イランという国で
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2008年 03月 30日 |
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 ノウルーズの頃になると、様々な花が咲き出します。それはもう見事で、自然はちゃんと自分の咲くべき時に咲くのだなあとしみじみ感心してしまいます。

 日本の桜並木のような光景はあまり見られないのですが、テヘランの町中でもあちこちに花が咲き、村へ行けばバーグ(果樹園など)が花で彩られ、甘い香りが漂います。

 新しい日を表すノウルーズという言葉がこれほどふさわしい季節はないなあと、毎年のように思うのです。


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by sarasayajp | 2008-03-30 17:14 | いろいろ |
2008年 03月 27日 |
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 キャラクターカード。
 イランの伝統的美女二人です。
 伝統的と言っても、先日のステンドグラスと同じくそれほど古い時代からのものではなくて、ガージャール朝という現政権の二世代前の王朝の基準の美女だとのこと。左右の眉がつながったカモメ眉が一番の特徴です。

 最近のテヘランの女の子たちはずいぶんと早くから化粧をしていますが、本来、結婚が決まるまで、顔のむだ毛を剃ったり化粧をしたりということは行うべきものではなく、結婚が決まって初めて顔の手入れをしていたものでした。今でも宗教的な家庭や地方出身の女の子はこの伝統を守っていて、結婚が決まるまではうっすらとひげが生えていたり眉毛がつながっていたりします。

 古典文学などを読んでいると弓のようなきれいなカーブを描いた眉が美女の形容に使われていますが、これが左右つながっていたのかどうかはよくわかりません。

 私は面倒なのと仕事上の理由とから化粧をほとんどしませんし、眉の手入れもおざなりなのですが、これがイラン人の友人たちには非常に不評で、「とにかく、眉の手入れをしなさい」とよく文句を言われてしまうのでした。

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by sarasayajp | 2008-03-27 18:40 | いろいろ |
2008年 03月 25日 |
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 ノウルーズのカードには、ノウルーズの飾り物であるハフト・スィーンがデザインされることが多いのですが、金魚だけ、というのもよく見かけます。逆に、金魚を見ると「ああ、ノウルーズだなあ」と思うくらいに金魚とノウルーズは密接な関係にあります。
 どうしてお正月に金魚を飾るのかというと、生命のシンボルだから、という説が有力なようです。水を張った鉢に一匹の金魚を入れて飾るのがふつうです。

 イスラーム以前のイランの習慣と言われるノウルーズの儀礼ですが、イスラーム以前の信仰を守るゾロアスター教徒のノウルーズの飾りには金魚は入っていないのだとか。となると、この習慣はいったいどこから来たのだろうとちょっと不思議なのですが。
 また、ムスリムは「ハフト・スィーン(Sで始まる七つのもの)」を飾りますが、ゾロアスター教徒は「ハフト・シーン(SHで始まる七つのもの)」を飾るなど、少しずつ違っているようです。

 また、ゾロアスター教徒はアヴェスター(ゾロアスター教の聖典)をハフト・シーンと共に置きますが、ムスリムはクルアーン(コーラン)を置きます。もっとも、このクルアーンを置くという習慣は、近年のものだということですが。

 年末になるとノウルーズのために金魚があちこちで売られるようになり、ノウルーズが近づいていることを感じさせてくれます。
 ノウルーズの間飾られた金魚は、13日目にピクニックに出かけた先で小川などに放してやるのが習慣なのだとか。

 ペルセポリスのレリーフにも金魚が添えられていたように、それ一つでノウルーズを感じさせてくれる金魚のカードのご紹介なのでした。

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by sarasayajp | 2008-03-25 18:07 | いろいろ |
2008年 03月 23日 |
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 ノウルーズカードでよく見かけるのが、上のようにペルセポリスのレリーフをアレンジしたものです。
 こうしたレリーフが使われる理由としては、ペルセポリスが世界的に有名だから、イランの栄光を示すものだから、デザインとして優れているから等々あるでしょうが、ペルセポリスの成り立ちを考えるといかにもぴったりだなあと思わずにいられません。

 ペルセポリスは「アケメネス朝時代の宮殿」と説明されていますが、より正確には「アケメネス朝時代に新年の儀礼をはじめとする儀式を執り行うために使われた宮殿」だったと言われています。王や貴族、役人たちが統治のための仕事を行うために常時人が住み暮らした宮殿ではなかったのだとか。
 ペルセポリスで行われた儀礼の中心が新年に際してものでした。もっとも、この時代の新年が、現在と同じ春分の日であったかどうかははっきりしないらしいのですが、ともかく、ペルセポリスは新年の儀礼と結びついた宮殿だったのです。

 行政のための都としては、イラクとの国境にも近いフーゼスターンにある冬の都のシューシュ(スーサ)と、現在のハマダーン州にあった夏の都のハグマターナ(エクバターン)が使われていたとされています。

