イランという国で
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2004年 08月 05日 |
 今日こそは違う話をしようと思ったのですが、やはりまたサッカーの話から。
 私が日本人だと知っているイラン人に会うたび、「中国に勝ってね」と励まされます。イラン自身が不正により(と彼らは考えている)中国に負けたため、同じように中国の嫌がらせにさらされている日本にぜひがんばってほしいというのです。

 しかし、考えてみたら、あのような嫌がらせ(国歌斉唱時のブーイングは除く)はこちらでは当たり前のことです。
 イランや半島アラビア諸国においては、日本にだけは勝ちたい、という強烈な意識があります。これは日本よりもFIFAランキングが上だった韓国に対してよりも強いものです。(この問題についてはいつかまた機会を見てお話ししたいと思います)
 そのため、半島諸国では、練習用に荒れたグラウンドを提供する。そこに鉄片、ゴミをまいておく、施設は不備だらけ、ということが当たり前だと聞いています。
 更にはこちらの人たちの時間に対するルーズさ、仕事に対するいい加減さという自然の要素が加わって、半島諸国に遠征して試合をするというのは、まじめな日本人にとってかなり苦痛であろうことが容易に想像されます。

 日本の観客というのは本当に礼儀正しいと思います。相手の立場に立ってものを考えられる、というのは実は貴重な資質なのだと思います。大人でなければできません。上にあげたような嫌がらせが、イランではそれほどひどくなく、半島諸国で顕著だというのは、やはりこうしたところにあるのではないかと思います。自分が一番でなければいけないというのは完全に子供の発想です。イラン人はアラブ人に比べるとちょっと大人です。

 それともう一つ。半島諸国ではスポーツは王族のおもちゃであり、中国や北朝鮮では政治の道具であるというのも問題なのかもしれません。

 昨日今日のイランの新聞、スポーツ専門紙、スポーツサイトでは、いかに中国の判定がおかしいかという問題に満ちています。願わくば、三位決定戦ではバーレーンに勝ち、「中東最強」の立場だけは守ってほしいと思います。
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# by sarasayajp | 2004-08-05 16:39 | スポーツ |
2004年 08月 05日 |
 私もそれほどサッカーに詳しいわけではないので、大家さんのところでナショナルチームのメンバーの名前を確認してきました。

 アリー・ダーイー
 アリー・キャリーミー
 ラフマーン・レザーイー
 アリー・バダーヴィー
 メフディー・マフダヴィーキヤー
 ヤフヤー・ゴレモハンマディー
 ジャヴァード・ネクーナーム
 エブラーヒーム・ミールザープール
 サッタール・ザーレ
 アリー・アラヴィー
 ホセイン・カアビー
 エブラーヒーム・タギープール
 モハンマド・ノスラティー
 メフディー・ラフマティー
 ジャラール・カーメリー
 イーマーン・モブアリー
 メフディー・アミールアーバーディー(あるいはアミーラーバーディー)
 ファルザード・マジーディー
 レザー・エナーヤティー
 アーラシュ・ボルハーニー

 以上です。日本のマスコミ表記とずいぶん違うと思いませんか?
 これを書きながら日本対イランのスコアをチェックしていたのですが、エニヤティが誰のことなのか、一瞬分かりませんでした。
 まあ、イラン人もなかなか私の名前を正しく発音してくれないので、おあいこかもしれませんね。

 大家さん一家は長男(大学2年生)の他はサッカーにはさほど興味がないのですが、昨日の中国戦の一方的な審判の判定には本当に悔しかったようです。奥さんは、「退場になった時は、彼と一緒に泣いたわよ」と言っていました。
「日本も大変だと思うけど、絶対に中国に勝ってね」と応援されてしまいました。
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# by sarasayajp | 2004-08-05 06:10 | スポーツ |
2004年 08月 05日 |
 フランス・ワールドカップ予選が行われていた頃、日本に住む友人から、「イランのダエイってなかなかいい選手だね」というメールをもらいました。「ダエイって誰?」とびっくりした私が聞き返したところ、「ドイツで活躍しているんでしょ?」と返事をもらってまたびっくり。「アリー・ダーイーのこと?」

