イランという国で
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2007年 12月 31日 |
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 気がつくともう2007年も終わりです。
 とはいえ、イランは1386年の10月10日で今日も明日もごく普通の一日なので実感はないのですが。

 それでも、色々な方から「良いお年を」という言葉をもらうと、一年が終わるんだなあという感じがしてきます。

 今年も一年、色々な方にこのブログにお越しいただきました。ブログを通して知り合い、お会いした方もいらっしゃいました。不思議な人のつながりを作りだしてくれる道具に感謝です。

 それでは、みなさまもどうぞ、よいお年をお迎えください。
 今年一年どうもありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。

 写真は先日訪れたダマーヴァンドでの一枚です。

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by sarasayajp | 2007-12-31 14:27 | お知らせ |
2007年 12月 29日 |
 今日はイラン暦デイ月8日、イスラーム・ヒジュラ暦ズィー・ハッジャ月18日、西暦12月29日

 今日は、ガディール・フンム(ペルシア語ではガディール・ホンム)の日です。
 シーア派初代イマーム・アリーが、預言者ムハンマドによって後継者として指名されたとされる日ですが、シーア派以外はそのような事実があったとは認めていません。詳しくはこちらを御覧下さい。


 一昨日は仕事でダマーヴァンドへ。
 よく晴れてはいましたが、これまで降った雪が凍り付き、底冷えのする寒さの中を歩き、写真を撮りで、大変ではありましたが、何と言っても空気がきれいで嬉しかったです。
 山の中を歩き回っているときは何ともないのに、連休をカスピ海岸で過ごそうという自動車で渋滞を起こしているテヘラン-アーモル街道に出ると、くしゃみと鼻水が止まらなくなる私に、「排ガス・粉塵探知機ですね~」と一緒にいたイラン人の友人にはうけてしまいました。

 昼食は街道沿いの食堂でとったのですが、塩で肉の品質をごまかすことなく、おいしい肉を薄味に焼いていてなかなかでした。

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 このキャバーブを焼いている様子を見て思いだしたのが、先日会った知人のことでした。

 私をあるレストランに案内して、「ここは調理のすべてを機械で行っているから安全なんだよ。だからよく利用しているんだ」と説明しました。
 彼が言うには、肉を串に刺したりする作業をすべて機械で行い、人間の手が触れていないので衛生的で進歩的だ、というのです。

 確かに、こまめに清掃作業を行っていれば衛生的なのかもしれませんが、機械に雑菌が繁殖している可能性だってあるかもしれないし、それ以前に、肉を切ったり味付けをしたりという部分もすべて機械で行っているのか?もし人間がやっているのなら、串に刺す作業や焼く作業を機械にさせたところで同じじゃないか?と、少々疑問も浮かんでしまったのでした。

 手作りであれ、機械製であれ、おいしく安全でさえあれば文句はないのですが、ナーン(口語ではヌーン=パン)や工場製のお菓子のように機械製はおいしくないものも多く、そういう意味では機械製にはまだちょっと不満があります。
 また、機械による作業が絶対に衛生的で安全であるというような考え方はどうなのかなあと、ここ数年の日本での食品関連の事件のあれこれから、機械を扱う人間が信用できるかどうかをまず考えなくてはいけないんだよねえと、そんなことをちょっと思ったのでした。

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2007年 12月 26日 |
 これまで、日本国内で、イランへの義援金のとりまとめをしてくれていた友人から、NGOを立ち上げることができましたという連絡がありました。それによって、これまで彼女の個人の口座へ振り込んでいただいていた義援金も、NGOの専用口座に振り込んでいただけるようになりました。

 口座は下の二つです。支援先をお選びいただけるようになっております。

みずほ銀行 調布支店(支店番号261) 普通口座 口座番号:1169712 
口座名義:シスターン.バルーチスターン州アフガン人支援会

みずほ銀行 調布支店(支店番号261) 普通口座 口座番号:1169704
口座名義:イラン.バム地震被災者支援会


 自然災害の被災者、さまざまな事情から困難な情況に追いやられている人々が、自分たちの足で立ち、人生を歩いていけるようにと支援をしているイラン国内の人々を応援して下さる方、関心を持って下さった方は、どうぞご連絡ください。
 ウェッブサイトも現在準備中とのことです。


