イランという国で
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2010年 04月 30日 |
 先日、授業の合間に用事を済ませようと校舎を出たところ、正面からこちらに向かって歩いてきた学生に目が釘付けになってしまいした。

 今時、結婚式の新郎やホスト(良くは知らないですが)でもこんなのは着ないだろうと思うような、サテンのような光沢を持った真っ白なスーツを着た男子学生が、黒いアタッシュケースを片手に悠々・堂々と歩いてくるのです。

 微妙に居たたまれない気分になって、目をそらし、そそくさと立ち去ってしまったのですが、結婚式帰りとかいうのでなければすごいセンスだぞと、しばらくあの白いサテンスーツが頭から離れなくなってしまったのでした。

 しかし、考えてみると、イランの男性は光沢のある生地のスーツが好きなのではないかと思うことがあります。
 日本ならこんな色つやの生地は使わないよなあ、と思うようなスーツを着ている男性をよく見かけるからです。生地の品質の問題なのかもしれませんが。

 先日も、日本から来た友人と泊まったエスファハーンのホテルの従業員が、つやつやぴかぴかしたおそろいのスーツを着ていて、友人と絶句してしまいました。
 あとで、「しかし、すごいスーツだよねえ。君はコハダかね〜〜と思っちゃったよ」と言ったところ、「やっぱそう思うよね〜。バッテラか君たちはって感じだよね」と返ってきたのでした。

 イラン人男性たちがコハダスーツが好きだから着ているのか、それとも他にないから着ているのか聞いてみたいなあと思いながらも、何となく聞きそびれたままになっているのでした。

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by sarasayajp | 2010-04-30 09:56 | いろいろ |
2010年 04月 27日 |
 イランの米どころ、ギーラーン州でのノウルーズ明け初めての調査の時のこと。
 道行く人たちが長い竿を持って歩いています。自動車の窓からも竿の先が突きだしていたり、バイクの後ろに引きずったりと、様々な形で竿束が運ばれています。
 一体何に使うんだろうと思いつつ調査をしていると、田起こしをして水を張った水田に、竿を使った骨組みが作れているのを発見。
 なんだ、苗代かあと納得です。

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農作業に出かけるおじさん


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水田のあちこちに見られる苗代


 調査につきあってもらっている知人は、お母さんがギーラーンの農家の出身だそうで、親戚がまだたくさんこちらで農業に従事しているとのこと。

「この季節は、ギーラーンではお客をもてなすどころではなくなるんだ。おじさんの家でも、『遊びに来るのは構わないけど、もてなしは期待しないように。勝手に食事を作って食べてってくれ。私たちの分も作ってくれたらありがたい』というくらいで、一年で一番忙しいんだよ」

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 ギーラーンも微妙に気候が安定せず、ちょっと大変なようですが、日本はそれ以上に大変なようです。私の田舎は米どころとして知られていますが、やはり気温が上がらず、いつ田植えができるのやらという状態だと聞いています。イランも日本もこれから気候が安定してくれると良いのですが。

 ギーラーンの調査を始めてから晴れた日がほとんど全くなく、曇天や雨空ばかりのフォトジェニックではない写真ばかりでした。そろそろ湿度のある柔らかな青空をバックに写真を撮ってみたいなあと、ため息をつきながら写真の整理をする毎日なのでした。

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こんな暗い気分になりそうな写真ばかり。夏以外はこんなものだよというのですが。


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2010年 04月 24日 |
 調査のため、カスピ海岸方面へ出かけていました。あちらは例年に比べて雨が多いとかで、調査も途中で切り上げざるを得ませんでした。

 テヘランに戻る車中で同行の知人がこれから帰ると家族に電話をしています。聞くともなしに聞いていると、「結局、夜はみんな外で寝たのか?」と言っています。電話を終えてから、「昨日、テヘランは大変だったんだけど知っている?」とのこと。はて、なんのことやらと思ったら、「何でも大きな地震が来るからと言うので、テヘランの人がずいぶんとたくさん外で夜を明かしたらしいよ」と言います。「何それ?何時間も先のの地震の予知なんて、日本だってできないよ」と言ったところではたと気がつきました。
「それって、政府が発表した予報?それとも…」
「そう、うわさだよ」
「なんでまたそんな噂が」
「大統領がゴムのキャビール(荒野・砂漠)でミサイルの実験をするとかで、その影響で大地震になるって噂になって。以前に似たようなことがあったから」
 そんな噂が回っていたとは全く気がつきませんでした。調査に出る前に既に出ていたのか、調査に出てからだったのか。
「でも、そんな町が崩壊するような地震なんて、核実験をしたって無理じゃないかなあ。ゴムのキャビールなら、テヘランから100キロ以上離れているよねえ。揺れるかもしれないけど、でも、建物が倒壊するかなあ。というか、イランの建築物を信用していないのか」
「家族には、そんなことないから安心して家の中で寝るように言っておいたんだけどね。でも、本当に外で夜を明かした人もいるらしいよ」

