イランという国で
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2009年 10月 04日 |
 買い物をしておつりを受け取ると小さなコインが一枚。違うでしょ、とよく見ると、なんと1000リヤール硬貨でした。
 とうとう1000リヤールも硬貨になったのかあと、これは聞いていなかったのでちょっとびっくりでした。

 それにしても小さなコインで、100リヤールとほとんど変わりません。これじゃあ間違えられてもだまされても気がつきにくいかもと、なんとなくしみじみ眺めてしまいました。

 
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(手前左側が1000リヤール、右側が100リヤール。奥は500リヤール)


 この分だと、本当に10万リヤール札が発行される日も近いかも、と、着実かつ速やかに進むインフレにため息が出てしまうのでした。

 私がイランに来たばかりの頃は、乗り合いタクシーの初乗りがテヘランでは高くとも250リヤールくらいでした。エスファハーンでは100リヤール。そのため、100リヤール札も200リヤール札も流通していました。公衆電話用にはカードがまだそれほど普及しておらず、2リヤールのコインなどもあったくらいです。どれも今はほとんど見かけることもなくなりましたが、1000リヤール札もそういう運命をたどるのかなあと、きれいな1000リヤール札を探さなくてはと思っってしまったのでした。

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by sarasayajp | 2009-10-04 13:48 | いろいろ |
2009年 07月 25日 |
 在テヘラン日本大使館からお知らせがありました。

 イマーム・ホメイニー国際空港で取得できていたトランジット・ビザですが、最近、ビザの発給を拒否され入国できないという事例が報告されたそうです。
 大使館がイラン外務省などに確認したところ、空港でのビザ取得を制限しているとの明確な返答はなかったものの、「できるだけ最寄りの大使館・領事館でビザを取得するように」とのことだったそうです。

 最近、日本人、特に独身の女性に対するビザが非常に厳しくなっているとは聞いていましたが、イマーム・ホメイニー国際空港では拒否されることはまずない、とのことでした。未確認情報として、空港で追い返された人がいたらしいとは聞いていましたが確かな情報ではありませんでした。しかし、大使館からこのようなお知らせがあったということは、最近、こうしたことが起こったということに間違いないのだと思います。

 せっかく空港まで来たのに、そこで入国を拒否されるというのはちょっと悲しいものがあります。できるだけ、日本国内、あるいは第三国(ドバイやトルコが比較的簡単だそうです)でビザを取得してからいらっしゃった方が良いかもしれません。
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by sarasayajp | 2009-07-25 08:31 | お知らせ |
2009年 07月 01日 |
 護憲評議会がようやく、大統領選挙が有効であったことを認証したとのこと。
 どんなに回答を引き延ばしたところで、これ以外の回答があるとは思えなかったので、まあ、こんなところだろうなあというのが正直なところです。引き延ばしている間に、徹底的に改革派の運動を弾圧して、なし崩し的に体制の維持を図ろうということだろうなあというのは、誰の目にも明らかでしたから。

 開票後、毎晩のように小路に響いていた声もだいぶ少なくなりました。犯罪者として投獄するという脅しと、バスィージが巡回し、声を上げている人の家をチェックをしているということから、たとえ本人が運動を続けることを願っても、家族が止めさせているということも耳にします。
 実際、私が住んでいるあたりでは目にしませんでしたが、知人の話によると、この一週間ほど、バスィージが声を上げている人の部屋をチェックし、建物に印をつけて歩いていたそうです。
「誰の家か分からないように、周辺の建物全部に同じ印をつけなきゃね」「しるしをつけられないように、壁にホメイニー師のポスターでも貼っておかないと」などと冗談を言いながらも、日一日と圧力が強まっていることは誰もが感じています。
 何より嫌なのは、これ幸いと、近所の人が密告をすることだとか。体制に忠誠を誓っている人だけではなく、保身のためや個人的なさや当てに利用する人もいるというのが嫌だと。

 私がイランに来た当時も、似たようなことがありました。家でパーティーを開いていると近所の人に密告され、警察が踏み込んでくるのです。家で行うパーティーも「集会」なので、本来なら届け出なくてはいけないのだとか。踏み込んできた警官に少しお金を渡して見逃してもらうのですが、楽しい集まりがぶちこわしです。