 それから、これまでに個人旅行のビザ手配について色々な方からお問い合わせをいただいてきましたが、ホテルの予約と抱き合わせでないと手配をしないというイラン側の条件があり、なかなか大変でした。
 そこで、そこのところが何とかならないかと交渉をしていたのですが、ようやく、観光ビザのみの取得ができるようにしたそうです。イラン側での手数料が60ドルで、これに在東京イラン大使館に支払うビザの代金が加わります。
 申し込みからビザの発行まで10日~2週間くらいを見て下さいとのことでした。こちらも関心のある方はご連絡ください。


 お知らせばかりになってしまいましたので、久々にイランのケーキのシリーズから。

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by sarasayajp | 2007-12-26 13:06 | お知らせ |
2007年 12月 24日 |
 日本はクリスマスで盛り上がっているのでしょうか。

 テヘランでは、ショッピングモールの商店の一部がクリスマス飾りをディスプレイしているくらいで、それほど大がかりには祝いません。
 まあ、イスラームにとってもイーサー(イエス)は預言者の一人として敬意を払われる存在であるとはいえ、彼の広めた教えであるキリスト教(ペルシア語ではマスィーヒー)は欧米の象徴でもあり、数年前まではクリスマスの飾りを家の中で行ったと、子供が学校で話したら先生から「そういうことはするな」とその家庭に指導が入ったというくらい、ムスリムがクリスマスを祝うことは「欧米かぶれ」と見なされていました。
 最近ではそれも随分とゆるく、どう見てもキリスト教徒(イランではほとんどがアルメニア正教徒ですが)ではない人たちがクリスマスの飾りを嬉々として飾り付けているのを見ると不思議な感じです。

 飾り付けといい、いわゆるクリスマス(12月25日)に合わせて飾り付けるところといい、決して国内にいるアルメニア正教徒たちに合わせてではなく、カトリックやプロテスタントのクリスマスに合わせているのだなあということが明らかです。
 あるアルメニア人は、「彼らは単に欧米の文明に憧れているだけで、キリスト教徒に敬意を払っている訳じゃない」と、最近のムスリムのこうした風潮を冷ややかに見ていると教えてくれました。確かに、これまで有形無形のいじめを受けてきた側としては複雑かもしれません。

 宗教に関してかなりいい加減な日本から来たので、ムスリムがクリスマス飾りをしたっていいじゃん?と思ってしまう私はまだまだ認識が甘かったようです。

 でも正直なところ、殉教者の肖像ばかりを飾るよりも、このくらい明るい雰囲気の方がいいんじゃないかな、と思うのですが。

 とりあえず、近所のショッピングモールのクリスマス飾りからです。

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 それにしても、来学期は、1年生に日本に関する基礎知識を教える授業を担当しなくてはならないのですが、日本における宗教の問題をどうやって教えたら良いものか、今から頭が痛い思いです。

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2007年 12月 21日 |
 今日はイラン暦アーザル月30日、イスラーム・ヒジュラ暦ズィー・ハッジャ月10日、西暦12月21日

 今年はカレンダーのいたずらで、シャベ・ヤルダー(こちらはイラン暦)と犠牲祭(こちらはイスラーム・ヒジュラ暦)が重なりました。(シャベ・ヤルダーについては「こちら」をごらんください。犠牲祭については「こちら」)

 町のあちこちにスイカを荷台に満載した軽トラックが見られ、街角で、多くは町の外れで「生きた羊あるよ」と羊が売られていました。

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 テヘランでは「犠牲祭おめでとう」と声を掛け合う割には、羊を犠牲に捧げるところまでする人は少ないようだというのはこれまでにもお話ししてきました。他の国ではどうなのでしょう。

