イランという国で
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2012年 08月 31日 |
 非同盟国首脳会議があるからフライトは軒並みキャンセル。
 という状況に、仕方なく、陸路テヘランからシーラーズへ。ホテルも軒並み満室で、ぎりぎりまで粘ってようやく、「金曜日の10時までにチェックアウトをしてくれるなら(イランでは13時から14時のチェックアウトが大多数)」という条件で確保できたのが、当日の11時。
 それから支度をして家を出て、シーラーズのたどり着いたのが深夜1時半。暑い最中の長距離移動はさすがに堪えます。

 「どうしてエジュラーセ・サラーン(非同盟国首脳会議の短縮形)がテヘランであるからって、国内便がフライトキャンセルになるわけ?」とぶつぶつ言っていたら、旅行社勤めの知り合いが、「そんなの、シーラーズやエスファハーンを観光する各国首脳のために決まっているじゃないか」とあっさり返されてしまいました。ホテルもそういうことかと納得したら、全くその通りだとのこと。

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議場の様子。120カ国が参加とのこと。(ファールス通信より)


 テヘランでも会場やホテル周辺には、数メートルおきに警官が立っています。それだけではなく、店舗は全て休業保証金を支払われて休業させられ、近隣住民も旅行クーポン(現金という話も)を渡され、半ば強制的に家を空けさせられているという話も聞いています。
 会議場やホテル周辺は、比較的高級住宅が集まった地区となっていますし(少なくとも住宅の価格は高い)、住宅が密集しています(正確にはテヘラン市内に住宅が密集していない場所はないかも)。どのくらいの範囲でこうした措置が実施されているのか知りませんが、もし本当なら大変な出費になっているのではないでしょうか。日本で先進国首脳会議を開催するから、APECを開催するからといって、そこまでしたかなあ、と思いつつ、そこまで徹底できるのならある意味すごいかも、とは思わないでもありません。

 テヘラン市内の政府関連機関、国営銀行、民間銀行の大多数が休みになるということは、テヘラン市民がこれ幸いと各地の観光地へと繰り出すということで、もともと数が少なくなっている国内線、列車、バスは軒並み満員。観光地のホテルは満杯。特にエスファハーンとシーラーズでは、各国首脳のために国営高級ホテルは借り上げられているので、人が公園や道ばたにまで溢れて野宿をしています。

 タイミングの悪い時に悪い場所で仕事になってしまったなあと思いつつ、粛々と仕事に励むのでした。
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2012年 08月 29日 |
 イランに戻ってから地方にばかりいたためぴんときていなかったのですが、30日から31日にかけて、テヘランで非同盟国首脳会議が行われます。
 不思議なことに、そのため、火曜日から政府関係機関と銀行が全て休みとなっています。それに伴って大学も入校できないようになっていてびっくりです。

 月曜日にタブリーズからテヘランに戻る国内便の機内で配られていた新聞の一面に、こんな写真が。

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 イラン国内のテロの犠牲となった核技術者の、テロリストにより爆破された自動車を会議場前に展示する。だそうです。

 イランがこの会議を、核開発に関する自分の立場を主張するために使うつもりなんだな〜と。
 そういえば、このテロの犯人が特定されたというニュースを聞いていないような気がするのですが、その後、捜査はどうなっているのでしょうか。

 もう一つこの会議でイランの立場の主張のために利用するはずだったエジプト大統領は、数時間だけの滞在予定なのだとか。エジプトとしても、イランの立場の宣伝に使われたくないというところなのでしょう。
 百カ国を超える国の首脳クラスが集まるのですから、まあ、いろいろな思惑があるのだろうなあと想像はできますが、そのために国内便のフライトを減らすとか、国内各機関を一週間も休みにするとかいうのは、一体どういう意味があるのか、ちょっと悩んでしまうのでした。仕事に支障を来すので困るのです。
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2012年 08月 26日 |
 仕事で訪問したタブリーズ郊外の工房での用件が一段落して、ホテルへ戻ろうとしたところ、自分たち家族もタブリーズへ行くから一緒に乗っていきなさい、と、工房の持ち主一家の一人がホテルまで送ってくれました。
 ホテルの前で車を降りると、トランクを開けて「おみやげに」と果物の詰まった籠をプレゼントしてくれました。「うちで取れたものばかりだから」とのこと。
 工房の中庭に葡萄棚が作られていて、緑色の葡萄の房が垂れ下がっているのには気がついていたのですが、シャリール(桃の一種)や桃、黄桃は別な場所にあったのでしょうか。

