イランという国で
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2012年 08月 18日 |
 急な仕事で、夏休みを切り上げてイランに戻りました。

 イランと日本を行き来していて、あ〜日本だな〜、あ〜イランだな〜、と思うことの一つが、ネットのスピードと閲覧禁止フィルターの存在です。

 一時帰国前もずいぶんといろいろなサイトが閲覧禁止でそのたびにいらいらしたものですが、先日イランに戻ってみたら、今度はyahoo.co.jpまで閲覧禁止となっていたのにはびっくりでした。.comの方は使用できるので、イラン人がヤフーメールを使わないようにという政府の方針だとしたら間違っているよなあと、ちょっとがっくり来てしまったのでした。

google.co.jp(co.jp以外なら問題なし)
amazon.co.jp(co.jp以外なら問題なし)
ソフマップ.com
rakuten.co.jp
infoseek.co.jp
biglobe.ne.jp
ヤフーブログ
rakutenブログ
fc2ブログ
livedoorブログ
Amebaブログ
seasaaブログ
ココログ
はてなダイアリー
ロリポブログ
youtube
twitter
facebook
ニコニコ動画
BBC
CNN.com(co.jpは可能)
geocities.jp
東京外国語大学による「日本語で読む中東メディア」の「記事を読む」(トップページは問題なし)

 多分もっとたくさんあるのですが、この二三日の調べ物で引っかかったものを並べてみるとこんな感じです。
 どうしてフィルターがかけられているのか分かるものもあれば分からないものもありますが、動画とブログはとにかく気に入らないんだなあということは分かります。

 と、久しぶりの断食月を過ごしながら調べ物に邁進する毎日なのでした。

 アンチフィルターのブラウザはただでさえ遅いネットが更に遅くなるので、できるだけ使いたくないのですが、背に腹は代えられないといったところです。
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# by sarasayajp | 2012-08-18 17:06 | いろいろ |
2012年 05月 31日 |
 気がつくと、二ヶ月以上更新をサボっていました。
 更新する暇がないほど忙しかったわけではないのですが、それなりに忙しかったのと、テヘランと調査地を行ったり来たりだったことから、何となく放置状態となっていました。

 この二ヶ月ほどは、週三日間テヘランで授業をして、週三日半カスピ海岸のギーラーン州で調査をするという繰り返しでした。
 今はとりあえず、大学の期末試験が始まることから、調査の方は一休みすることにしてようやく一息ついた感じです。

 とはいえ、冬にはテヘラン大学で初めて漢字能力検定試験を実施し、6月には2回目を実施の予定。今年の冬にはこれまた初めてテヘラン大学で日本語能力試験を実施することになり、その準備のため、期末試験の準備と合わせてまだもう少しばたばたは続きそうです。

 漢字検定にしても日本語能力試験にしても、日本語学科の学生達よりも外部の人達の方が関心を持って受験を希望しているというのが少々寂しいところです。

 
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調査中の一枚。観光地として有名なマースーレで。村の中にはほとんど立ち寄らず、村周辺の山に登って、歩いてですっかり筋肉痛。

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# by sarasayajp | 2012-05-31 00:45 | いろいろ |
2012年 03月 20日 |
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サーレ・ノウ・モバーラク


イラン暦1391年のはじまりです。


いろいろな意味で、穏やかな一年でありますことを心より願っております。


これからの一年、どうぞよろしくお願いいたします。

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# by sarasayajp | 2012-03-20 18:32 | いろいろ |
2012年 03月 19日 |
 日本ではよく「イスラム聖職者」という呼ばれ方をする人々。ペルシア語ではルーハーニーと呼ばれることが多いです。以前はアーホンドとも呼んでいたのですが、最近ではなんとなく馬鹿にするニュアンスが入ってくるとのことであまり使われなくなってきているのだとか。そういえば、日本では、頭の上で指をくるくるっと回すと、頭のおかしな人という意味になりますが、イランでは頭にアンマーメ(↓これ)を巻いているルーハーニーを指すと同時に、やはり馬鹿にしたニュアンスになるようです。

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ハータミー前大統領。アンマーメが黒いのはセイエド(預言者ムハンマドの子孫)のしるし。白はそれ以外の人。