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 冬至を迎えようとしていた一昨日から昨日の未明にかけて、テヘランでは雪が降りました。私が住んでいるあたりでは恐らく今年の初雪です。
 うっすらと雪の積もった様子を写真に撮ろうと思ったのですが、外出しようとした私に、大家さんと下の階の奥さんが、「インターフォンの修理をしているんだから、チェックのためにあなたも家にいなきゃ駄目」と阻止されてしまいました。そのため、写真は残念ながらなしです。

 私が作業場所にしている窓際は、二重サッシにしてあるにもかかわらずすきま風が入り込み、随分冷えていました。今年もちゃんと雪が降る冬であって欲しいと願いつつも、すきま風は勘弁して欲しいなあと思うわがままものなのでした。

(上の写真はIran紙から)

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2007年 12月 20日 |
 ムスリムには5つの義務があり、その五番目がハッジ月のハッジ(メッカ巡礼)だとされています。
 大統領閣下がそのハッジに招待されたとか何とかで、新聞やテレビなどではなんだか盛り上がっているようです。私自身は、今年は周囲にハッジに行った人がいないため、「ああ、そういえばもうハッジだっけ?」という感じなのですが。

 しかし、一昨日から昨日にかけては、巡礼者に向けたハーメネイー師の演説の急ぎの翻訳という仕事が入ってしまい、「そうだよね。ハッジだもんね。演説もするよね」と、改めてハッジの期間だったことを実感してしまったのでした。

 ハーメネイー師の演説というのは、私にとって、翻訳しにくいペルシア語のトップクラスに位置づけられています。
 アラビア語混じりだというのはまだ構わないのですが、ペルシア語がなんとも複雑怪奇というか、一文が長い上に、文章の最初と最後で全く違うことについて語っていたりすることや、非常にあいまいにぼかして語っていたりで、「この部分はどこまでを指しているんだ?」「この部分とこの部分はどう繋がるんだ?」と非常に悩むことがしばしばです。イランの人にとっては全然問題じゃないのでしょうが。

 もちろん、そういう文章はハーメネイー師だけではなく、あちこちで見られるのですが、やはりネットに載せるための文章というのなら、できるだけ演説としてそれらしい日本語にしたいなあと思うのに、文章の構造と意図とに悩むうち、時間切れとなってしまい、なかなかそれができないというところが辛いところです。私の文章力の問題でもあるのですが。

 逆に、日本語からペルシア語の翻訳をしていても、「どういう意味なのか分かりません」とペンを放り投げたくなる文章には多々出会います。
 特に研究者の文章というのは独特で、「これは本当に、本人は分かって書いているのだろうか?それとも同じジャンルの研究者なら分かるのだろうか?」と悩むこともしばしばです。一つの文章の中でいくつもの話題が入っていたり、主語が何なのか、いったい何を指しているのか良く分からず、悩んでしまいます。
 日本語のままだと何となくすっと読んでしまうものが、外国語に置き換えようとしたときに実は意味不明だったことが分かってしまうということに改めて気付いてしまった今日この頃なのでした。
 自分の文章がどうなのか、自分では分からないだけにちょっと怖いなあとも思います。

 来年度は大学院で翻訳関連授業を担当する予定なのですが、何をどう教えたら良いのやら、今から頭が痛いのでした。

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by sarasayajp | 2007-12-20 17:14 | いろいろ |
2007年 12月 18日 |
 先日お話しした、ザーヘダーンで支援を必要とする人のために、職務以上の情熱を持って働いているとご紹介した知人から電話がありました。

 先日、支援の呼びかけに応じて下さった方が、彼に応援のメッセージを送ってくださったのだそうです。
 自分のしていることが外国の人にも共感を持ってもらえるということが、本当に嬉しかったんだ、と繰り返していました。