 外国語の発音を日本語で完全に表すことは無理ですし、仕方がないと思っています。日本人の名前や地名も、ペルシア語で発音すればペルシア語風に変わってしまいますから。それでも例えば、イランのハータミー大統領が日本ではハタミ大統領になってしまうことくらいならまだ許容範囲ですが、「ダエイ」では原音の想像ができません。イラン人に「ハタミ」と言ってもまだ分かってもらえるかもしれませんが、「ダエイ」では絶対に分かってもらえません。
 サッカーの選手では他にも、アズィーズィーがアジジ、アーベドザーデがアベドサダ(スポーツ専門サイトなどではアベドザデと比較的近かった)、キャリーミーがカリミ、レザーイーがレザエイ、マフダヴィーキヤーがマハダビキヤ(あるいはマハダビキア)。

 話は変わりますが、イランの名前にはそれぞれ意味があります。アリー・ダーイーのアリーは「高貴な」、ダーイーは「おじさん」、アズィーズィーは「親愛なる人」彼の名前のホダーダードは「神が与えた」、カーメリーは「完全な」ノスラティーは「勝利の」など。皆さんすごい名前を背負っています。

 もう一度話が変わりますが、キャリーミー(日本ではカリミ)を「志村けんに似ている」と言った人がいるそうです。日本で働いていたことのある知り合いのイラン人にそれを話したところ、非常に大受けしていました。もし三位決定戦などでごらんになる機会がありましたら、ぜひ確かめてみてください。
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# by sarasayajp | 2004-08-05 01:15 | スポーツ |
2004年 08月 04日 |
 アジア杯準決勝、負けてしまいました。どうも、イランナショナルチームはここぞという勝負に弱いようです。
 もう何年前になるでしょう。日本がワールドカップ初出場を決めた、いわゆる「ジョホールバルの歓喜」の対戦相手がイランでした。2002年のワールドカップも、予選の最後の最後、ヨーロッパリーグのアイルランドと決戦を行って、勝者が日韓へ、という試合で負けてしまったのでした。それもホームであるはずのイランで。
 アジア杯では中国による日本への嫌がらせがひどいそうですが、ジョホールバルでイランが負けた時、イラン在住の日本人も少なからず嫌がらせを受けたものでした。企業など、仕事の上でイランの省庁から嫌がらせを受けたそうですし、我々学生も小さな嫌がらせは受けました。
 その後、確かオーストラリアと決定戦で勝ち、ぎりぎりでフランスでのワールドカップ出場が決まったのですが、この時誰よりも喜んだのはイランに住む日本人でした(笑)。このジョホールバルからオーストラリアまで間、中国人や韓国人のふりをしていた日本人は多かったのではないでしょうか(私もその一人)。
 自国のチームを応援するのも、それが負けて八つ当たりをしたくなるのもごく自然な感情でしょう。ですから、嫌がらせがあったところで、まあいいか、で済ませることができましたし、済まされる程度でした。今思い返せば、「ああ、そんなこともあったね」というくらいです。
 省庁からの嫌がらせはともかく、市民レベルで言えば、日本で自分のひいきのチームが勝った負けたと一喜一憂しているプロ野球やJリーグのファン達と、さほど変わらないように見えます。
イランで生活し、イランだけでなく中東各国の状況を知るうちに、スポーツをスポーツとして楽しめるかどうかというのは、その国の人々の成熟度を測る物差しの一つかもしれないと思うようになりました。
アジア杯決勝戦が無事に終わりますことを心から祈っています。
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# by sarasayajp | 2004-08-04 02:30 | スポーツ |
2004年 08月 03日 |
 日本は昨年とは比べものにならないくらいに暑い日が続いているそうですが、テヘランも毎日大変な暑さです。日本と違って湿度がないのでまだ楽ですけど。
 毎日毎日、文字通り焼け付くような日差しが容赦なく降り注ぎ、日中に外出する気にはなれません。午後一時から五時くらいまではお昼寝タイムです。
 明日もこんなに暑いのかと確かめる天気予報は「今日の最高気温は39度でした。明日の天気は晴れ、予想最高気温は39度です」が毎日続くだけで、あまりの変わりばえのなさに全部録画なのではと疑ってしまうほどです。