 それはともかく、このルーハーニー、日本語の「聖職者」という訳語から受けるイメージとは異なり、彼らは「神に仕える聖なる階級の人々」ではなく、「イスラーム法学・神学の専門家」であり、俗人です。
 イスラームは全ての人が神に服従することを義務としており、日常の生活全てが神によって定められた規則に則っています。神と人の間に仲介者はなく、人は全て神と直接対峙します。
 ということで、「聖職者」というのはイスラームでは本来いないはずなのです。

 とはいえ、コーランはアラビア語で書かれていますし、日々変化する社会の中で、コーランには直接書かれていない問題が生ずることもありますし、コーランの語句の判断に悩むこともあります。そうしたときにはやはりイスラーム法学に通じた人が必要、ということで登場するのがルーハーニーたちなのです。

 現在のような教育システムが整う前には、小学校に通うような年齢でマドラサ(現在のイランではホウゼイェ・エルミーエ)に入り、アラビア語やコーラン、イスラーム法学その他イスラーム関連諸学だけでなく、文学や数学等、様々な学問を10年以上かけて学びます。
 その後、どのような道に進むかは本人次第。ルーハーニーになるもよし、教師になるもよし、学者になるもよし。

 現在のイランでは小学校は義務教育となっているため、小学校を卒業した後にホウゼイェ・エルミーエ入りする人が多いようです。以前は男性のみでしたが、現在は女性もここで学ぶことができます。
 もともと、マドラサは統一カリキュラムがあるわけではなく、学校によって、あるいはそこで教える教師によって内容は少しずつ異なっていたようです。そのため、学問を志す若者は、著名な教師の許で学ぶため、イスラーム世界各地のマドラサを渡り歩いたものでした。
 イランでは、革命後、「ヴェラーヤテ・ファギー(イスラーム法学者による統治)」の理念を実現するため、政府の主導でホウゼイェ・エルミーエの国営化が進みました。その際、国による管理はホウゼイェ・エルミーエの精神には合わないからと、国営化を拒み、私立のして残ったホウゼイェ・エルミーエもあります。ともかく、革命後、定められた教科書とカリキュラムに従ってルーハーニーを養成する、現在のホウゼイェ・エルミーエが生まれました。この際、女性にも門戸を開こうということで、多くのホウゼイェ・エルミーエが女子部を設置しました。ただ、女性はルーハーニーにはなれないので、卒業後の進路としては、コーランやイスラーム関連の先生や、宗教的な集会での説教師となる人が多いようです。

 この新しいホウゼイェ・エルミーエ、私立学校の教師達には、「以前に比べると内容が薄くなっている。教科書なんて、何分の一かしかない」と嘆かれていますが、それでも、大学よりもずっと長い期間勉強し続けなくてはいけない大変なコースです。しかし、これは以前からの伝統を引き継ぎ、無料で高いレベルの教育を受けることができることから、それなりに人気があるようです。終了後は、大学卒業と同じ学位と、ホッジャトル・エスラームと呼ばれる、ルーハーニーとしての最初の肩書きを得て、活動することができるようになります。

 面白いのが、このルーハーニー達の中には、一般の大学の修士課程や博士課程に進学する人がいるということです。進学先は、神学部や社会学部などが多いようですが、何というか、微妙に不思議な感じです。先日お話しした学位に関心があるというのも一因かもしれませんが、彼らの自分たちの知らないことを知りたいという知識欲はあちこちで感じます。現役の世俗の学生さんたちよりもずっと、学問的知識欲はあるように思います。

 先日の選挙の結果、ハーメネイー派と呼ばれる保守強硬派が議会の主流になったと報道されていたようですが、このいわゆる保守強硬派、もちろんルーハーニーもメンバーに加わっていますが、かなりの割合のルーハーニーは現実派だという意見もあります。
 イランのイデオロギーは、実はいわゆる世俗の人々によって作られているのかもなあと、先日の役所回りや大学でのあれこれから、ちょっと感じた次第なのでした。
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# by sarasayajp | 2012-03-19 01:52 | いろいろ |
2012年 03月 17日 |
 選挙が終わり、大統領派が惨敗、ハーメネイー派が躍進、とのことですが、こうした勢力図が国会だけではなく、イラン国内のあちこちに影響を与えることになります。

 政治の影響が大学にまで及ぶのがイランらしいところ。

 私が博士号を取った後も、自分の足で調査を行い、記録をまとめていることに対してあちこちの役所などで言われることの一つに、「博士号を持っているのに、どうして研究なんかしているの?」があります。