 「コミテ」と呼ばれる一種の風紀監視委員会が町を巡回し、前髪をスカーフからはみださせてしまっていた女性や、デート中のカップルを逮捕して回っていた時代をなんとなく思い出してしまうのでした。
 ポピュリストとも言われる閣下ですので、そこまで時代に逆行するようなことはしないと思いたいところですが。

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2009年 06月 19日 |
 この数日ネットが遅くて大変です。一部のサイトはトップページは開けられてもそこから進むことができないほどです。
 それでも、我が家はまだネットが使えるだけマシなようです。知人らの話によると、ネットが事実上止められてしまっていて、仕事にならないとのことです。旅行社なのに、チケットの予約やホテルの予約のための仕事ができない、あるいは商売のために海外とのやりとりをしなければならないのにメールが使えない等々、政府は経済活動をストップさせてでも抗議活動の連絡を止めたいようです。
 テヘラン大学でも使用者が多いyahooメールを使えないようにしているようです。大学の寮や各学部内のPCからはyahooメールが使用不能になっています。テヘラン全域でも完全ではありませんが、その傾向があるようです。とりあえず、googleやhotmailは問題がないようですが。
 携帯電話は使えたり使えなかったり、SMSも使えたり使えなかったりという状況ですが、さすがは伝統的な口コミ社会、どこで何時に集会を行う、大統領派の妨害があるからどこへ向かう等、きちんと主に口コミで情報が流されています。
 緑のリストバンドをしていたり、緑のリボンを結んだ人が通りかかると、「何時にどこで」と素早く声をかけたり、自動車のアンテナやミラーに緑のリボンを結んでいると、信号待ちのときに隣の自動車から「何時にどこであるよ」と声がかかかったり、ビラが投げ込まれたりします。秘密集会ではないので、別に大統領派に知れたところで構わないということもあるのでしょうが、おもしろいなあと思ってしまってしまいます。

 昨日は大バーザールの北で追悼集会が行われたとのこと。あのあたりは、官公庁も多く、集会を行うには難しそうな場所だと思うのですが、冷静に、粛々と集会が行われたようです。

 テレビをはじめとするメディアを握っている政府は、しきりにネガティブ・キャンペーンを繰り広げています。国内テレビしか情報源を持たない人はこうやって、改革派を「悪に染まったならずもの」と認識していくのでしょう。様々な立場に立つメディアを比較できないというのは、イランの不幸の一つなのだと思わずにいられません。

 今日のハーメネイー師の金曜礼拝の説教、来週にはあるだろう護憲評議会の裁決がこの動きの節目になるかと思ったのですが、友人などによると、「それもそうだけど、やっぱり、ティールの18日(7月9日)じゃない?」だそうです。これが、これまでに何度か触れたことのある、テヘラン大学寮における体制派による改革派学生襲撃事件のあった日です。この事件の追悼集会をさせないため、テヘラン大学は事件以後、それまでの年間スケジュールを変更し、第二タームの試験を二週間前倒しにするようになったのです。
 言われてみればその通りです。いろいろな意味で改革派の人々にも、そしてある意味では体制派にも傷を残したこの事件の記念日というのは、双方にとって重要な日だったのでした。
 この日、何が起こるのか起こらないのか予想もつきませんが、あの日のような流血の惨事にはならないで欲しいと願わずにいられません。

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2009年 06月 16日 |
 先日の、「固定電話はつながっているし、ネットも使えるからまあよし」というのにはもちろん理由があります。

 1999年に、テヘラン大学寮で警察・バスィージと学生の衝突が起こり、大混乱した時に、まだ学生だった私の住んでいた家の電話が数日間切断されていたという経験があったからです。日本から電話をしてきた友人と事件について話をしている最中に切断されるという、盗聴があからさまに分かる介入で、結局それから数日間電話のない不便な生活を送る羽目になったのでした。この頃はまだ携帯電話も非常に高く、携帯電話を持つどころではなかったので固定電話を止められるとそれだけで大変だったのです。ネットもダイヤルアップしかない時代でしたし。

