イランという国で
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2007年 09月 29日 |
 日本から一冊の本が届きました。

 イラン現代文学における代表的な作家の一人、サーデグ・ヘダーヤトの短篇集です。

 翻訳文学の出版が難しくなっている日本で、イラン現代文学という超マイナー分野の翻訳を出版されるのは非常に困難だったことと思います。

 訳者である石井啓一郎さんとは友人を通して知り合い、お話しをしたことがあるのですが、イランと文学に対する愛情が伝わってくる楽しい時間でした。それはきっと、この翻訳からも伝わってくるのではないかと思います。

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 私もさぼってばかりいた翻訳に取り組んでみようかという意欲がひたひたと湧いてくる一冊でした。

 第二次世界大戦前後のイランを生きたヘダーヤトが様々な手法で描いた当時のイランを、この翻訳を通して感じることができると思います。

 関心を持って下さった方は、上の写真をクリックすると出版社のサイトで詳しい情報を得ることができます。


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by sarasayajp | 2007-09-29 12:07 | いろいろ |
2007年 09月 28日 |
 過ごしやすいさわやかな気候に誘われて、テヘラン北東部、ラヴァーサーンまで、仕事を兼ねたピクニックへ。

 テヘランから小一時間ほどの山の中にあるこのあたりは、一緒に行った友人によると、テヘランの小金持ちのヴィラの建設ラッシュで、地価が高騰しているのだとか。
 これまで、テヘランに人にとって一番人気のリゾート地は「ショマール(北)」と呼ばれるマーザンダラーン州とギーラーン州のカスピ海沿岸でした。
 ところが、この夏に始まったガソリンのクーポン制度によってガソリンの闇市場(というほどのものかどうかはちょっと謎ですが)での価格が上がり、ガソリンを大量消費してカスピ海まで行くよりは、テヘラン近くの緑のあるところで良いじゃないか、ということになったらしく、テヘラン側アルボルズ山中のラヴァーサーンやダマーヴァンドに人気が集まっているのだとか。

 もちろん、この地方のヴィラ建設は数年前から盛んではあったのですが、この夏、ショマールのヴィラの価格が下がったのに対して、ラヴァーサーンやダマーヴァンドでは値上がりし続けているのだとか。

 ヴィラの建設ラッシュは知っていましたが、プライベートビーチならぬプライベート川岸を設けて、他人が立ち入れないようにしたヴィラがびっしりと立ち並んでいるのにはびっくりでした。これでは、私たちのようなちょっと遊びに来たという人は川岸に近寄ることもできません。
 イランでは特に法律で規制されていないため、ヴィラさえ作ってしまえば川岸を自分のものにできてしまうのだとか。そのため有刺鉄線などを張って、人が立ち入らないようにした川岸が続きます。

 更に、テヘラン市内とは違って、ゴミの収集や下水処理施設などありません。
 ヴィラに滞在する人たちはゴミは川に放り投げ、排水は川に垂れ流しです。

 ようやく見つけたヴィラのないゴミだらけの川岸でお弁当を食べながら、友人とため息をついてしまったのでした。

 個人的には、ゴミや排水などの問題も困ったものだとは思うのですが、川岸や山の斜面に、なんだか勘違いかつ悪趣味な「スペイン風ヴィラ」が立ち並ぶ光景が、何よりも犯罪的な行為ではないだろうかと思わずにいられなかったのでした。
 景観保護条例のようなものができないかなあと、かなり真剣に願っています。

 で、本当ならここで「イラン流スペイン風ヴィラ」の写真をご紹介すべきなのでしょうが、お弁当を食べているときに大変なことが起こったために、それどころではなくなってしまい、写真がありません。

 お弁当を食べ終わり、さて、向こう岸から写真を撮ってくるかと立ち上がり、川の中に足を踏み出したとき、「ぽちゃん」となにやら不吉な音が。
 足元を見ると、私の携帯電話が水の中に沈んでいます。
 慌てて拾おうとして今度は私が川に落ちそうに。カメラは死守しましたが、もう写真どころではありません。

 携帯電話を拾い上げ、バッテリーを外し、中に入った水を払い、乾かし、無事に動いてくれることを祈り。もう大騒ぎです。

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 ということで、ヴィラの写真はまた今度の機会に、ということで。