「あなただって国に帰れば、政治家になるんでしょ?そのための博士号でしょ?」

 日本にも、政治の世界に対して野心満々な大学教授というのはいると思うのですが、人文系、それも語学や文学を先行している人ではそれほど多くないように思います。
 しかし、イランでは、どんな分野であれ、「政治の世界で出世するため」に博士号を取得する人が多いのだとか。
 確かに、どこの役所に行っても、書類にサインをするような立場の人達に、国内外で博士号を取得し、大学教授という肩書きを持っている人が多いのは事実です。内閣メンバーなどを見ていても博士号持ちが多かったように思います。大統領閣下も、その真正性に疑問を持たれてはいますが一応博士号持ちで、大学で教えていらっしゃったとか。厳格に守られているのかどうかは分かりませんが、国会議員は修士号以上を取得していることというのが条件だとも聞いています。

 テヘラン大学の学部長クラスを見渡してみても、政治家への野心満々という人がほとんどです。というか、そのためのステップとして大学教授をしているという感がありありです。ただ、どの有力者に連なるかということでその後の出世が左右されるのも仕方のないところです。大統領派だった人達は今頃青くなっているのではないでしょうか。まあ、人ごとではあるのですが、こちらの待遇にも関わってくるので気になるところです。

 日本では、所属する組織での肩書きで呼ばれることが多いですが、こちらではその人自身が所有している資格で呼ばれます。私だと「ハーノメ・ドクトル(博士さんくらいの意味)」です。その社会で何が重視されているかというのがよく分かる呼称だよなあと思うと同時に、こういう学歴社会も不思議な感じだなあと思うのでした。博士号を持っている人が必ずしも、組織や国家を運営するのがうまいとは限らないだろうになあと思うのです。

 ちなみに、もう一つよく言われるのが、「お金になるの?」です。
 博士号を持っているのに、お金にならないことをしているのはおかしなことなのだそうです。
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# by sarasayajp | 2012-03-17 19:06 | いろいろ |
2012年 03月 16日 |
 調査期間中、調査対象のせいもあるのですが、ひたすら各地の墓地を尋ね回った感じでした。
 3月はじめ、テヘランより北にあるものの、海抜ゼロメートル地帯のギーラーン平野部では、既に花の季節が始まっていました。
 墓地にたくさん咲いている水仙はそろそろ終わりかけ。庭や水田の周りに植えられている果樹の花がそろそろ咲き始めていました。

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 村のガフヴェハーネ(文字通りには珈琲屋だが実際には茶屋)で聞き込みをしている最中に、お向かいのハンバーガー屋の看板に見慣れた文字を発見。

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 なぜ小樽ビールなのかは分かりませんが、アルコール厳禁の国でこんな看板を上げていたら問題なのでは?と、少々気にかかってしまったのでした。

 のんびりと気持ちの良い季節の調査は楽しいのですが、役所等からの許可取りには相変わらず苦労させられているのでした。「君ね。世界中どこでも、調査をするには許可を取ったり、担当部局と調整をするものでしょうが」と言われてしまったのですが、少なくとも日本では、神社の写真を撮っていたからといって警察を呼ばれたり、情報省がやって来たり、民兵がやって来てカメラを壊そうとしたりはしないよなあと、これまた微妙な気分になってしまったのでした。
 警察や情報省は、許可書を見せればそれで終わるのですが、民兵はそうはいかないことが多いのがこれまた悩みの種なのでした。
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# by sarasayajp | 2012-03-16 13:32 | いろいろ |
2012年 03月 15日 |
 すっかり時期はずれになってしまったのですが、イランの国会議員選挙投票日の前後数日間、調査のためにギーラーン州をうろうろしていました。
 テヘランでは、選挙ポスターも見られず、日本のように街宣カーがうろうろすることも、立ち会い演説会もないので、いつ選挙があるのやら、というくらいに静かだったのですが、選挙三日前、テヘランを出発し、カスピ海岸に向かって走るうちにどんどんと様子が変わってきます。
 マンジールというダム湖と風車で有名な町に着くと、夜9時を回っているのに人々が町に出て、町のあちこちに置かれた選挙事務所に出入りしています。テヘランでは見られなかった巨大ポスターもあちこちに貼られていますし、「なにこれ?」状態です。
 運転手によると、「地方の選挙は一族同士の争いだから盛り上がるんだよ」とのこと。
 日本の地方選挙のようなものか、と納得です。