 昨日から、テヘラン市内もだいぶ緊迫してきたようです。
 一昨日の夜にはテヘラン大学やエスファハーン大学の寮でバスィージ(あるいは警察軍)による襲撃があり、負傷者が出ているとのこと。日本語学科の学生も数人拉致され、一人は午前中に解放されましたが、昨日昼の段階で連絡が取れない学生もいます。拉致された学生たちはみんな政治活動をしているような学生ではなく、逆に「どうしてあの子を?」と不思議に思うような学生ばかりです。つまり、無差別攻撃であることは明かです。

 昨日、月曜日の段階では、テヘラン大学は「学生と教師の間で話し合って試験を実施するかどうか決めろ。とりあえず、新学期の始まる前に試験期間を設けてやるから」といういい加減な指示を出してきました。行方不明の学生がいるというのにどうして試験ができるというのでしょうか。ふざけています。
 夕方から始まった抗議集会に集まった人数を見て体制側も深刻さを理解したのか、報道によるとテヘラン大学も試験を延期したようです。私のところにはまだ連絡がありませんが。とりあえず、寮を閉鎖して、寮に住む学生を地方へ追い返してしまえ、というところでしょう。昨日昼の段階で、既に多くの学生が自主的に荷物をまとめ、寮を退去していましたが、今日はさらにその数が増えるのでしょう。

 エンゲラーブ通りからアーザーディー広場にかけての5キロほどの通りでは、昨日午後、選挙結果に疑問を持つ人々による大規模な集会がありました。政治スローガンを掲げることもなく、本当に、市内各地から集まってきただけという形で、私が見る限りでは統制が取れたものでした。もちろん、一部では小競り合いもありましたが、集会を見守る警察も積極的には手を出すつもりはなさそうな様子でした。海外の報道などでは死者が出ているとのことですが、これも、大学の寮での様子を聞くかぎり、そういうことがあっても不思議ではないように思います。

 とりあえず、これ以外にも一昨日の夜から、一種の抗議活動が市内の各地で起こっています。

 夜10時に、市内各地で「アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大なり)」と声をあげようというものです。
 私の住んでいるあたりでも、どこかから、「 アッラーフ・アクバル」と声が上がると、それに呼応するようにまた別なところから「 アッラーフ・アクバル」の声が上がります。そしてまた別な場所から「 アッラーフ・アクバル」の声が。それが次第に増え、声を揃えて「 アッラーフ・アクバル」のユニゾンに。バスィージが駆けつけてきたらさっと逃げる。警察も町内の要所要所に配置されていますが、こちらは集会になったり暴力的な行動にならない限りは手出しはしてこないようです。

 イラン・イスラー厶革命からちょうど30年。何かが動くのか、それとも体制側の締め付けが厳しくなるだけなのか。閣下もロシア訪問をキャンセルし、国内問題に専念する構えです。犠牲者が出ることなく決着することを願ってやみません。

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2009年 06月 14日 |
 大統領選挙の結果が発表された昨日は夕方から携帯電話がほぼつながらない状態でした。
 今日になってテヘラン市内の大部分で回復したようなのですが、テヘラン大学の寮にも近い私の住む地区ではまだほぼ全面的に使用不可という状態が続いているようです。まあ、とりあえず、固定電話の方は使えますし、ネットもスピードに難があるものの(これは多分回線が混み合っているため)つながっているので、とりあえずよしということで。

 今日も内務省を中心とした一角は厳戒体制のようです。

 今回の騒動は、大統領が腹心に命じて投票操作を行わせたのではないかという疑惑から発生しているわけですが、そのようなことは可能なのでしょうか?私も疑惑は持っていますが、投票や開票には立会人がいるはずで、それまですべて大統領派で固めることができるのかどうか、そのあたりが不思議だったので聞いてみました。

 すると「できるんじゃないの?」という答えがずいぶんと返ってきたのでした。

 投票の立会いが、内務省や内務省の下部組織に属する人でほぼ占められ、対立する両陣営から人を送るということはできないはず、とのこと。「はず」、なのでもしかするとできるのかもしれませんが、全国くまなく派遣するのは難しいと思われます。

 では、具体的にはどうやって操作したと考えられているのでしょうか?

