イランという国で
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2012年 02月 28日 |
 ノウルーズまであともう少し、というこの時期、私も一時帰国を目の前に忙しくなっています。

 最近は、日本でも同じとのことですが、授業を休講にした場合、外国語学部では、必ず補講をしなくてはなりません。(以前、学生として人文学部に在籍していたときはそのようなことはなかったように思うのですが)
 飛行機のチケット等の関係で、ノウルーズ休みの前後それぞれ一週間を休講にせざるを得ないため、その二週間分、16コマの補講を行わなくてはなりません。幸い、そのうち2コマは他の先生が代わりに行ってくれることになったのですが、他は代わりがいないため、私自身が補講を行う必要があります。
 14コマの補講というのは案外大変です。
 できるだけ大学には来たくないという学生もいれば、単位を落としていたり第二外国語や一般教養の授業があったりで、学生全員が集まれる時間を見つけるのは至難の業です。

 もっとも、大学の規則を別にしても、予定している授業スケジュールをこなすためには補講は行わざるを得ませんし、仕方がないかなとも思うのですが。それにまあ、遊びに行く訳なので、あまり文句も言えません。

 しかし、一部、補講を行うことに文句を言っている学生もいます。これは何となく不思議な感じがします。大学での勉強というのは押しつけられてするものではないと思うし、こちらから学生に対して「授業を受けてください」とお願いしたり、命令したりするものでもないと思うのですが。出席したくないのなら、大学の規則で定められている範囲で好きなだけ休めば良いのに、と思ってしまうのです。ただ、語学の場合、授業に出ていない学生はたいてい落ちこぼれていくので、なるべく出席はするようにとは言いますが。(出席をしない学生に限って、試験の結果に文句をつけに来るというのもありますし)
 と、日本の大学で教えている友人などに言うと、「日本もそんなものだよ」とのこと。

  日本もそうですが、大学が全入に近くなってきて、学生達にとって大学は「行かなければならない」という義務教育のようなものになってきたということなのかなあ、と、何となく思ってしまう今日この頃なのでした。
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2012年 02月 25日 |
 3月2日に迫った国会議員選挙の投票日ですが、全く盛り上がっていません。私の周囲でも無関心な人がほとんどで、投票日を知らない人もいるほどです。有権者は4800万人とのことですが、投票率はどうなるのだろうと思わず心配になってしまいます。少なくとも、テヘラン北部地域ではほとんど投票に行かないのでは?と思うくらいです。

 そんな中、もしかすると選挙に影響を与えるかもしれないし、私自身にも大きな影響があるかもしれないニュースを発見してしまいました。

 エスファンド月の15日(3月5日)から、自由価格のガソリンの販売を停止するかもしれないというのです。そんなことをされたら地方での調査活動に影響が出てしまうので困ってしまいます。

 現在、毎月60リットルくらい(月によって違うことも)が給油カードを持つ人に割り当てられ、これが1リットル4000リヤール。それを使い切ると自由価格のガソリンを使用することになり、これが1リットル7000リヤールです。

 そんなことをしたら大騒ぎになるだろうなあと思っていたら、すぐにこの報道は否定されていたようです。でも、ノウルーズの後、自由価格のガソリンの販売停止ではなく、1万リヤールに値上げされるというのはまず間違いようです。一時、1万2千リヤールという話もありましたが、報道は1万リヤールで一致しているようです。

 自由価格のガソリンを7千リヤールにしてから、ガソリンの消費量が減ったと政府は言っています。確かに値上げ当初はずいぶんと交通量が減っていましたが、今ではすっかり元通りです。もしかすると値上げ以前よりひどくなっているかもしれません。
 イランの物価は、ガソリンが値上げされるとそれに伴って上昇することになっているので、正月明けにはまた物価が上がることになりそうです。