 選挙区のあちこちに事務所を置き、グッズや食事を配り、投票を呼びかけている様子は、一種のお祭り騒ぎです。まあ、政策などを論ずる必要がない選挙ですから当然なのかもしれません。

 投票日当日は、あちこちの村を回っていたのですが、この日も結構な人出でした。投票所はどこも閑散としていましたが、なぜか村の中心には人が溢れていました。

 テヘランに戻ってから知ったのですが、人々が投票所に押しかけ、投票時間を延長したとか、投票用紙が足りなくなったとか。
 中央政権と関係のある投票所(市役所等)は、動員がかかっていたでしょうから、確かに投票するために人が列を作っていましたが、その他の場所は、比較的体制よりであるはずの地方都市や村ですら閑散としていたように見えました。

 投票に多くの人が訪れたということを協調するために「投票用紙が足りなくなりそうだった」と報道したのでしょうが、選挙権を持つ人の数は分かっていたはずなのですから、それを用意していなかったのだとしたら選挙委員会の落ち度であり、誇らしげに発表するようなことじゃないよなあ、と、少し疑問に思ってしまったのでした。

 面白かったのが、ある場所での議論でした。
 政府が行っている現金ばらまき策が本当にイラン人のためになるのか、それよりも、経済政策をしっかりと行い、物価の抑制に努めるのが本筋ではないかというものでした。紙幣を大量に発行して国民に配ったところで、物価の上昇がそれを上回っている現状では、どれほど意味があるのか分かりませんし、デノミの話も出ているようですが、それもトルコと違ってきちんとした経済政策のないまま実行したところで同じことの繰り返しになるように思われます。

 イランの国会はかなり影が薄い感じもするのですが、正月以降、イランをどのような方向に進めていくのか気になるところです。
 とりあえず、ガソリンの値上げについては否決してもらえないかなあと期待はしているのですが。
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# by sarasayajp | 2012-03-15 16:33 | いろいろ |
2012年 03月 12日 |
 3月11日を迎え、もう一年経ったのだと、何とも言えない気持ちになりました。

 日本全土が放射能に汚染されたかのように心配するイラン人もいれば、イランでの報道が偏っていることを憤るイラン人もいます。授業中、原子力発電所の話題が出たときに、報道だけを信じるんじゃないと真剣に発言してくれた学生もいました。
 私が知るほとんどの人は日本に対し心から心配し、同情の声をかけてくれています。
 イランも戦争や自然災害などがあり、肉親を、思いもよらない出来事で奪われる悲しみを知っていたり、想像することができるからなのだろうと思います。

 報道を見ていると、地震が発生した当初、世界中から驚かれた日本人の「絆」はエゴイズムに取って代わられているように見えます。何が正しくて、何が問題なのか、自分で見極めることは難しいと思います。しかし、このところ、ネットで見る限りですが、レッテル貼りと一方的な罵倒がまかり通っているように見えます。

 異論を認めない、人の意見に耳を貸さず、自分にとって都合の良い情報だけを取り上げる。

 どれも、うっかりとやってしまいそうなことばかりです。

 被災地支援には様々な形があるでしょうが、情報の精査ということも十分に被災地支援になるのではないかと思ったこの一年でした。

 チェルノブイリでも、放射線の被害そのものよりも、その後の避難生活などでのストレスによる病気の方がよほど深刻だという話もあります。今の日本人の思考のあり方というのは、少し変じゃないのかな?とちょっと思う今日この頃なのでした。

許せないこと
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# by sarasayajp | 2012-03-12 21:22 | いろいろ |
2012年 02月 28日 |
 ノウルーズまであともう少し、というこの時期、私も一時帰国を目の前に忙しくなっています。

 最近は、日本でも同じとのことですが、授業を休講にした場合、外国語学部では、必ず補講をしなくてはなりません。(以前、学生として人文学部に在籍していたときはそのようなことはなかったように思うのですが)
 飛行機のチケット等の関係で、ノウルーズ休みの前後それぞれ一週間を休講にせざるを得ないため、その二週間分、16コマの補講を行わなくてはなりません。幸い、そのうち2コマは他の先生が代わりに行ってくれることになったのですが、他は代わりがいないため、私自身が補講を行う必要があります。
 14コマの補講というのは案外大変です。
 できるだけ大学には来たくないという学生もいれば、単位を落としていたり第二外国語や一般教養の授業があったりで、学生全員が集まれる時間を見つけるのは至難の業です。