 イラン国内でも、自分に何ができるか考えてみたいと仰る方や、ごく少額ですが、と寄付を申し出て下さった方もいらっしゃいました。
 本当にありがとうございます。

 彼と話し合った結果、大学の試験が終わってから、次の学期までの休みを利用して、私がこれまでに集まったお金を福祉庁ザーヘダーン事務所まで直接運ぶことにしました。
 自分たちが目的とする使い方をして欲しいと直接、事務所長に訴えることで、きちんとした使い方をしてもらうというのが最大の目的です。ちゃんと受け取りを書いてもらって、皆様にお見せできるようにしたいと思います。
彼も言っていましたし、私も経験があるのですが、こういうお金が本当にちゃんと使われるかどうかは、結局、現地に行って監視をしないと駄目だということなのです。
 福祉庁が行っている難民支援の現場や、台風の被災地を視察させてもらえることになりましたので、そちらについてもご報告をしたいと思います。


 寄付金に関してはいつでも受け付けておりますので、関心のある方はどうぞご連絡ください。

ちなみに
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by sarasayajp | 2007-12-18 12:21 | お知らせ |
2007年 12月 17日 |
 学生たちと話していると時々、あまりに自信満々で、不思議に思う、というか感心してしまうことがあります。

 「私が留学生試験に合格しないわけがない」
 「私がスピーチコンテストで優勝できないのは、審査員が優勝者にひいきをしたからだ」
 「私の試験の結果がこんなに悪いはずがない。十分な試験勉強ができれば満点だった」
 「試験ができなかったのは問題が難しかったからではなく、時間が足りなかったからだ」

 おもわずくらりと目眩がしてしまいます。

 あのね、あなたより能力のある人はきっと沢山いると思うよ。
 感情的なひいきではなくて、アピールできるだけのものがなかっただけだと思うよ。
 あなたはいつもそう言うけど、いつになったら十分な試験勉強ができるのだろうと思うよ。
 時間が足りないということは、あなたにとって難しかったということだと思うよ。

 と言ってみたいのですが、言うとまた言い訳があれこれ続くのは分かっているのでついついやめてしまいます。

 もちろん、自信がないよりはあった方が良いこともありますし、一概に自信を持つことを否定はしません。日本人の自虐的なまでの自信のなさに比べれば、良いところではないかと思うこともあります。
 しかし、客観的・冷静な自分の能力レベルへの判断無しに自信だけ持たれても困るよなあというのも事実であったりします。

 「どうして大使館にあの人を推薦したんですか!? あの人よりも私の方がずっと日本語は上手いし、能力があります!!!」
 などと怒鳴り込まれても、こちらとしては、「それを全部日本語で言えたら能力を認めてあげても良いけど、でも日本語では言えないんでしょ?それに、そういうことを言いに来るような人はやっぱり、日本企業や大使館には紹介できないよ」と思うのですが、本人だけがそうは思っていないので困ります。
 じゃあ、ということで、客観的評価のために試験をしてその結果で、と試験をすると、今度は「今回の試験の結果は私の本当の実力ではありません」となります。

 はじめの頃は、仕事を手にするため、点数を上げてもらうためにはそう言わなければならないんだろうなあ、などと思っていたのですが、どうもそうではなくて、本当にそう信じているらしいということが分かってきてびっくりです。

 イランの子供、特に都市部の子供は家の中では王様です。
「あなたはかわいい」「あなたは優秀」「あなたはすばらしい」とちやほやされて育ちます。
 その結果、なんだか自信満々な子供になるということがあるようです。もちろんそれだけではないのでしょうが。

 でも、そんな風に甘やかしているようでいて、しつけという面ではちゃんとしているところが感心するところで、良いことは良い、悪いことは悪いとちゃんと親をはじめとする周囲の人が注意しています。
 日本のように、萎縮させ、自信をなくさせるような叱りつけ方に比べれば、イラン式の方が良いような気はするのですが、しかし、やはりどちらにしても程度というものがあるのかも、という感じがしないでもありません。

 これから始まる試験シーズンのことを考えると、今からちょっと頭が痛かったりするのでした。

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by sarasayajp | 2007-12-17 12:28 | イラン人 |
2007年 12月 16日 |
 ザーヘダーンの知人から写真が届きました。