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2007年 09月 27日 |
 昨日のニュースは大統領閣下の国連での演説、ではなくて、その前に行われたコロンビア大学での講演に関すること一色でした。

 確かに、国連での演説は歴代大統領閣下があるいは歴代最高指導者が繰り返し主張してきたことばかりなので、特に取り上げることでもなかったのでしょう。
 コロンビア大学の学長をはじめとする人たちが大統領閣下に侮辱的な発言をしたということのようですが、大統領閣下~イランという国のイメージと言ってもいいのでしょうが~に対して厳しい質問が飛び交うことくらい想像していたんじゃないの?と普通には思うのですがどうなのでしょう。まさか諸手を挙げて歓迎され、イランの主張は全面的に正しいと言ってもらえると思っていたのでしょうか?ちょっと不思議です。大学周辺での反イラン集会も普通に考えれば、想定内なのでは?と思うのですが。イラン国内のいくつかの大学が抗議の手紙を出すとか出したとかの騒ぎになっているそうですが、どんなものでしょうか。
 もし、そういうことを全く想定しないで、「アメリカ有数の大学から招待された~自分ってすごい重要人物?」などと、ほくほくと出かけたのでしょうか?そんなことはないと信じたいところです。
 というのも、イラン国内のニュースでの市民へのインタビューなどを見ていると、アメリカが以下にイランに対して失礼か、という事実を見せ、それに動じなかった大統領閣下はすごい、というイメージを作りたかったのかも、などといううがった見方もできるような気もしてきてしまったからなのです。
 それにしても、大統領閣下の常套手段ですが、質問者に質問返しをすることで回答を避けるというやり方は、一つの手法として有効なものなのかもしれませんが、質疑応答での質問のほぼすべてでそのやり方を使うというのはどうなのかと思わずにいられません。ハータミー前大統領の、あまりに高尚且つ壮大な回答もちょっと大変でしたけど。

 関係ありませんが、大統領閣下は本当はアメリカが大好きなのではないだろうかと、私はちょっと疑っています。嫌よ嫌よも好きのうち、ではないですが、閣下がものすごくアメリカを意識しているのは確かですし、なんというか、彼にとって外交というのは対アメリカしかないのでは?と思わず考えてしまうくらい、アメリカ関連のことばかりです。取材だって、アメリカの報道機関が優先で、日本を含むアジアの報道機関の取材には一切応じようとしません。それで「アジア重視」などと言われても、ちょっと信じることはできません。
 今回もニューヨークでとっても楽しそうでした。

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 友人の一人に言わせると、「え?イラン政府ってアラブでしょ」だそうですが。
「イラクに、レバノンに、パレスチナのことばかりで、イラン人のことなんて考えていないじゃん」
 確かにそういう言い方もできるのですが、どれもその後ろにアメリカを見ているのでは?という気もしてしまいます。

 もっとも、そんな外交なんかより、大統領閣下には、国内の苦しい生活を強いられている人たちが自分を大統領としたのだ(と公式にはなっている)ことを思い出していただきたいなあと、思わずにいられない今日この頃の私なのでした。
 イラン在住の一外国人に過ぎず、大統領閣下に一票を投じたわけでもない私ですが、このところの不動産の高騰に、次回の契約更新の時にはどうなってしまうのだろうとはらはらする気持ちは、かなり切実だったりするのです。

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by sarasayajp | 2007-09-27 15:07 | いろいろ |
2007年 09月 25日 |
 現在、コメント欄をエキサイトユーザーのみに限っておりますが、コメント欄のありかたに関してちょっと時間をかけて考えたいことがあったため、一時的な措置としてこのようにさせていただいています。何かあったのでは?と心配して下さった方も多かったようですが、攻撃や嫌がらせがあったというわけではありません。ご心配をおかけして申し訳ありません。近日中に、このままの形で続けるのか、以前のような形にするのかはっきりさせたいと思っています。


 と、新学期が始まることと相まってちょっと考え事モードなのですが、何となく落ち着かず、考え事がまとまらない感じだったりします。その原因の一つが以前にもこぼしていた左小指のしびれです。
 最近では、左腕を伸ばしたりひねりを加えた動きをするとぴりりと電気が走るようになり、ものを持って歩くとじわじわと痛むという状態で、これはちょっとおかしいぞ、と思うようになりました。