 ・地方から上がってきた数字を中央で書き換える
 露骨ではありますが、上の人のサインがあればそれで問題無し、というお国柄ですからあり得るのかもしれません。普通なら、「うちではそんな数字ではなかったよ」という人が現れるでしょうが、上から下まで大統領派であれば問題無しです。

 ・白紙票を利用する
 前回の選挙の時もそうでしたが、シェナースナーメ(身分証明書)に投票済みの判子を押してもらうためだけに投票所へ行き、実際には白紙を投票するという人が多かった(体制に対する抗議として)はずなので、この白紙票に選挙管理委員が閣下の名前を書き入れたのではないかというのです。これなら後で票の数えなおしをしても大丈夫です。もっとも、数百万票も白紙があったとは思えないのですが、水増しには確かに有効な手段だなあという感じです。
 ついでに、キャッルービー師の票があまりに少なかったため、これを閣下の名前に読み替え(書き換え)たという疑惑もあるようです。前回の選挙で不正があったと閣下を非難していた同師への懲らしめという見方もあるようです。
 それから、投票中に内務大臣から、「投票所に置かれているボールペンが、時間が経つとインクが消えてしまうタイプのボールペンなのではないかという疑いを持つ人があるようだが、そのようなことはない。もし心配なら自分でボールペンを持っていけばいい」という発表がありました。どこかの投票所で実際にそういうボールペンが使われていたのか、それとも事実無根の言いがかりだったのかは分かりませんが、もし本当ならものすごいアイディアだと思わずにいられません。

 ・最初から数えていなかった
 これが一番大ウケでした。
 開票が異常に早かったことからこう考えたのでしょうが、もしそうだとしたらとても大胆です。しかし、開票開始から3〜4時間で8割近くの票が開票されたというのは確かに大したスピードです。そして、ムーサヴィー氏やハータミー前大統領が抗議を行った後の8時45分以後開票速報が止まってしまい、午後になって突然開票終了の宣言が行われたことも疑惑をかきたてたのでした。
 圧倒的にムーサヴィー派で、もともと政府に対する不信感や反発の強い、ムーサヴィー氏の故郷のアゼルバイジャンでの得票数が意外に低く、閣下よりも少ないところも見られるということに疑惑を持つ人もあるようです。

 まだ抗議行動は続いているようですが、どうなるのでしょうか。とりあえず、夕方から携帯電話はつながるようになり、大学も明日以降の試験が中止になるという連絡は来ていないので、平常に戻るのでしょうか。単に連絡が来ていないだけという可能性もなきにしもあらずというのが悩ましいところではありますが。

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by sarasayajp | 2009-06-14 23:17 | いろいろ |
2008年 03月 14日 |
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 昨日で選挙活動は終わり。
 選挙活動といっても、ポスターを貼り、候補者を応援する人々が商店を回ったりしてビラを配るくらいです。日本のように街頭演説や選挙カーによる名前の連呼はありません。

 このポスターを貼るボード以外にはポスターを貼ってはいけないらしいのですが、結構、そこここにポスターが貼られているのも見かけます。

 おもしろいのが、このボードには一人が何枚ポスターを貼っても良いらしく、同じポスターがびっしりと貼られているのを目にします。さらには、先に貼れたポスターの上から別な候補者のポスターが重ねて貼られ、その上からまた別のポスターが貼られるというのがイランらしいところかもしれません。

 カメラを持っていなかったので写真がないのですが、バスの中で、不法に選挙ポスターを貼る行為について非難する公共広告がありました。「ルールを守れない人に立法府を任せることができますか?」というような内容でした。
 さて、結果はどうなるのでしょうか。

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by sarasayajp | 2008-03-14 21:37 | いろいろ |
2008年 03月 08日 |
 イランでは14日に行われる総選挙の告示も終わり、選挙戦が始まった、はずなのですが、日本のような選挙活動は行われないので静かなものです。町中にべたべたとポスターが貼られ、選挙事務所らしきものが作られ、それだけです。