 これを送ってくれた人は、様々な問題で困っている人を援助する機関であるイラン福祉局の職員で、イランでも最も貧しい州と言われるスィースターン・バルーチェスターン州を自ら志願し、職務を超えているのではと思うくらいに熱心に、援助を必要とする人たちのために働いています。

 現在、彼が最も熱心に取り組んでいるのが、ザーヘダーン郊外にあるアフガン難民が多く住む地区での仕事です。
 ただ単にお金やものを与えて終わり、という援助ではなく、彼らが自立して暮らせるようにと、教育を与えることでその機会を増やすということだそうで、国際機関とも協力をして、既に何人かの難民の子弟に高等教育を受けさせ、彼ら自身によって医療や福祉を行わせることを始めているそうです。

 それほど難しくない治療で治る病気やけが、異常分娩を「お金がかかるから」と放置した結果、障害を持つ子供が多いという地区で、そうした子供をできるだけ早く見つけ、相談に乗ったり、治療を受けさせるというのがその仕事の一つなのだそうです。他にも衛生指導を始めとした生活指導を行っているとか。その仕事の中で撮った写真の一部を送ってくれたのです。
 彼は自分のオフィスでの仕事が終わった後、その地区へ行き、全くのボランティアで彼らの仕事を手伝っています。一人でも多くの難民に教育を与え、健全な生活を送れるようにしたいとのことですが、常に予算の壁が立ちはだかっています。

 また、日本でニュースになったかどうかは分かりませんが、今年5月にペルシア湾で発生したサイクロンにより、オマーンとイランが大きな被害を受けました。
 イランでは、パキスタン国境に近い海岸の町チャーバハール、ティース、内陸部のイーラーンシャフルが大きな被害を受けました。これまで台風被害などとは無縁だった地域がサイクロンに巻き込まれたのですから大変です。
 家は壊れ、道路は寸断され、浸水被害で家財道具はめちゃくちゃ。

 彼は被災地へすぐに駆けつけ、どのような援助が必要なのかを調査しました。

 ペルシア湾岸には盲目あるいは目に障害を持つ人が他の地域に比べると多く見られます。そうした人が、歩き慣れた家を壊され、町を破壊され、動きが取れなくなってしまっているのだそうです。
 また、世話をしてくれていた家族を失ったり、けがをしたり、あるいは瓦礫の撤去やその他後始末で忙しくしていたりで、そうした人たち、特に高齢者の場合はテントの中でじっとしていることしかできません。楽な姿勢でいられるようにと、身体と足を縛ってうずくまっている人もいたとかで、彼は非常にショックを受けたそうです。

 このサイクロンのニュースはイラン国内でもそれほど大きな扱いをされなかったため、私は彼から話を聞くまで、バルーチェスターンでそれほど大きな被害を受けた地域があったとは知らずにいました。

 5月の話なので、今はもう復興が始まっているのだろうと思ったら、そうでもないとのこと。国からの支援は少なく、彼ら自身は貧しく、被災して更に持っていたものをほとんど失ってしまったのだから、復興どころではないのだそうです。国はスィースターン・バルーチェスターン州にそれほど関心はなく、また最貧州と呼ばれるスィースターン・バルーチェスターン州は割り当てられる予算も少ないので、州独自で支援を行うこともままならないというのが現状なのだとか。

 障害を持っていた人、災害によって障害を負ってしまった人の苦労は並大抵のことではないと思います。健康でさえあれば、何とか仕事を見つけ、家を建て直すこともできるかもしれませんが、それがままならないのですから。

 国際的に注目を集めたバムの地震でも、支援は被災者個人にはあまり届いていません。
 あれだけの義援金が一体どこへ消えてしまったの?と政府には聞いてみたいくらいです。