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<center>果物の保護のために葡萄の葉が乗せられている
 早速、夕食代わりに(昼食が遅かったので夕食抜きの予定だった)ありがたくいただいたのでした。

 シーラーズの外でも葡萄畑が広がり、道ばたで取れたての葡萄をたくさん売っていましたが(写真を撮り損ねた)、ファールスの葡萄とアゼルバイジャンの葡萄は持ち味が違っていて甲乙つけがたいなあと思ったのでした。

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葡萄の葉をのけるとこんな感じ。一人で食べきるのは大変そう。

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2012年 08月 25日 |
 急遽引き受けた仕事のため、あちこち走り回る毎日です。
 日本から午前中にテヘランに戻り、その夕方にはシーラーズへ飛ぶという慌ただしさでした。その後も、深夜にテヘランに戻り、翌朝の便でまた地方へ、といった具合で、大家さんたちにも、「本当に帰ってきたのかどうかわからないくらいだ」と言われる始末。

 イラン国内の移動では陸路を行くことが多かったのですが、今回はさすがにそうもいかないので国内便を利用しています。
 それも、いつもなら、あれこれえり好みをして、「マーハーン・エアのエアバスかボーイング(他に比べて比較的新しい機体を使っているので)」などと指定するのですが、今回は、直前にチケットを購入することが多いので、えり好みどころではない状況です。

 気がつくと、イランの国内便も、キーシュ島やアゼルバイジャン方面など、ある特定の地方を中心とした小規模航空会社が幾つも参入していて、選択肢が増えていることにちょっとびっくりです。

 今回、タブリーズへ移動するのに使ったのがアーター・エアライン。初めて利用するのでどんなエアなのかと、楽しみ半分心配半分といったところでした。

 予約をしていたのが18:10テヘラン発タブリーズ行きという便だったのですが、出発二日前に電話連絡があり、「12:50に変更になったから」とのこと。なんだそれはとびっくりです。私はその日特に予定はなかったから構わなかったのですが、仕事があったり乗り継ぎがあったりで困る人もいるだろうにと、人ごとながら少々心配に。
 出発が遅れたりキャンセルになったりすることの方はあったのですが、こんな風にいきなり5時間以上出発が早まることも普通にあるのでしょうか?

 ちなみに、今回の機体はボーイングのMD-83。その前日はフォッカー100。
 どちらも同じ型の機体で墜落事故があったような気が。

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シーラーズのバーザールの一画。観光バーザール風になり始めていて、ちょっとびっくり。

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2012年 08月 20日 |
 ラマダーン中に、仕事である場所に出かけました。
 メンバーは運転手役の男性と、その同僚の女性、私の三人です。
 自動車に乗り込み、出発するなり、二人はなにやら楽しそうに会話を始めました。聞くともなしに聞いていると、男性は「シーラーズから何キロメートル離れたら断食をしなくてもよくなるか」をルーハーニー(イスラーム法学者)に確認しておいたという話です。
 どうやら、女性の方はほとんど断食はしていないらしいのですが(「時々している」とのこと)、男性の方は一応、会社内では断食をしている模様。

 町を出て、街道脇の店で水やジュース、お菓子を買い込み、目的地へ向かいます。
 ある程度走ったところで、「そろそろ大丈夫だよね」と、社内での飲み食いが始まりました。

 「旅に出ている間は断食をしなくてもよい」とはされていますが、それを、「自分が住んでいるところから○キロメートル以上離れた場合は旅と見なす」と決めてあって、それにきっちりと従うところがいいなあと、楽しくなってしまったのでした。

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こんなところを歩いて旅していた時代、断食などしたら命に関わったはず