 イラン国内でのガソリンの生産量は、11年9月のHamshahri紙によると、4千万リットルで、6千500万リットルから7千万リットルは輸入に頼っているとのこと。面白いのは、この輸入について、「中国からではない」と強調されていることです。その意味はよく分かりませんが、きっと何かあるのでしょう。(もっとも、その後のファールス通信の報道によると、政府高官は「イランはもはやガソリンを輸入していない」と発言したが、海外報道機関によると未だ一ヶ月6万3千バレルのガソリンが輸入されているとのことで、情報を確認中とのこと)

 日本では、ほとんどの原子力発電所が稼働をやめているため、火力発電所での石油需要が増えていて、貿易黒字を国内ではなく中東など産油国からの原油購入に費やしているようなものとも聞きます。イランもガソリンの輸入やガソリン代への補助金が、財政をかなり圧迫しているとも言います。
 現代の生活に欠かすことのできないエネルギーの問題は、難しいなあと思う今日この頃なのでした。
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by sarasayajp | 2012-02-25 09:53 | いろいろ |
2012年 02月 22日 |
 相変わらず、突然メールが遮断されたり開いたりしているテヘランです。この金曜日の国会議員選挙の投票終了まではこんな感じなのかも知れません。

 と、あくまでイランの国内的な事情に巻き込まれつつ、正月休みに一時帰国をするために、リエントリービザの申請をしに外事警察へ。
 申請に必要な書類を揃え、入り口で携帯電話を預け、まずは顔写真の撮影ボックスへ。
 テヘランの申請窓口では、オフィスに付属した写真屋で撮った写真以外は受け付けてくれません。外の写真屋よりも割高なのですが、写真の片隅にその写真屋で撮った証明がプリントされていて、それがない写真は受け付けてもらえないので仕方がありません。
 しかし、私は自分で手続きをしているので、そこで写真を撮ることができますが、企業の駐在員などは代理人が申請しているところがほとんどです。そうした場合は、ビザオフィス特注写真でなくても構わないのだろうか?と何となく思っていたのですが、今回の申請時にその秘密が分かってしまいました。

 私が写真を撮るために椅子に座ったところ、一人のビザ申請代理人が割り込んできて、中国人のパスポートを数冊係の女性に差し出しました。
「私が先に並んでいたんですけど?」と文句を言うと、「急いでいるんだから構わんだろう」と言い放ちます。女性の方も、何の疑問もなくそれを受け取っています。
 むっとしながらも、何をするつもりなのかと眺めていると、パスポートの顔写真をスキャンしています。
 おお、これを利用していたのか、と感心しながらも、「でもヘジャーブ無しの写真はだめなのでは?」という疑問も湧いてきます。
 すると、写真のサイズの調整を終えた女性が、画面の隅からなにやら黒い画像を撮りだしてきました。なんと、黒いマグナエ(既に形を作ってあるかぶり物)の画像です。
 それを、スキャンした女性の写真にうまくはまるように微調整を行い完成です。

 こういう証明写真って、加工禁止じゃないの?という疑問は残るのですが、妙に感心してしまった一コマだったのでした。

 と、びっくり感心したのですが、サウジアラビアはさらにその上をいっているとのこと。

 メッカへの巡礼のためにサウジアラビアに入国する人も、メッカがサウジアラビアにある限りはサウジアラビアのビザを取得する必要があります。その申請の際に、「書類に添付する証明写真は、パスポートと同じ写真を使用すること」という注意があるのだとのこと。
 つい最近パスポートを取得したばかりの人なら、その申請の際に使った証明写真を持っているかも知れませんが、パスポート取得から何年も経っている場合はそんな写真をもっている人の方が圧倒的に少ないはずです。
 仕方がないからと、イランのビザオフィスのようにパスポートの写真をスキャンして使ったところ、「色合いが違う」と文句を言われて差し戻されてしまったというのです。もちろん、画像ソフトで色を変えることも可能ですが、それもなかなか大変です。
 どうしたものかと困っていたところ、「パスポートの写真と同じ服を着て、同じ色のバックで写真を撮ればいい」と言われたというのです。
 しかし、髪型が違っていたり、痩せていたり太っていたり加齢のために顔立ちが微妙に変わっていることもあるでしょう。それは構わないのかなあと、微妙な疑問が湧いてきます。