 もっとも、大学の規則を別にしても、予定している授業スケジュールをこなすためには補講は行わざるを得ませんし、仕方がないかなとも思うのですが。それにまあ、遊びに行く訳なので、あまり文句も言えません。

 しかし、一部、補講を行うことに文句を言っている学生もいます。これは何となく不思議な感じがします。大学での勉強というのは押しつけられてするものではないと思うし、こちらから学生に対して「授業を受けてください」とお願いしたり、命令したりするものでもないと思うのですが。出席したくないのなら、大学の規則で定められている範囲で好きなだけ休めば良いのに、と思ってしまうのです。ただ、語学の場合、授業に出ていない学生はたいてい落ちこぼれていくので、なるべく出席はするようにとは言いますが。(出席をしない学生に限って、試験の結果に文句をつけに来るというのもありますし)
 と、日本の大学で教えている友人などに言うと、「日本もそんなものだよ」とのこと。

  日本もそうですが、大学が全入に近くなってきて、学生達にとって大学は「行かなければならない」という義務教育のようなものになってきたということなのかなあ、と、何となく思ってしまう今日この頃なのでした。
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2012年 02月 25日 |
 3月2日に迫った国会議員選挙の投票日ですが、全く盛り上がっていません。私の周囲でも無関心な人がほとんどで、投票日を知らない人もいるほどです。有権者は4800万人とのことですが、投票率はどうなるのだろうと思わず心配になってしまいます。少なくとも、テヘラン北部地域ではほとんど投票に行かないのでは?と思うくらいです。

 そんな中、もしかすると選挙に影響を与えるかもしれないし、私自身にも大きな影響があるかもしれないニュースを発見してしまいました。

 エスファンド月の15日(3月5日)から、自由価格のガソリンの販売を停止するかもしれないというのです。そんなことをされたら地方での調査活動に影響が出てしまうので困ってしまいます。

 現在、毎月60リットルくらい(月によって違うことも)が給油カードを持つ人に割り当てられ、これが1リットル4000リヤール。それを使い切ると自由価格のガソリンを使用することになり、これが1リットル7000リヤールです。

 そんなことをしたら大騒ぎになるだろうなあと思っていたら、すぐにこの報道は否定されていたようです。でも、ノウルーズの後、自由価格のガソリンの販売停止ではなく、1万リヤールに値上げされるというのはまず間違いようです。一時、1万2千リヤールという話もありましたが、報道は1万リヤールで一致しているようです。

 自由価格のガソリンを7千リヤールにしてから、ガソリンの消費量が減ったと政府は言っています。確かに値上げ当初はずいぶんと交通量が減っていましたが、今ではすっかり元通りです。もしかすると値上げ以前よりひどくなっているかもしれません。
 イランの物価は、ガソリンが値上げされるとそれに伴って上昇することになっているので、正月明けにはまた物価が上がることになりそうです。

 イラン国内でのガソリンの生産量は、11年9月のHamshahri紙によると、4千万リットルで、6千500万リットルから7千万リットルは輸入に頼っているとのこと。面白いのは、この輸入について、「中国からではない」と強調されていることです。その意味はよく分かりませんが、きっと何かあるのでしょう。(もっとも、その後のファールス通信の報道によると、政府高官は「イランはもはやガソリンを輸入していない」と発言したが、海外報道機関によると未だ一ヶ月6万3千バレルのガソリンが輸入されているとのことで、情報を確認中とのこと)

 日本では、ほとんどの原子力発電所が稼働をやめているため、火力発電所での石油需要が増えていて、貿易黒字を国内ではなく中東など産油国からの原油購入に費やしているようなものとも聞きます。イランもガソリンの輸入やガソリン代への補助金が、財政をかなり圧迫しているとも言います。
 現代の生活に欠かすことのできないエネルギーの問題は、難しいなあと思う今日この頃なのでした。
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# by sarasayajp | 2012-02-25 09:53 | いろいろ |
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