 土曜日に大学で学生に聞いてみようとは思うのですが、大地震については「何月何日に起こる」と定期的に噂が出るようです。周期的に大地震に見舞われているというテヘランですが、前回の地震から既に次の地震が起こっても不思議ではない時期を過ぎているらしいので、何となく不安があるのかもしれません。
 日本も東海地震が近い将来起こると言われて久しいように思いますが、テヘランだけでなく日本での現住所も被害の予想される地域にある身としては、少しでも地震を先延ばしにしたいと思うのと同時に、被害をできるだけ少なくする努力が必要なのだろうなあと、地震予知も含む技術的な方面でもがんばってもらう必要があるのかもと思うのでした。

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2010年 04月 20日 |
 日本でも色々と話題になっていた子供手当。イランでも子供手当を配るとかいうことが言われているようです。

 とは言っても、ちょっと聞いてみるとなんだか不思議な制度です。

 まず、子供が成人するまでお金を受け取ることができないとのこと。
 子供一人あたりいくら、と決められた金額が親の手のつけることのできない口座に定期的に振り込まれるのだけど、これを将来受け取るための条件として、親の方からも決められた金額を定期的に振り込まなくてはならないのだとか。

 子育ての期間はお金を受け取れず、逆にそれほど大きな金額ではないとはいえお金を支払わされるというのは「子供手当」なのでしょうか。
 更には、子供が成人してから受け取るということは、積み立てが始まってから受け取るまでのインフレ率によっては、最終的にたいした金額ではなくなってしまっている可能性もあるということです。もちろん、そうしたインフレ率に併せて、定期的に振込金額が見直されるというのなら問題ないのかもしれませんが。

 という話をしていて、「結局、子供手当というよりは、結婚資金ってこと?」という友人の一言に笑ってしまったのでした。
「そうか。『将来の子供のための手当』ってことだ〜」

 日本では歳入不足から、約束された子供手当が満額支給されるかどうか不透明なようですが、何かというと「予算がない」というイランで、この子供手当が本当に成立するのかどうか、ちょっと気になってしまうのでした。

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by sarasayajp | 2010-04-20 20:40 | いろいろ |
2010年 04月 18日 |
 お久しぶりです。
 ノウルーズ前にあまりに色々なことがあって、ノウルーズ休みの一月ほど、なんとなくぼ〜〜〜〜っとしていました。
 実はその間、一時帰国もしていたのですが、ほぼ引きこもり状態で、日本に持ち帰った作業をしているか寝ているかという毎日でした。天気があまり良くなかったこともあって花見にも出ませんでしたし、なんともぱっとしない春休みでした。

 テヘランに戻ってみると、恒例になっているノウルーズ後の値上げが始まっていました。
 乗り合いタクシーに現金バス、地下鉄といった交通機関はすぐに気がついたのですが、話によると他にも色々と値上げされているものがある模様。

 私がテヘランに戻る直前、大統領閣下が演説で「物価が上がることはない」と断固として語ったそうなのですが、その翌日に地下鉄のチケットが二倍になったのだとか。「彼がなにか言うと必ず逆のことが起こるからやめてほしい」という人もいて、結局、実権も何もない、口だけ番長であることが改めて明らかになってしまっただけのようです。

 閣下は他にも、「現在のベビーブーム世代の老後を支えるため、一組の夫婦が7〜8人の子供を持つべきだ」と演説をなさったのだとか。少子高齢化については日本人ですから、閣下が懸念なさっていることは理解できます。しかし、「今でさえイランの人口は多すぎるのに、これ以上増やしてどうするんだ。今現在だって失業者があふれているのに、将来の失業者のことを考えているのか」という町の人々の声の方が現実を見ているように思われます。
 この閣下のお言葉については後日、閣僚から「あの発言はイランの人口を増やそうという意図で発せられたものではない」と修正が入ったとのこと。

 日本でもイランでも、一国の指導者の発言が軽いというのは困ったものだなあと、しみじみしてしまったこの一ヶ月だったのでした。。

 IRIB(イラン国営放送)内からの情報によると、以前は大統領の発言というのは必ずニュースのトップに置かれたものだけど、最近はニュースの優先順位としてはずいぶんと下がり、ヘッドラインとして読まれないことも出てきているとのこと。いわゆる保守派の牙城であるIRIBでもそういう扱いを受けるようになってきているということは、体制内で何かが起こっているということなのか、それとも発言内容が軽いのでトップニュースにすることもないというだけなのか、少し気になるところなのでした。

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by sarasayajp | 2010-04-18 14:36 | いろいろ |
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