 証明写真一つにしてもいろいろあるなあと思った一週間だったのでした。

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マグナエをかぶった子供たち。小学生は白で、大人は黒や紺などをかぶることが多い。(ファールス通信より)


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形が分かりにくいが、向かって右の女性がかぶっているのがマグナエ。左の女性のはシャール。(ファールス通信より)

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by sarasayajp | 2012-02-22 03:54 |
2012年 02月 17日 |
 世間では、イランの発表が誇大発表だとか、攻撃を行うだとか、ホルモズ海峡を封鎖するだとか、色々と騒がしいようですが、国内は平常通りという感じに見えます。もちろん、色々と心配はしているようなのですが。

 とりあえず、私の今一番の心配はこれです。

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 サロンの天井を通っている配管の一部が破損し、水漏れを起こし、その結果天井が落ちてきたのです。
 朝、いつもよりものんびりと目を覚まし、寝室を出ると、なにやらぽたぽたという音がします。何だろうと音源を探すと、サロンの天井から水がしたたっています。金曜日で、まだ上階の大家さん一家も起きていないようですし、とりあえず、たらいを置いてしのごうと思っていたら、天井がドサリと落ちてきました。
 これはまずいと、上の階へ飛んでいき、幸い、目を覚ましていた大家さんの息子に状況を見てもらいました。
 それからが大変です。
 まず、アパート全体の水を止め、大家さん宅の床をはがし、水の漏れている管を取り出し、交換しなければならないということで、その後、天井の芯となっている煉瓦等が乾いたら、天井の塗り直しをしてあげるから、とのこと。

 イランのこうした配管は完全に壁や床に埋め込んであるため、何かあるといちいち壁を壊したり床をはがしたりしなくてはなりません。
 日本でもこんなだったかなあと思い返してみるのですが、よく思い出せません。

 幸か不幸か、ちょうど、アパートの共用部分の壁などの塗り替えのための職人が来ていたため、改めて人を呼ばなくともすぐに作業に入れて、案外早く修理は終わりそうです。しかし、この一週間、アパートに充満するシンナー臭に苦しめられていたのが、また少し延びるのかと、少々微妙な気分でもあるのでした。
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by sarasayajp | 2012-02-17 17:02 | いろいろ |
2012年 02月 16日 |
 閣下の「重大発表」というのが「アメリカとの関係改善だったらすごいですよね〜」「国際社会の英雄になれますね〜」などと多少の期待を込めて冗談を言い合っていたのですが、まあ、ある意味予想通りの結果だったようです。
 中国とロシアがバックについている限り、制裁もアメリカが期待するほどには効果もないでしょうから、こんなものかもしれません。
 アメリカと関係を改善しようがしまいが、イスラエルに取ってはいらだたしい国には違いないと思うのですが、どうするのでしょうか。

 先日、イランの観光ビザについてのお話をしましたが、イランの安全についてのご質問も増えています。治安がそれほど悪くないことは言えますが、「旅行をしても大丈夫でしょうか?」という質問には、どう答えて良いか難しいところです。

 アメリカやイスラエルの攻撃があるかどうかは分かりませんし、今にも戦争になるぞというような緊迫感もそれほど感じないのですが(個人的にはこの意見に近いかも)、イランの通貨リヤール(日常生活ではトマーンという単位の方を使っていますが)の暴落に伴って、物価が上がっているため、何となくぎすぎすした感じが漂っているなあとは感じます。
 もっとも、物価については制裁が厳しくなる前から上がっていたので、純粋に制裁のためだけなのかはよく分からないのですが。