 そこで、ちゃんと医者に診てもらおう、と決意をしたところまでは良かったのですが、さてどこで診てもらったらいいのだろうと悩むことしばし。結局友人(日本人)に相談したところ、やはりそれは整形外科じゃないの?という答え。
 「整形外科」ってペルシア語で何と言うの?と辞書を引き、近所を回ってみました。

 イランではいわゆる大きな総合病院の他に、開業医が沢山います。
 開業医が診療所を設けるための診療所用ビルまであるくらいです。

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 写真は、そういったビルの前に立てられた看板です。ビル内に診療所を構える医師の名前、専門などが書かれています。

 近所をまわり、買い物ついでに別な場所でも探してみたのですが、「整形外科」というのはなかなか見つかりません。
 外科でも多いのは「美容整形外科」「外科一般」「神経外科」「心臓外科」といったところです。特に「美容整形外科」は目につきます。

 イランでは美容整形が盛んです。
 もともとは、戦争で負傷した人のために発達したものなのだそうですが、戦争が終わってしばらくするとそういう需要は減少します。そこでその技術をそのまま美容整形に転換したのだとか。

 美容整形にも色々あるのでしょうが、イランに来て非常に感じたのが「鼻の整形手術後の絆創膏をを堂々と見せて歩く女性が多い」ということでした。他のどこよりも「整形手術をした」ということがありありと分かるわけです。
 ちょっとお金がある女性が鼻筋を細く高くすることが一種の流行だった当時、鼻に絆創膏を貼って町を闊歩するのは、美容整形自体が別に悪いことでも何でもないし、「私は美容整形をするだけのお金があるのよ」という自慢になるのだから当然なのよ、と、色々な人から教えられたものでした。

 この数年は、女性だけではなく男性も随分と整形手術を受けているのだとか。私の周囲ではいないのですが、町を歩いていると時々見かけます。

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 関係ないのですが、この美容整形(形成外科の方が正しいのでしょうか)はペルシア語でいうと「プラスチックの外科」です。なんともいえない命名だなあと思ってしまいます。

 随分と話がそれてしまいましたが、結局整形外科を見つけられなかった私は、友人(イラン人)に頼み、友人の知っているところを紹介してもらうことになったのでした。「腱鞘炎ですね」くらいで終わって欲しいなあと思うのですが、どうなることでしょうか。

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by sarasayajp | 2007-09-25 12:48 | いろいろ |
2007年 09月 24日 |
 昨日の秋分の日は、イランではイラン暦7月(メフル月)の一日目でした。
 一年を四つに分けて季節を割り当てるので、秋の一日目でもあります。

 イランの学校は昨日、一斉に新しい学年が始まりました。
 小学校に入学した子供たちは歓迎の花を手に帰宅です。

 テヘラン大学も昨日から新学期でした。
 私は授業がなかったので買い物などに出かけていました。
 そこで目についたのが大きなざくろの箱。
 もうざくろが出回る季節になったんだなあと、暦からもそうですが、目でも秋を感じた一日だったのでした。

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by sarasayajp | 2007-09-24 12:15 | いろいろ |
2007年 09月 23日 |
 昨日は所用があって、久しぶりにIRIB(イラン国営放送)へ。
 ここでバイトをしていたのはもう4年以上前になるでしょうか。

 久しぶりに訪れると、新しい建物が建っていたり、部屋の配置が換わっていたりと、4年分の変化はありましたが、ちょっと懐かしい雰囲気でした。

 職員が1万人を超えるというところですので、敷地内にも色々な人が歩いています。

 以前働いていたときには気にもしていなかったことなのですが、今回気になったことが一つ。

 大統領閣下と同じようなジャンパーとひげの男性が目につくなあ、ということ。

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↑こういうのです


 IRIBは他のどこよりも保守派の多いところではあるのですが、こんなにも大統領閣下風の人がいたとはと、ちょっと新鮮な驚きでした。IRIBがいかに保守派の牙城なのかということに改めて気付かされた感じです。
 IRIB内は写真禁止なので、大統領閣下のジャンパー写真でその様子をご想像下さい。