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by sarasayajp | 2008-03-23 16:35 | いろいろ |
2008年 03月 22日 |
 イランのノウルーズカードのご紹介。
 毎年、ノウルーズ前になるとノウルーズ用のカードがあちこちで見られます。ハフト・スィーンを基本にデザインされているのですが、毎年カードを選ぶのが楽しみなくらいカラフルです。

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 ノウルーズのソフレの置かれた伝統的な部屋の様子。
 窓にはめ込まれた色ガラスは、ヨーロッパのステンドグラスとはずいぶんと趣が違っています。シンプルな模様をかたどっただけのものが多いのですが、イランの鮮やかな太陽の光によってくっきりと印象的な光を室内に投げ込みます。

 テヘランはごく新しい町ですし、アパートがほとんどですからこういった伝統的なスタイルの家をみることはほとんどありませんが、地方の古いお金持ちの家はこんな感じだったようです。
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by sarasayajp | 2008-03-22 14:40 | いろいろ |
2008年 03月 20日 |
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سال نو مبارک باد

آغاز سال نو تبریک می گویم

امیدوارم که سالهای خوش در پیش داشته باشد


 (あけましておめでとうございます。
 一年のはじまりに際し祝福を申し上げます。
 これからも良い年でありますよう願っております。)

 イラン歴1387年が始まりました。
 この一年が皆様にとって心楽しいものでありますように!


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2008年 03月 14日 |
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 昨日で選挙活動は終わり。
 選挙活動といっても、ポスターを貼り、候補者を応援する人々が商店を回ったりしてビラを配るくらいです。日本のように街頭演説や選挙カーによる名前の連呼はありません。

 このポスターを貼るボード以外にはポスターを貼ってはいけないらしいのですが、結構、そこここにポスターが貼られているのも見かけます。

 おもしろいのが、このボードには一人が何枚ポスターを貼っても良いらしく、同じポスターがびっしりと貼られているのを目にします。さらには、先に貼れたポスターの上から別な候補者のポスターが重ねて貼られ、その上からまた別のポスターが貼られるというのがイランらしいところかもしれません。

 カメラを持っていなかったので写真がないのですが、バスの中で、不法に選挙ポスターを貼る行為について非難する公共広告がありました。「ルールを守れない人に立法府を任せることができますか?」というような内容でした。
 さて、結果はどうなるのでしょうか。

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by sarasayajp | 2008-03-14 21:37 | いろいろ |
2008年 03月 12日 |
 ずっと寒さのことばかり話題にしていましたが、春は着々とやってきています。

 1月にはこんな様子だった公園も

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 今は柳が葉を出し始めています。

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 仕事が一段落したからでしょうか、春の徴があちこちに見えるようになったからでしょうか。
 なんだか久しぶりに周囲をゆっくりと見回す気持ちになったような気がします。

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 春の初めの日、ノウルーズまでもうすぐだなあとしみじみと感じたのでした。

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by sarasayajp | 2008-03-12 18:43 | いろいろ |
2008年 03月 10日 |
 大学である先生と話していたときのことです。
 イランでエステグラールと人気を二分するサッカーチーム、ペルセポリスの選手の一人が、国内便の中で騒ぎを起こしたという話を教えてくれました。
 なんでも、機内放送のマイクを使って、「現在、この飛行機は墜落中」とアナウンスをして、機内をパニックに陥れたのだそうです。
 もちろんこの選手は着陸後、厳重注意に処せられたそうですが、なんだかなあと思わずにいられない事件です。もっと呆れてしまったのが、この選手をかばった人が「子どもみたいなものだから」と言ったのだとかいうところでした。
 二十代も半ばになった人が、子どものようにやって良いことと悪いことの区別をつけられないということは恥ずかしいことなのでは?と思うのですがどうなのでしょう。

 そういえば、イランの先生たちや事務の人たちと話していて気になるのが、学生のことを「ばっちぇ(こども)」と呼び、子ども扱いすることです。
 先日、授業に遅刻してきた上にざわざわと私語を続けている学生たちに、厳しく注意をしたことがありました。
 その後、彼らが何を言ったのか分かりませんが、教務課の人が私に対して、「彼らはバッチェなのだから、寛大に見てあげてください。悪意はないんですから」と言いに来ました。なんだかなあ、です。悪意がなければ何をしてもいいのでしょうか。

 日本語学科の学科長も、学生に対してイラン人教師に比べて厳しい日本人講師に、「彼らはバッチェなのだから、無礼な振る舞いがあったとしても許してあげなくてはいけない。それが教育だ」と主張します。
 学生たちを「バッチェ」扱いして、なんでも「はいはい」と聞き入れ、甘やかすことが「教育」なのでしょうか?上位学年になればもう二十歳を過ぎているのですが、それでも非を非として注意しないことの方が、親切で教育的なのでしょうか。なんだか不思議です。