 私がイランに来た頃には闇レートがあり、公定レートは1ドル3千リヤールの固定相場だったのが、闇レートでは4千500リヤールくらいでした。その後、公定レートが変動相場となり闇レートはなくなったのですが、このところの国際情勢に、外貨に対するイランの人々の需要が増えたのか、闇レートが復活したようです。
 フェルドウスィー広場周辺に集まる民間の両替屋は、店先にその日のレートのボードを出しているのですが、最近、政府の指導が入ったとのことで、ボード上では政府の発表する公定のレートを表示しています。もちろん、店内では闇レートで交換している店も多いのですが。
 外貨からリヤールへは両替していても、リヤールから外貨へは、「外貨の持ち合わせがない」と断ることも多いようです。

 オーストラリアやカナダへの移住を目指す人も多いようですし、戦争になるならない以前に、人と資金の流出が問題なのではないかと思わずにいられないのでした。

個人的に頭の痛いこと
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2012年 02月 14日 |
 とりあえず、連休明けの朝にメールは復活。
 大学でもとりあえずネットはつながっていたので一安心。ただ、テヘラン市内の一部ではまだネットあるいはメールがつながりにくいようです。改革派系のデモが週末に行われるという噂なので、それが終わるまではこんな状態ではないかとのことですが、携帯電話のSMSは使えているのでメールやSNSだけ遮断しても意味はないだろうなあとも。何のための遮断なのか悩みます。もしかして本当に単なる事故なのでしょうか?にしてはできすぎなのでやはり悩んでしまいます。

 今は、大学の各種事務手続きもオンライン化されつつあり、定期試験の結果の入力や授業の履修登録などはオンラインで行うこと、となっています。学食の利用もオンラインで予約するシステムとなっているようです。
 現在テヘラン大学では新学期の履修修正登録期間となっていて、ネットが使えないと混乱を来すことになってしまいます。

 大学内には学生が自由に使える無線LANもあって、自分のPCを持ち込んでネットを使うこともできるようになっていて便利なのですが、学科事務室や先生の研究室の事務用PCに接続されている有線のLANはトラブルが多くていらいらすることがしばしばです。

 テヘラン大学をはじめ、イランの学校の多くは最近、オンラインでの授業登録が普通になっています。しかし、都市部のある程度の収入があり、ネットを積極的に使う若者世代がいる家庭以外では、コンピューターを持っていない家も多く、このシステムだと履修登録ができなくて困る家もあるのではないかと思います。
 大学は学内に学生の使えるPCルームがあるので、自宅でコンピューターを持っていなくとも大学で登録ができますが、高校まででは私立の学校ならともかく、公立学校ではそういう設備もないため自宅かネットカフェからということになることも多いようです。
 しかし、ネットカフェから、といっても、テヘランなど大きな町ではそれほどでもないですが、地方の町ですと他に遊ぶ場所もないため、ネットカフェが若い男の子達のたまり場のようになっているところが多く、女性一人だと入りにくいそうです。
 聞いたところによると、結局、ネットを使うことのできない人のために、学校の先生が代わりにオンライン登録をしてあげることになるのだとか。

 イランのこうしたオンラインのサービスは、本来の目的である事務手続きの簡素化・省力化という目的と相反した、煩雑化につながっているように見えるところが微妙だなあと思わずにいられないのでした。
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2012年 02月 12日 |
 メール遮断から三日目。連休明けの日曜日の朝になってメールが復活です。特に急ぎのメールもなくて一安心です。

 メールと言えば、春休みが近くなり、イラン旅行を計画されている方からのお問い合わせメールが増えています。

 現在、在東京イラン大使館では、基本的に独身の日本人女性にはビザを発給していません。
 また、イラン外務省のe-visaも機能していないようですし、空港でのビザ取得も拒否される可能性がないとは言えません。