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 それにしても、見事に同じジャンパーばかりですね。着替えを持っていないのか、同じジャンパーを何枚も持っているのか、考えてしまうところです。

 写真は大統領府のサイトから利用させていただきました。

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by sarasayajp | 2007-09-23 14:01 | いろいろ |
2007年 09月 22日 |
 「ラマダーン」はペルシア語の発音ではない、という御意見をいただきました。
 まあ、そうなんだけどね、とは思うのですが、日本で圧倒的に流通しているのが「ラマダン」あるいは「ラマダーン」。アラビア語からです。

 イランに住んでいるので、イラン風の発音に少しこだわって書いているこのブログですが、それでも日本風に合わせる発音もそれなりにあります。
 一番が、「コーラン」。
 ペルシア語では「ゴルアーン」。
 正しい発音であるアラビア語ですと「クルアーン」。
 どれを取るかというと、イスラームのことについて話すときは「クルアーン(ペルシア語ではゴルアーン)」という表記が恐らく多かったのではないかと思います。「ゴルアーン」を第一表記にはしにくいからです。普段は「コーラン」。全くの日本語です。
 あ、「イスラーム」というアラビア語由来の表記も、ペルシア語では「エスラーム」ですね。日本では「イスラム」ですが、音引きくらいなら混乱はないだろうということで、注釈無しに「イスラーム」を使っています。

 イラン国内の地名などですと、できるだけ原音に近くということで、日本で使われる「イスファハーン」や「イスファハン」は「エスファハーン」、「シラズ」「シラーズ」は「シーラーズ」とすることがほとんどなのですが、それでも「テヘラーン」は「テヘラン」、「イーラーン」は「イラン」を使ってしまいます。このあたりは日本スタンダードと混じっています。

 こういう発音のことを言い出すときりがなくて、イランでも、「ナガサキ」は「ナーガーザーキー」、「スタンダード」は「エスタンダルド」など外国語を自国語の発音あるいは国際的によく使われる発音で表現することは行われているわけですし、もちろん、イラン以外でもそれはよく見られることです。

 原音表記にこだわる部分とこだわっていない部分とが混じっていておかしいじゃん、という感じがするかもしれません。でもまあこんなものじゃないかなあと。

 このブログがイランの人のために書いているものならともかく、日本語で書いているものですし、厳密にペルシア語発音表記だけにこだわることもないのではないかな、というのが試行錯誤した後の一種の開き直りです。もちろん、これを読んでイランにいらした方が、「イランではこの発音が通じなかった」ということもあるかもしれませんが、そこまで気にしていたらきりがないと思い、意見は色々あるでしょうが、思い切ることにしています。

 上の話とはちょっと違うのですが、思い出したことがあります。
 イランに来たばかりの頃、ペルシア語の発音が悪いとイラン人にからかわれたりしていた頃、言語学を専門としていた友人が、「じゃあ、『きつつき』と正しく発音してみろと言ってごらんよ。イランの人には『つ』の発音は難しいんだから。日本人は『L』と『R』の発音が悪いと言うアメリカ人だって、例えば、日本語の『とうきょう』と正しく発音できないし。『ときよ』とか『ときお』でしょ。そんなのどんな言葉でもあるんだし、気にすることはないよ」と慰めてくれました。

 こちらの放送局でバイトをしていたときも、「日本語ラジオは、イランの人名や地名の発音がおかしい、ちゃんとLやRの発音やHやKhの発音などを区別するように」という訳の分からない指導が入ったことがありました。その国の言葉の特性を無視した命令でしかありませんし、その国で一番理解されやすい形で、という意図を全く無視しています。

 もう一つ関係ない話ですが、エスファハーン(日本ではイスファハン)で行われた、セパーハーン(日本ではセパハン)と川崎フロンターレ(イランではカーワーザーキー・フロンターレ)の試合は0-0の引き分けでした。
 私は残念ながらテヘランで仕事があったために観戦に行くことができませんでしたが、このところ好調のセパーハーン相手に良くやったんじゃないかな、という友人の意見でした。日本での試合の時には川崎フロンターレにぜひ頑張ってもらいたいと思います。

