarasayajp | 2009-10-09 20:00 | いろいろ |
2009年 10月 02日 |
 試験監督の代理をお願いしていた先生たちから学生の回答を受け取り採点。
 学期終了から夏休みを挟んでしまったため、勉強不足で少々低空飛行といった感じです。科目によってはどうやって学生を救済するか頭を抱えることになりそうです。

 それはさておき、今一番後悔しているのは、学生に「ペルシア語の部分は教科書体で書いておいてね」と言っておくのを忘れていたことかもしれません。
 ペルシア語は日本語のように行書体・草書体に当たるような文字を崩した書き方があり、高校生の教科書になるとそうした書体で一部書かれていたりします。また、自分で、あるいは教室に通ってお習字を習っている人も多く、結構な達筆な学生も多くいます。
 私も一応ペルシア語の習字の初歩くらいは習っていますし、大学の授業での先生方の達筆な板書で多少は慣れていますが、それでもやはり、小さな回答欄にさらさらっと崩した書体で答えを書かれると、思わず悩んでしまうことも。もちろん、字がきれいなのは良いことなのですが。ついつい、「面倒だから全部正解にしちゃおうかな〜」という誘惑に駆られてしまうというのはここだけの話です。

 教科書から離れた問題は苦手ですが、教科書に載っていることや単語表は完璧に暗記しているところに、大学までいかに暗記中心の勉強だったのかということを感じると同時に、その暗記能力の高さに試験のたび感心してしまうのでした。

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人間は大変だね。僕はかゆいところに足が届かなくて大変。


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2009年 09月 28日 |
 昨日は一日中調査のために山登り。よれよれしながら家に戻ると「中距離ミサイル発射」のニュース。
 その前には「秘密核施設発覚」というニュースもありましたし、国際的な信用は大統領選挙以来がた落ちなんだろうなあとがっくりです。それ以前にはあったのかと言われるとちょっと辛いところですが。

 そういえば、一時帰国中に、東○大で原子力関連を選考するイラン人留学生がいたというニュースを目にしましたが、ずっと以前から、東○大にも東○大にも原子力やミサイル関連の技術を学ぶイラン人留学生はいたのでどうして今更騒ぐのだ?と不思議に思ったものでした。イランの核開発に関してはずっと以前から「核兵器開発ではないか」と言われてきていたのですから、なぜこの夏になってこうした関連学部への留学生が問題になったのでしょう?

 そういえば、私が一時帰国をしている間に5000リヤール札の図柄が変更になったそうです。表はそのままなのですが、裏面が人工衛星の図柄なのだとか。まだ打ち上げに成功していなかったように思うのですが、気の早いことです。見てみたいなあと思うのですが、イランに戻ってからまだほとんど買い物をしていないせいかまだお目にかかる機会がありません。

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by sarasayajp | 2009-09-28 14:44 | いろいろ |
2009年 09月 26日 |
 約三ヶ月ぶりのテヘランは思ったよりも涼しかったものの、相変わらずの排気ガス天国で、空港からテヘラン市内に入ったとたん、くしゃみと鼻水が出始め、ティッシュがボックス単位で必要なのではないかと戦々恐々です。せっかく、夏の終わりに始まるヨモギの花粉アレルギーをほとんど発症せずに乗り切ったのにと、悔しいやら恨めしいやらです。

 この9月にイランに来て14年目に突入したのですが、今年は初めてラマダーンを経験しない年になりました。イランに戻ってきたのがエイデ・フェトル(断食月明けの祝祭)の後になってしまったので、この数年顔を出していたエイデ・フェトルの集団礼拝の会場にも顔を出せませんでした。
 日本でも報道されていましたが、エイデ・フェトルには政府主催の集会に集まった人々と、ムーサヴィー氏支持の人々との間で衝突があったとのこと。まだまだ、改革支持派の人々は粘り強く運動を行っているようです。
 このエイデ・フェトルの政府主催の集会は、実は例年に比べて人数が集まらず、そのままの映像では貧弱だからということで、昨年の映像を一部使って「盛大に人々が祝いました」とテレビのニュースなどで流していたとのこと。ずいぶんな話です。

 今日から大学は授業が始まるそうです。
 相変わらず何の連絡もないのですが、他の先生に聞いてみたところ、「始まるらしいですよ」とのこと。大学の業務連絡も伝聞形なのが、口コミ社会イランらしいところです。
 授業が始まるとはいっても、何かトラブルが起こったら即刻大学を閉鎖するということですので、まだなにやらくすぶっているものがあるのでしょうか。とりあえず、選挙後の大学寮襲撃によって拉致されていた学生も多くが解放されたとのことですが、まだ拘束されたままの学生もいるそうですし、完全に平常通りとはいかないのではないかという感じもします。
 拉致・拘束されていた日本語学科の学生も解放されているとのことです。

 無事に学期が終わることを願わずにいられません。

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「ぼくはここで眠るのだ。ここが気に入ったのだ」


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by sarasayajp | 2009-09-26 02:24 | いろいろ |
2009年 09月 25日 |
 シルバーウィークなる大型連休のまっさなかの先日テヘランに戻りました。
 授業開始前にテヘランに戻る、ということで一時帰国前にチケットの予約をしたのですが、これが満席満席また満席、で狙った日のチケットが確保できないのです。イランにいると日本の休日に疎くなるので、こんなところに大型連休があったとは日本に戻るまで気づかなかったのでした。連休中ならかえって日本から出る便は余裕があるのか、何とかチケットを確保して戻ることができたのですが。

 テヘランに戻る日が確定し、友人・知人やテヘランでお世話になっている方たちに「帰国日が確定しました」というメールをしたのですが、「帰国」という言葉がおもしろかったようです。日本へも、イランへも、どちらも「帰る・戻る」という気分なのでそう書いたのですが、確かにちょっと変なのかもしれません。いい言葉がないかなあと頭の中の辞書をめくってみるのですが、うまく見つかりません。

 それはともかく、連休中で家人も休みだったことから、「イランに戻る前においしいものを食べに行こう」ということになり、スーツケースを車に積み込み、まずは三浦半島へ。横横や三浦半島縦貫道が渋滞しているのに驚きながら(休日に遠出をすることは滅多にないので)三崎港に到着。ちょっと早めの昼食の時間帯で、行列に並びながらお目当ての店へ。私はマグロはそれほど好きというわけではないので焼き魚御前を注文。

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 そこからぶらぶらと横浜へ。ここでも石川町から中華街にかけての人混みに驚き(いかに休日を避けてで歩いているかが分かりますが)、やっとのことでみつけた駐車場に自動車を置いて、目当ての店へ。少し早めの夕食ということで飲茶を。

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 そうして羽田空港に到着。関空、ドバイを経由してテヘランに戻ってきたのでした。
 しかし、土曜日から大学では授業が始まるらしいのですが、授業があるともないとも連絡はないし、時間割も確定していないらしいしで、「私は本当に今学期、大学で授業を行うのかどうか」という基本の部分で頭を悩ませなくてはならないのでした。
 担当授業もあらかじめ知らせないでおいて、「毎時間の授業内容を書いたシラバスを大学当局に提出するように」というのは無茶な要求ではないかと思うのですが、イラン人教授たちはそんなに簡単に一学期分のシラバスを作れてしまうのでしょうか。

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by sarasayajp | 2009-09-25 16:02 | いろいろ |
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