 イランの天気予報のこの気温39度はくせもので、実際には日中の最高気温は40度を軽く超えています。知り合いのイラン人に聞いたところ、テヘラン市の条例によって、日中の最高気温が40度を超える日は、学校、役所など公的機関が臨時の休日となるのだそうです。学校は夏休みだからまだいいとしても、役所などが夏の間ずっと休みにでは困るので、公式記録としての最高気温は39度どまりにしているのだそうです。時々、発表が40度を超える日もあるのですが、本当に役所が休みになっているのか、あまりの暑さに外出する気になれず未だ確かめられていません。何人かから同じ話を聞いているので、外国人をかついでやろうといういたずらではないと思うのですが。

 ちなみに湾岸地方では50度以上になると休みだそうです。ちょっと考えたくない気温です。
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2004年 08月 03日 |
 アジアカップのイラン対中国戦。日本で放送されるかどうか分かりませんが、もし機会がありましたら、イラン国歌を一緒に歌って、イランを応援してあげてください。楽譜がつけられなくて申し訳ありません。

 歌詞は次の通り。

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سرود ملی ایران
سر زد از افق مهر خاوران
فروغ دیده حق باوران
بهمن فر ایمان ماست
پیامت ای امام استقلال ،آزادی نقش جان ماست.
شهیدان پیچیده در گوش زمان فریادتان
پاینده مانی و جاودان
جمهوری اسلامی ایران



 サル ザド アズ オフォグ メフレ ハーヴァラーン
 フォルーグ ディーデイェ ハッゲ バーヴァラーン
 バフマン エイ エマーム エステグラール アーザーディー ナグシェ マースト
 シャヒーダーン ピーチーデ ダル グーシュ ザマーネ ファルヤーデターン
 パーヤンデ マーニー ヴァ ジャーヴェダーン
 ジョムフーリーイェ エスラーミーイェ イーラーン

 (訳)
 東より太陽は昇り
 真の信仰を持つ者達の瞳は輝く
 バフマン、それは我らが信仰のきらめき
 イマームよ、あなたのメッセージ、独立、自由は我らの心に刻まれている
 殉教者達よ、あなた達の叫びの時は、我らの耳に鳴り響いている
 永遠たれ
 イラン・イスラーム共和国

 注
 バフマンとは、イラン・イスラーム革命の起こった月の名前
 エマームとは、イマームのペルシア語風発音で、ここでは革命の精神的指導者イマーム・ホメイニー師のこと
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2004年 08月 03日 |
 日本人の独特の論理が「日本の常識は世界の非常識」と言われたのはもう何年前だったでしょうか。イランに住んでいると、「イランの常識は世界の非常識」と言いたくなる場面にしばしば遭遇します。
 某国に「テロ支援国家」「ならず者国家」「悪の枢軸」と罵倒され、あたかも住人全てがテロリストであるかのような報道がされているイランですが、イランに住んで普通に出会うのは日本でも出会うようなごく平和的な、でもしたたかな人たちです。
 アメリカでの同時テロ以後、イスラーム=テロリストのようなイメージも強まり、イスラーム聖職者による集団統治体制をとる「神の国イラン」は日本人の常識とはかけ離れた、遠い世界のように感じられるようです。
 確かに、イランで生活をしていると、あなた達の常識はどうなっているの!と叫びたくなることも多く、正直言ってうんざりすることもしばしばです。でもそれにはそれなりの理由があるのです。それは宗教であったり、生活環境であったり、歴史的背景であったり、長く豊かな歴史を持つ国であるためそうした理由も様々で複雑です。そうしたことさえ飲み込めてしまえば、同じ人間ですから、つきあっていくうちに理解し合うことはできます。
 そうした理解のきっかけになれればと、「イランの常識」について、イラン各地の風景を織り交ぜながらご紹介していきたいと思います。おつきあいいただけましたら幸いです。
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# by sarasayajp | 2004-08-03 03:17 | いろいろ |
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