 例えば、私の知人に、バムの被災者、特に落ちてきた瓦礫で脊椎を損傷し、身体が動かなくなってしまった人たちのために車いすを送る活動をしている人たちがいます。車いすで動くことができれば、人の手を借りることも少なくなるし、何かしらの仕事をすることができる可能性が出てくるからだそうです。
 しかし、こうした活動も、イランのNGOが主体であって、イラン国内外からの義援金で一つ一つ車いすを購入し、それを必要とする人に届けています。福祉局からも車いすの貸与・供与はあるのだそうですが、形が古く、大きく、重いため、移動に不便なのだそうです。
 イランの道路・歩道は大変にでこぼこです。車いすで移動するにはかなり不便があります。また、車社会なので、市内のちょっとした移動や長距離移動など、ほとんどが自動車・バスに頼らざるを得ません。ところが、福祉局からの車いすは折りたたみができないので、自動車やバスに積み込むことができません。また、ちょっとした段差や階段があったときに手助けを頼もうにも、重い車いすでは頼みにくいし、頼まれた方も嫌がることがあるとのこと。
 もう一つ大きな問題は、身体に合っていない古い車いすだと、自分で身体を動かすことが難しい下半身不随の人は床ずれができやすく、そこから感染症を引き起こす可能性があることだそうです。その結果、外出などができなくなると、生活が暗くなり、生きることに希望が持てなくなってしまうことが問題だといいます。
 そのため、折りたたみができ、身体に合った車いすを送るための活動を行っているのだそうです。
 この折りたたみができる車いすは、250~300ドルほどでかなりいいものが購入できるのだそうです。
 この金額を聞くと、どうしてイラン政府がそんな古い車いすしか与えないのか非常に不思議でなりません。各国からの義援金や、高騰する原油による収入はどこへ消えているのでしょうか。

 イランの福祉局には、寄付金を受け取り、それを必要とする人に届ける部署が設けられています。テヘラン州などでは、お金に余裕もある人が多いので寄付も多く集まるのだそうですが、スィースターン・バルーチェスターン州のように貧しい人が多い州では寄付もなかなか集まりません。
 この寄付金は使い道を指定することもできるそうなので、今度スィースターン・バルーチェスターン州へ行ったときに、私もそれほど多くはできませんが、サイクロン被災者のために寄付をしようと思っています。

 もし、スィースターン・バルーチェスターン州の支援を必要としている人たちや、バムで車いすを必要としている人たちなどへの寄付を考えてみたい、という方がいらっしゃいましたらご連絡ください。日本側の窓口をご紹介いたします。少額で構いませんし、日本円、外貨、イラン旅行をしたときに余ったリヤール、何でも構わないそうです。使い道をバム、スィースターン・バルーチェスターン州に指定してくださっても構いません。イランの地元福祉局、信頼でき、実績のあるNGOに手渡し、本当にそれを必要としている人に必要としている形で使ってもらいます。


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by sarasayajp | 2007-12-16 12:45 | お知らせ |
2007年 12月 15日 |
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 気分は一日が48時間あったらいいのに、の毎日です。

 ずっとテヘランでプチひきこもり状態なので、どこかへふらりと出かけたいなあという気持ちが沸き上がって仕方がありません。

 ところで、先日の猫と女の子の写真ですが、あれは私ではありません。意外とそう思われている方が多くてびっくりでしたが、私は残念ながらあそこまで若くないのです。でも、そんな風に、ついうっかり間違えてしまうくらい、ハザラの人というのは日本人と似ているのだなあと、改めて思った次第です。
 思い返してみれば、留学生時代、やはり日本人とそっくりなカザフ人留学生とアフガン人留学生とは、お互いにとても親近感を感じてか仲が良かったものでした。もっともカザフ人の友人からは、「いつも日本人と間違えられて値段を高く言われる」と憤慨されていたのですが。

 まあ、そんなこんなで、仕事をいろいろと回していただき、とてもありがたく、またうれしいのですが、在宅の仕事というのは時間の融通が利くようでいて意外とそうでもないものだなあと、しみじみと感じる今日この頃なのでした。さて、「職業『旅人』」はいつ実現できるのでしょうか。

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by sarasayajp | 2007-12-15 23:02 | お知らせ |
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