 ドバイのイラン領事館をはじめ、周辺諸国のイラン大使館・領事館ならビザを取得できるという情報もありますが、これも確実なものかどうか私には判断ができません。

 私が招待する形も今は取れません。

 ということで、個人でのビザ取得は非常に厳しいことになっているようです。

 そんな中、現在、一番確実にイラン個人旅行のビザを取得できる旅行社の一つが、モンゴルツアーを手がけているエムジェイツアーズのようです。私個人はこの旅行社と全く関係はないのですが、実際に利用された方達からの評判が良いことから、勝手に紹介をする次第です。

 ビザ以外のイラン国内での旅行については、いつでもご相談ください。

 ところで、メール問題について見つけた報道によると、イランでは3千万人以上がメールを使用していて(総人口は7千万人くらい)、その多くが海外のフリーメールを利用しているとのこと。確かに、私の周囲の人はたとえ、大学などの国内アドレスを持っていても普段はフリーメールを使用しているという人がほとんどです。理由は以前にもお話ししたように、「国内のものは信用できないから」です。
 木曜日にメールとログインが必要なサイトが使用できなくなってからずっと、メフル通信の記者が国内の通信インフラを担当する企業の責任者らに説明を求めているそうですが、未だに明確な返答がないとのこと。(テヘラン時間金曜夕方)
 応対した担当者らは、「自分は国内のアドレスを使用しており、何のトラブルも起こっていないから、この問題には関係ない。また、自分の担当する部署はこの問題に何の関係もないから責任もない」と主張しているとのことですが、すごい言い分だなあと感心してしまいました。まあ、通信インフラそのものには何の問題もないのだそうですから(実際、ネットそのものはつながっているので)、インフラ担当部署としてはそう答えるのでしょうが、なんだかなあという感じです。
 まあ、もしかすると、彼らは本当に何の関係もなくて、もっと上の方から干渉プログラムが送られているのかも知れませんが、どうなのでしょう。政府関係者にもフリーメールしか使っていない人が多いように思うので(仕事で会う人達からもらう名刺を見る限りでは)、平日になれば元に戻るだろうとは思っていましたが、本当にその通りで、ちょっとおかしかったのでした。
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by sarasayajp | 2012-02-12 13:27 | いろいろ |
2012年 02月 11日 |
 昨日も一日メールはつながらず。革命記念日が終わったら開けてくれるのか、それともしばらくこのままにするつもりなのか気になるところです。下手にいじるとネットそのものがつながらなくなるので困りものです。

 一時帰国をしたときに、戦争を避けて避難してきたかのように言う人がいたのですが、たまたま緊張感が高まりつつある時期に一時帰国が重なっていただけで、イラン国内では特に戦争が始まるぞ、というような感じではなかったように思います。
 こちらに戻るときも、「危なくないですか?」と言う人もいましたが、正直なところ、どうなるのかは分かりません。

 普通に考えれば、アメリカもヨーロッパ各国も、国内の問題で手一杯で戦争などしている余裕などないと思いますし、イランも「精鋭部隊が準備中」とは言っても、現代の戦争での人力の占める割合はそれほど大きなものではないことを考えれば、装備の近代化が遅れている(ように見える)イランが戦争をできるとも思えません。ホルモズ海峡の封鎖も、イランの海軍の貧弱さを見れば、どこまでできるものなのか分かりません。イラクと戦争をしていたときのようにはいかないのでは?と思わずにいられません。

 しかし、テレビをつければ、「敵に負けるな」の精神論ばかりが強調され、「戦争になっても我々は負けない」との主張ばかりがまかり通っています。
 とはいうものの、政府関係者や有力なルーハーニー(いわゆるイスラム聖職者)は財産を海外に移し、家族を移住させ、いつでもイランから逃げ出せるようにしています。(どこまで本当かは分かりませんが、イランの人達と話をしていると、「誰それの息子はどこどこに移住している」「誰それの家族はどこそこに行った」等、有力者の家族の動向までよく把握しています)
 そういうことをしておいて、国民には「最後まで戦え」「貧乏に耐えろ」では、それこそイラン・イラク戦争当時のようにはいかないのでは?と思わずにいられません。海外に持ち出されている財産は、国民の目から見れば国庫からかすめ取ったものでしかありませんし。