 もちろん、とてもしっかりしている学生もいますし、子どもっぽいといっても決して悪い意味でない場合もあるのですが、いつまでも子ども扱いしていて良いの?と思わずにいられないときがあるのも確かです。
 そういえば、日本では二十歳で大人とされますが、イランでは年齢で大人子どもを区切ることはありません。16歳から選挙権が与えられますが、これは16歳にもなれば判断能力があると考えてのことなのかどうか、ちょっと不思議だなあと思うのでした。


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2008年 03月 08日 |
 イランでは14日に行われる総選挙の告示も終わり、選挙戦が始まった、はずなのですが、日本のような選挙活動は行われないので静かなものです。町中にべたべたとポスターが貼られ、選挙事務所らしきものが作られ、それだけです。

 「イランでは自由な選挙が行われている」とイラン政府は様々な広報機関を使って海外に宣伝していますが、確かに、立候補者の誰に投票することも自由です。しかし、自分たちに都合の良い人物しか立候補させないのですから、「あれはエンテハーバート(選挙)じゃなくてエンテサーバート(任命)だよ」と投票に行くことがばかばかしいと感じるイラン人ばかりになるのは仕方のないところです。(関係ありませんが、こういうちょっとした言い回しを聞くと、イランの人たちはこういう言葉遊びがうまいなあと思います。)

 選挙もそうですが、イラン政府のやり方には、先日のチャーバハール行きの中で非常に問題を感じさせてもらいました。

 イランの南東部、オマーン海沿いのパキスタンとの国境にも近いところにチャーバハールという町があります。イランに三つある経済特区の一つで輸入品に関税がかけられていないため、様々な商品が安く買えます。また、オマーン海に面しているため、5〜6月は非常に暑くなりますが、7月からは気温も下がって過ごしやすくなるという穏やかな気候もあって、イラン国内からの観光客もそれなりに多いそうです。

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 (チャーバハールの位置はここ。画面右下、テヘランから最も遠い町の一つ)


 このチャーバハール周辺では、以前にもお話ししましたが、昨年、台風の大きな被害がありました。また、この冬は例年になく雨が多かったために洪水の被害もあちこちであったそうです。
 イラン南東部というのは飲料水の確保が難しいところです。一年を通して流れている川はなく、降った雨ははげ山を駆け下り、低いところへと流れ込み、あっという間に全てを流し去ってしまいます。いつどこにどんな風に水が流れるのか予測が難しいため、ダムや堰を作ることもままなりません。
 現在は、海水の淡水化プラントで作った水をチャーバハールや周辺の村々に配っているのだそうですが、このプラントが非常に古いものなのでしょっちゅう故障しているのだそうです。
 あげくに、先日、「台風やら洪水やらでこちらも予算を使い切ってしまったから、チャーバハール周辺の村への真水の供給をやめるよ。選挙前でそちらも色々大変だと思うけど、まあ、よろしく」という一本のファックスが州政府から送られてきたかと思うと、水が止められてしまったのだそうです。
 水を止められてしまった村の多くはまだ台風や洪水の被害から立ち直れていません。赤新月社から配られたテントやキャパルと呼ばれる小屋を建て、何とか生活している状況です。そこへ持ってきて、水の供給を止めるというのですから大変です。
 そういった村では、農業などに使うために天水を溜める用水池の水を飲用に回しているそうですが、洪水によって下水が混じってしまった水ですから非常に汚染されています。この水が原因となっての病気も報告されてきているそうです。

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 (写真は村の用水池の一つ)

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 (用水地。こんな水を飲むことを余儀なくされている村も多い)


 そういう村々を回り、どうしたものだろうと悩みながらテヘランに戻ってきてみたら、大統領閣下が得意満面でテレビの画面に映っています。そして「イラクに対して10億ドルの融資を初めとする復興支援をする」などと演説をされているではありませんか。「予算がないから」と国民を切り捨てておいて、他国にはそれだけの金が出せるのかと、久々に心の底からの怒りを覚えずにいられませんでした。

 「貧困故に犯罪に手を染める」と言う人が多いようですが、それなら、犯罪に手を染めなくとも生きていけるように何らかの産業振興はできないものかと思わずにいられないのでした。季候は良いし、テヘラン周辺よりも人件費はずっと低く抑えられるし、目の前に港があるので輸出入は問題なしだし、経済特区なので政府からの助成も得られるし、治安も全然問題はないし、イラン国内向けではなくて近隣諸国への輸出ということを考えるなら悪い場所ではないと思うのですが。

 イラン国内という意味では非常に遠いです。テヘランからですと、何と国外であるカタルよりも遠いのです。陸路の移動ですと、24時間以上かかってしまいますし大変なのが難点かもしれません。

 でも、日本企業の一社くらい考えてみてくれないかなあと、特区内に燦然と輝く「TOYOTA」販売店を見上げながら思わずにいられなかったのでした。

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 (村の子どもたち。事態は深刻なのだが明るい色の衣装がなんだかほっとさせてくれる)


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