 「イランでは自由な選挙が行われている」とイラン政府は様々な広報機関を使って海外に宣伝していますが、確かに、立候補者の誰に投票することも自由です。しかし、自分たちに都合の良い人物しか立候補させないのですから、「あれはエンテハーバート(選挙)じゃなくてエンテサーバート(任命)だよ」と投票に行くことがばかばかしいと感じるイラン人ばかりになるのは仕方のないところです。(関係ありませんが、こういうちょっとした言い回しを聞くと、イランの人たちはこういう言葉遊びがうまいなあと思います。)

 選挙もそうですが、イラン政府のやり方には、先日のチャーバハール行きの中で非常に問題を感じさせてもらいました。

 イランの南東部、オマーン海沿いのパキスタンとの国境にも近いところにチャーバハールという町があります。イランに三つある経済特区の一つで輸入品に関税がかけられていないため、様々な商品が安く買えます。また、オマーン海に面しているため、5〜6月は非常に暑くなりますが、7月からは気温も下がって過ごしやすくなるという穏やかな気候もあって、イラン国内からの観光客もそれなりに多いそうです。

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 (チャーバハールの位置はここ。画面右下、テヘランから最も遠い町の一つ)


 このチャーバハール周辺では、以前にもお話ししましたが、昨年、台風の大きな被害がありました。また、この冬は例年になく雨が多かったために洪水の被害もあちこちであったそうです。
 イラン南東部というのは飲料水の確保が難しいところです。一年を通して流れている川はなく、降った雨ははげ山を駆け下り、低いところへと流れ込み、あっという間に全てを流し去ってしまいます。いつどこにどんな風に水が流れるのか予測が難しいため、ダムや堰を作ることもままなりません。
 現在は、海水の淡水化プラントで作った水をチャーバハールや周辺の村々に配っているのだそうですが、このプラントが非常に古いものなのでしょっちゅう故障しているのだそうです。
 あげくに、先日、「台風やら洪水やらでこちらも予算を使い切ってしまったから、チャーバハール周辺の村への真水の供給をやめるよ。選挙前でそちらも色々大変だと思うけど、まあ、よろしく」という一本のファックスが州政府から送られてきたかと思うと、水が止められてしまったのだそうです。
 水を止められてしまった村の多くはまだ台風や洪水の被害から立ち直れていません。赤新月社から配られたテントやキャパルと呼ばれる小屋を建て、何とか生活している状況です。そこへ持ってきて、水の供給を止めるというのですから大変です。
 そういった村では、農業などに使うために天水を溜める用水池の水を飲用に回しているそうですが、洪水によって下水が混じってしまった水ですから非常に汚染されています。この水が原因となっての病気も報告されてきているそうです。

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 (写真は村の用水池の一つ)

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 (用水地。こんな水を飲むことを余儀なくされている村も多い)


 そういう村々を回り、どうしたものだろうと悩みながらテヘランに戻ってきてみたら、大統領閣下が得意満面でテレビの画面に映っています。そして「イラクに対して10億ドルの融資を初めとする復興支援をする」などと演説をされているではありませんか。「予算がないから」と国民を切り捨てておいて、他国にはそれだけの金が出せるのかと、久々に心の底からの怒りを覚えずにいられませんでした。

 「貧困故に犯罪に手を染める」と言う人が多いようですが、それなら、犯罪に手を染めなくとも生きていけるように何らかの産業振興はできないものかと思わずにいられないのでした。季候は良いし、テヘラン周辺よりも人件費はずっと低く抑えられるし、目の前に港があるので輸出入は問題なしだし、経済特区なので政府からの助成も得られるし、治安も全然問題はないし、イラン国内向けではなくて近隣諸国への輸出ということを考えるなら悪い場所ではないと思うのですが。

 イラン国内という意味では非常に遠いです。テヘランからですと、何と国外であるカタルよりも遠いのです。陸路の移動ですと、24時間以上かかってしまいますし大変なのが難点かもしれません。