 今の政権のあり方にはどうかと思うことも多いのですが、核に関する欧米のダブルスタンダードに対するイランの正論に関しては、その通りだよなあと思います。ただ、その上で、核は既に開発にも維持にもお金がかかるだけの、時代遅れの技術かも知れないよ?とは言いたいなあと思うのでした。発電のためにせよ、兵器のためにせよ。

 ただ、このところの停電には困っているので、電力の安定供給を目指してがんばってほしいと願わずにいられないのでした。

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 革命記念日前夜を祝う打ち上げ花火。ちょうど我が家の目の前が打ち上げ場所なので、毎年、特等席での花火見物なのですが、今年は例年に比べると花火の数が少なかったよう。
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by sarasayajp | 2012-02-11 14:29 | いろいろ |
2012年 02月 10日 |
 寒波がやって来ていたテヘランから、所用があって松の取れた日本へ一時帰国。そしたらその前日から日本にも寒波が到来していたとかで、そのためというわけではないのでしょうが、テヘランでひいていた鼻風邪が悪化して、到着した日の晩からひどい風邪を引き込み、日本滞在中、なんとなくすっきりしないまま過ごすことになってしまったのでした。

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初詣は箱根神社


 テヘランに戻ってみたら、またまた寒波が居座っていて、寒い日が続いています。昨日は雪でした。

 寒いからと家に閉じこもっていても、ネットがつながっていれば仕事の一部は家でできるので助かります。しかし、昨日から、ネットはつながっているものの、メール機能だけは全く使えないという状況になっています。
 2月11日の革命記念日を前に、反政府活動などが起こらないようにということなのでしょうが、仕事にメールを使っている身にはなんとも迷惑な話です。これまで何とか使えていたフィルターをかいくぐるための手段も、私のスキルではこれ以上どうにもならないという状況です。
 とりあえず、SMSは使えますし、ネットそのものはつながっているので、急ぎの仕事のファイルは無料のストレージサービスを利用して、アドレスをSMSで送るということで対処できるのですが、なんだかなあという感じです。革命記念日が土曜日で、その直前の木曜日と金曜日も含めて連休となっているから構わないだろうということなのでしょうか。それでも、仕事に支障を来す人は多いのではないかと思うのですが。

 メールソフトを介したメールも、googleもyahooもgooもinfoseekもexiteもhotmailも全部だめ。メッセンジャーなどもサインインができません。SMSを放置してメールやメッセンジャーだけシャットアウトというのは不思議です。そういえば、自分はアカウントを持っていないので未確認ですが、Twitterやfacebookはどうなのでしょうか。

 経済制裁のせいなのか、何か他のことが原因なのか、このところの急激なインフレには、不満を持つなという方が難しいだろうなあと思うのですが、政府が気にしているように、その不満をチュニジアやエジプト、シリアのように表現することができるかというと、微妙な感じがします。大統領選挙の時に一度、不首尾に終わっているからです。
 3月早々に国会議員選挙がありますが、改革派系で立候補を届け出た人達の多くが立候補資格無しとして立候補できない状況ですから、選挙に無関心な人の方が圧倒的に多く、前回の大統領選挙の時のような盛り上がりは見られないでしょう。大学の中にも、投票日がいつなのか知らない人さえいます。

 革命後、餓死者はゼロになったし、国民の栄養状態は飛躍的に向上したと言い、アメリカで生活保護に頼る人が増えたと言ってはいますが(医療や食料、社会保障といった政府の支援というならイランもアメリカ以上では?)、イラン国内の格差の拡大や失業問題、政府からの補助金無しでは生活が成り立たない農村部の人達のことは無視なのかなあと、もう少し、せっかくのオイルマネーの使い方や生かし方を見直してみても良いのではないかなあ、と思わずにはいられないのでした。


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初詣の後は日帰り露天風呂。温泉は久しぶり。

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