 知人によると、イランの最高指導者ハーメネイー師によると、旅に出ている間(家を遠く離れている間)は、「断食をしてはいけない」のだとか。

 実際、女性はどうしても断食をしてはならない日が何日かありますし、体調が悪くかったり体力的な問題があったりして断食ができない人もいます。それに対しては、お金や食料品などの寄付や、他の機会に断食をすれば良いなど、様々な方法が提示されています。決して、「何が何でも断食をしろ」とは命じられていないはずなので、この夏、オリンピックに参加していたムスリムの選手の対応は、選手それぞれの問題とはいえ、少し気にかかったのでした。

 もちろん、断食をするかしないかはそれぞれの人の心と信仰の問題なので、それがいい悪いというつもりは全くないことをお断りしておきます。

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2012年 08月 19日 |
 イラン暦1391年モルダード月29日、イスラーム・ヒジュラ暦1433年ラマダーン月30日、西暦2012年8月19日

 今日はエイデ・フェトルでした。
 約一ヶ月続いた断食月が終わり、日の出と共に集団礼拝を行い、一ヶ月の義務を果たしたお祝いをします。
 アラブ諸国よりも一日早い断食明けだったようです。

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Jame Jam紙から



 ということなのですが、一ヶ月きちんと断食をしていた人というのはどのくらいいるのでしょうか。
 オリンピックでもムスリムの選手が断食をするかどうか話題になっていたようですが、これはイスラームの決まり事をどう解釈するか、あるいは本人の気持ちの問題なのでとりあえず脇に置いておきます。

 ラマダーン月が夏休みにかかるようになったため、断食中のイランというのは多分3年ぶりくらいなのですが、断食をしていない人が増えたな〜という印象でした。
 昼食時に普通に煮炊きをする匂いが漂っていたり、オフィスを訪ねると、給湯室で男性も女性もお弁当を食べていたり。バーザールでも、表から見えない場所でお昼を食べている人が意外とと見られて、ちょっとびっくりでした。

 断食をするしないは個人の信仰の問題なので是非を問うつもりはないのですが、夏の暑い中、長時間の断食をするというのは、健康上のトラブルを招くことも多そうだなあと、暑い中、仕事であちこち走り回っていて思ったのでした。もちろん、健康な人だけが断食をしなさい、と規定されているので問題はないのですが。
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by sarasayajp | 2012-08-19 18:30 |
2012年 08月 18日 |
 急な仕事で、夏休みを切り上げてイランに戻りました。

 イランと日本を行き来していて、あ〜日本だな〜、あ〜イランだな〜、と思うことの一つが、ネットのスピードと閲覧禁止フィルターの存在です。

 一時帰国前もずいぶんといろいろなサイトが閲覧禁止でそのたびにいらいらしたものですが、先日イランに戻ってみたら、今度はyahoo.co.jpまで閲覧禁止となっていたのにはびっくりでした。.comの方は使用できるので、イラン人がヤフーメールを使わないようにという政府の方針だとしたら間違っているよなあと、ちょっとがっくり来てしまったのでした。

google.co.jp(co.jp以外なら問題なし)
amazon.co.jp(co.jp以外なら問題なし)
ソフマップ.com
rakuten.co.jp
infoseek.co.jp
biglobe.ne.jp
ヤフーブログ
rakutenブログ
fc2ブログ
livedoorブログ
Amebaブログ
seasaaブログ
ココログ
はてなダイアリー
ロリポブログ
youtube
twitter
facebook
ニコニコ動画
BBC
CNN.com(co.jpは可能)
geocities.jp
東京外国語大学による「日本語で読む中東メディア」の「記事を読む」(トップページは問題なし)

 多分もっとたくさんあるのですが、この二三日の調べ物で引っかかったものを並べてみるとこんな感じです。
 どうしてフィルターがかけられているのか分かるものもあれば分からないものもありますが、動画とブログはとにかく気に入らないんだなあということは分かります。

 と、久しぶりの断食月を過ごしながら調べ物に邁進する毎日なのでした。

 アンチフィルターのブラウザはただでさえ遅いネットが更に遅くなるので、できるだけ使いたくないのですが、背に腹は代えられないといったところです。
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by sarasayajp | 2012-08-18 17:06 | いろいろ |
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