 でも、日本企業の一社くらい考えてみてくれないかなあと、特区内に燦然と輝く「TOYOTA」販売店を見上げながら思わずにいられなかったのでした。

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 (村の子どもたち。事態は深刻なのだが明るい色の衣装がなんだかほっとさせてくれる)


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2007年 12月 07日 |
 昨日は午前中に仕事で外出。あちこちをまわって家へ戻るとぐったりです。
 疲れたにしては変だぞ?と思ったのはしばらくしてから。
 身体の節々が痛く、喉が腫れ、咳が止まりません。
 もしやと熱を測ってみるとかなり出ています。
 時計を見ると、もう診療所などは昼休みを取っているなどして閉まっている時間帯です。大きな病院は面倒だしと、そのままベッドの上でぐったりとしているうちにうとうととしていたようです。次に目が覚めると夕方でした。声があまりでないので、夕方の約束をキャンセルする旨をメールだけして、近所の診療所までよれよれと出かけました。

 こちらでは、いくつかの診療科目をそろえた大きな病院の他に、アパートの部屋を使った個人の診療所が沢山あります。あくまで「診療」だけなので、レントゲンをとったりなどの検査はできず、検査が必要な場合は検査のための場所へ出向かなくてはいけません。また、ちょっとした治療はそこでできても、それ以上のことが必要と見なされた場合は病院へ行かなければできません。日本の個人医院の方が設備は整っているのではないでしょうか。
 それでも、とりあえずは手軽ですし、近所にあるというのが便利なので、みんなよく利用しているようです。

 ぜいぜいと声がかすれ、ずるずると鼻水が止まらない状態で症状を説明すると、先生は喉をちょっと見てすぐに、「風邪ですね」と一言。とりあえず、仕事があるので熱だけ下げて欲しいと頼むと、さらさらっと手元の処方箋にいくつかの薬を書き付け、サインをし、判を押し、「じゃあ、これを買ってきて」とこれまた一言。

 イランの診療所で面倒なのがこれです。
 日本でも院外薬局とやらが普通になりつつあるようですが、こちらでは当たり前です。大抵は診療所の近所に一軒くらいは薬局はあるのですが、それでも面倒なのには変わりありません。今回のように熱でよれよれしているときなどは本当に大変です。
 処方箋を渡して薬をそろえてもらい、それを持ってまたよろよろと診療所に戻り、注射を打ってもらい、家へ戻り。それだけで一仕事です。

 解熱剤が効いたのか、とりあえず夜には楽になっていたのですが、もうちょっと早く夕方の診療を始めてくれないかなあという感じもします。

 こうした町の診療所の医師たちは、午前中は大きな病院で働き、夕方6時くらいから自分の診療所を開けるという人がほとんどです。シフトが逆で、午前中は自分の診療所で午後が病院という人ももちろんいます。
 自分の診療所で診察して、必要があれば自分が勤務している病院を紹介し、あるいは病院で診ていた患者を引き続き自分の診療所で診ていたりということもあるようです。
 便利なのか不便なのか良く分からないシステムですが、私の住んでいるあたりでは、午前中に開いている診療所が意外と少ないのは困るなあとちょっと思ってしまうのでした。

 そういえば、イランの医療レベルはどうですか?と聞かれることが多いのですが、医者次第、というところは日本でもイランでも変わらないように思います。JICAによると確かタンザニア並みという査定のようで、自分はイランでは医者にかかりたくないと仰っていた方もありますが、実際は、外科と歯科に関してはかなり高いレベルにあると聞いています。もちろん、評判を色々と集めて判断する必要はありますが。アレルギー診療に関しては今一つという印象です。イランでもアレルギーは増えているそうですから、これからレベルアップしていくのだろうと思いますが。
 夜間の救急医療に関しては、若い医師が夜勤医を努めていることが多いので、昼間のようにいかないというのも日本とそう変わらないのではないでしょうか。
 医療機器が日本に比べると旧式というのはまあ仕方のないことですが、最新式の機械を日本の医師たちが使いこなせているのかどうかという問題もありますし、最終的には設備も大切だけど、やはり医師の腕が一番重要なのだろうと思います。
 ということで、日本もイランもそう変わらないのではないかという感じがしています。