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by sarasayajp | 2007-09-22 10:54 | いろいろ |
2007年 09月 21日 |
 インターネットで調べ物をしていたら、日本でレポートや卒論の代筆請負業が登場し、問題になっているという話題を見つけました。少し前のものでしたから、御覧になった方も多いのではないでしょうか。

 これを見て思いだしたのが、私自身がイランで博士論文を提出した際に代筆疑惑をかけられたことでした。

 それ以前にも、「論文を書くのが大変」とこぼした私に、「え?あなたが書いているの?そんなの人に書かせればいいじゃない。日本人のあなたにとって大した金額じゃないでしょう?」と言われたこともありました。それを言ったのが一人二人ではなかったのが非常に驚きでした。

 こうしたことから察するに、イランでも論文の代筆というのはそれほど珍しいことではないのかもしれません。

 今は分かりませんが、昔のお金持ちの中には、使用人に命じて自分の代わりに礼拝をさせていたという人もいるそうです。

 論文にしても礼拝にしても、自分でしなければ価値はないんじゃないのかなあ、と思うのですがどうなのでしょう。そういう偽装は最終的に自分に跳ね返ってくるのではないかとも思うのですが。というか、そういう偽装で満足できる人にはなりたくないなあと思うのです。

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by sarasayajp | 2007-09-21 13:08 | いろいろ |
2007年 09月 20日 |
 ラマダーン中に町のあちこちで見られる光景から。

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 普段ならお昼を食べる人でにぎわうキャバービーも、ラマダーン中はお昼の営業はなし。その代わりに、この期間は、夕方以後の営業で、エフタール(断食明けに食べる最初の食事)のためにアーシェ・レシュテ(麺入り具だくさんスープ)とハリーム(七面鳥などで出汁を取った重湯のようなもの)の店に変わります。

 いつもならお昼のキャバーブを焼いている時間帯になると、アーシェ・レシュテにつかうサブズィー(ハーブ)をいくつものたらいに入れて洗い、刻みます。

 水で洗い、ゴミを取り除き、使えない部分を取り除きと、なかなか大変です。

 これを大きな鍋に入れ、他の材料とあわせ、夕方まで5時間以上煮込みます。
 日が落ちる頃になると鍋を持った人たちが店の前に行列を作り、家族や友人などの人数分を買い求めるのです。

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2007年 09月 18日 |
 ラマダーンが始まって6日目。町にはまだまだ「余裕~」という雰囲気が流れています。

 昨日、教育省にレターをもらいに行ったときのことです。
 昼近くや午後になると、お腹が空いた人たちがしごとをしなくなるため、朝一番に出かけました。

 教育省は最近新しいビルを建てて引っ越したため、私は時間を読み損ね、少し早く着いてしまいました。入り口前にはサービスバスが次々にやってきて、
 出勤してくる人たちと一緒にロビーに入ってびっくりです。

 出勤してきた人たちがロビーの片隅に並べられた機械に触れていくではありませんか。
 何だろうとのぞき込んでみたら指紋認証式の機械ではありませんか。これで出金の管理をしているのでしょう。

 さすがは新しい物好きのイランだなあと感心してしまったのでした。

 と、新しくなった教育省に感心しながらレターを発行してもらいに国際部へ。

 ここでまた仰天です。

 給湯室あたりからなにやら料理の匂いが漂っているのです。

 ラマダーン中にこれはちょっとあり得ません。

 職員は今出勤してきたばかりなのですからサハリー(断食前の食事)のはずがありませんし、サハリーにはこんなに匂いをぷんぷんさせるような煮込み料理(匂いから察するにゲイメあたり)はまず食べないはずです。ましてや昼食はありません。
 月の障りのある女性や病気中の人など、断食を免除されている人などがお昼を食べているのをみたことはありますが、これも断食をしている人に気を遣って、目につかない場所でひっそりと食べるのが普通です。

 今まさに煮込み中、という匂いに驚きすぎて、ついつい顔見知りの職員に突っ込むこともなく帰ってきてしまったのでした。
 ラマダーン中の公的機関で料理の匂いをかぐとはなあと、なんとなくしみじみしてしまった出来事なのでした。

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