 それにしても、風邪が治りにくくなっているというのが年齢によるものなのかどうか非常に気になっている今日この頃なのでした。

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by sarasayajp | 2007-12-07 15:57 | いろいろ |
2007年 11月 02日 |
 11月7日に、エスファハーンでACL決勝戦、浦和レッズ対セパーハーンが行われます。

 当ブログにも、現地の情報を求めて多くの方が訪れてくださっているようです。
 エスファハーンは観光都市で、外国人も多いところですが、観光都市ならではの注意点もありますので、ぜひ応援にいらっしゃる方はご注意下さい。
 在テヘラン日本大使館からも、注意の喚起を求める呼びかけが行われています。中村さん誘拐事件が長引く中、大使館も大変なようですので、事故は仕方がありませんが、事件は私たち自身で気をつければそのほとんどが防げますので、大使館に負担をかけないようにしましょう。

 せっかくの決勝戦。楽しく観戦ができるように注意をしてください。


1.スリ・ひったくりに注意。
   エスファハーンではオートバイや自転車で後ろから近づいて、肩にかけているバックやリュックを狙うというひったくりが多く、私も含め、被害に遭った、遭いそうになったという話を結構聞きますのでご注意下さい。
   バックの中にパスポートやお金を入れず、お腹に巻いておくなどしておくのが良いと思います。バッグを取られまいとしてバイクに引きずられ、大けがをした人の話も聞きます。無理をしないようにしてください。

2.日本語のできるイラン人に注意。
   もちろん、日本人が懐かしくてという人が大多数なのですが、時々、高額な案内料金や高額な商品を売りつけられたという被害の話を聞きます。おかしいなと思ったら、きっぱり断るようにしましょう。態度がはっきりしていれば、周囲のイラン人が助けてくれることも多いです。


3.エマーム広場のぼったくりに注意。

   まあ、これは、イランに限らず観光地にはよくあることですので、自分の納得いく値段で買い物をするように心がけて下されば十分だと思います。

4.白タクの利用禁止。
   イランでは、基本的にタクシーは、ちゃんとタクシーであることがはっきり分かるようになっています。できるだけそういうタクシーに乗るようにしてください。白タクはとんでもない金額を要求してきたり、誘拐や強姦、強盗に変身することがあります。テヘランなどではそうした白タク犯罪の被害の話をよく耳にします。一人で白タクに乗ることは絶対に避けてください。
   今回誘拐された中村さんも、現地の人たちの話によると、白タクあるいは親切を装った自動車あるいはバイクで誘拐された可能性があると言われています。

5.女性はスカーフをかぶり、コートを着るなど、現地の服装規定を守る。
   夜間の気温が大分下がるようになってきています。コートは防寒の役目も果たしますのでぜひお願いします。色は、赤など目につく派手な色(レッズカラーはちょっと…)でなければ黒である必要はありません。

6.貴重品、パスポート、航空券は持ち歩かず、ホテル、あるいはホテルの金庫に預ける。
   最初のひったくり注意のところでもお話ししましたが、これを紛失すると大変なことになりますので、ホテルに預けるか、絶対にひったくられないように身につけてください。

7.他人から勧められる飲み物、食べ物には手を付けない。
   最近、長距離バスなどで、隣の席のイラン人に勧められた睡眠薬入りのジュースや食べ物による強盗被害が相次いでいます。イラン人も狙われますが、外国人は特に狙われやすいので気をつけてください。


 観戦中、色々なものがイラン人の観客席から投げ込まれてくる可能性がありますが、アウェーのことだから、ということで、笑って見逃してください。

 川崎フロンターレとの試合で日本を訪れたセパーハーンの関係者が一番印象に残ったことは、日本のサポーターが観客席のゴミを拾って帰るなど、非常に礼儀正しいことだったそうです。
 ゴミを投げ散らかすこちらの応援席風景を見ていると、その驚きは分かるなあと思ったものでした。

 選手の皆様にはすばらしい試合になるように、サポーターの皆様には楽しく観戦・観光ができるよう、心より願っております。


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by sarasayajp | 2007-11-02 14:38 | お知らせ |
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