イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
<   2007年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧
|
|
2007年 07月 31日 |
 食べ物とガズヴィーン州の話が続いていますが、またまたこの二つの話題から。

 ガズヴィーン州に限りませんが、アルボルズ山脈やザグロス山脈にある地方は、他の地方に比べると豊かな水資源を持っています。冬の間に山に積もった雪が溶けて泉や川となって流れ、豊かな緑を育てます。

 近年、この豊かな水を使ってあちこちで盛んに行われているのがゲゼラーラー(ニジマス)の養殖です。

 もちろん、山沿いでないところでも養殖は行われているのですが、山を流れる冷たい水を使った養殖場のものの方がおいしいとのこと。なぜなら、冷たい水を常に循環させることで身の引き締まったおいしいゲゼラーラーが育つからなのだとか。

b0006449_1930244.jpg


b0006449_19304852.jpg

 イランでは、保険衛生省などが中心になって、イラン人の食生活改善のための取り組みを行っています。
 これまでの肉、それも羊など赤い肉中心の食事から、鶏肉などの白い肉、特に魚への転換を図ろうというのです。

 とはいえ、高原の国イランでは、魚が豊富に捕れるのはカスピ海やペルシア湾岸沿いの一部地域だけです。そのあたりで捕れた魚を全国に流通させるには、まだ交通機関や冷蔵・冷凍設備が十分とは言えません。
 そこで、聖戦農業省の指導の下、各地で農業用の溜め池を兼ねてゲゼラーラーの養殖場が作られるようになったのです。

b0006449_1931431.jpg

 (こちらは養殖場を作ろうという聖戦農業省の看板。イランのあちこちで似たような看板やポスターが見られる。)

 はじめの頃は失敗も多かったそうですが、現在では各地で養殖されたゲゼラーラーがバーザールや鶏肉屋(イランでは鶏肉と魚が同じ店で売られていることが多い)で売られるようになっています。テヘランでは新鮮なゲゼラーラーが食べられるようにと、生きたままのゲゼラーラーが生け簀に入れられて売られている場所も出てきています。

 とはいえ、魚の調理方法がほとんど油でべったりなフライばかりなので、もうちょっと調理方法も工夫されるようになると良いのになあとも思ってしまうのです。どの地方のレストランや食堂に行っても、魚料理といえば「ゲゼラーラーのフライ」たまに「ゲゼラーラーのキャバーブ」しかない国というのはちょっと寂しいなあとちょっと残念に思うのです。

b0006449_19333974.jpg

 (養殖場で生け簀から直接掬ったゲゼラーラーを買う人。テヘラン市内で買うより少し安いらしい)

人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 29日 |
b0006449_1004476.jpg


 こちらがイランのアイスクリーム。カーシャーンのバーゲ・フィーンの中にあるチャイハーネで。

 サフラン風味のアイスクリームに生クリームとピスタチオが入っているもの。三色になっているのに、どの部分も同じような味がするのが何とも不思議なのだけど、凍った生クリーム分がぱりぱりとしてして、結構お気に入り。

人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 28日 |
 暑い日が続いていますがいかがお過ごしですか。

 こんな日はアイスクリームが恋しくなります。

 ということで(?)、最近テヘランのあちこちで見かけるサーティーワン(もどき?ちょっと不明)です。

b0006449_14584964.jpg


 お味はというと、色を見ても分かるように、果実系は結構ケミカルです。チーズはイランでよく食べられているフェタ・チーズの味で、本物の味だなあとは思うのですが何とも微妙です。

b0006449_1631216.jpg


 お値段もイランの物価から見れば少し高めなので、好みにもよると思いますが、個人的にはイランの伝統的アイスクリームの方が安くておいしいかなあという感じもちょっとしてしまうのでした。

人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 24日 |
 産地偽装とか、原材料の偽装とか、食品に関する様々な問題が報道されているようですが、イランでもそういったことは珍しくありません。日本のように産地や加工の表示に関する法整備が遅れているので、問題として取り上げられることはほとんどありませんが、ちょっと気をつけていればすぐに気がつくほどだとか。

 残留農薬はかなり酷くて、果物や野菜を良く洗わずに食べると具合が悪くなることもあるとかで、野菜・果物専用の洗剤も売られています。確かに農村を回っていると、計量もせず、適当にじゃぶじゃぶと農薬を使っている現場に出会うこともしばしばです。最近は、農業指導によってこうしたことがないように努めているというのですが、まだ徹底はできていないところが悩みの種だと聞きました。

 これから盛りを迎えるメロンの一種ハルボゼはマシュハド近郊のものが一番おいしいとされていて、値段も他の産地のものより少し高いそうです。ところが、これが私の友人たちやその家族によるとほとんどが嘘だというのです。テヘランの果物屋のほとんどがマシュハドのハルボゼしか売っていないというのは変だし、本来のマシュハドのハルボゼとは色や味が違うというのです。
 こうしたことはもちろんハルボゼ以外の果物でも見られるとか。日本の南魚沼産コシヒカリのようなものでしょうか。

 これと同じようによく耳にするのが「砂糖水で作られた蜂蜜」です。
 アルダビールやサレインなど、蜂蜜がおいしくて有名な高原はイランに沢山ありますが、こうした場所では蜂蜜の生産量を増やすため、ミツバチに砂糖水を嘗めさせることで蜂蜜を水増ししているのだそうです。「まったく、どこのものでもちゃんと味を見てからじゃないと信用できないね」とのこと。

b0006449_19492052.jpg

 イランの養蜂は、農家が自宅にミツバチの巣箱を持っていて、農業の傍らで行っていることもありますし、専門の養蜂業者が養蜂箱を持って各地を回って行っていることもあります。各地に遠征している養蜂業者にはエスファハーン出身者が多いと聞いたのですが、もし本当なら、家族と離れてテントで暮らしながら何ヶ月も蜜がたまるのを待たなくてはならないというのは大変だと思います。そのため、手っ取り早く蜜をとることができる砂糖水を使って、ということになってしまうのかも知れません。

 それならそれで良いのでしょうが、そのように表示をせずに売られているので買ってみておや?ということになるのだとか。

b0006449_19494048.jpg

 こういうことも国を問わず起こることなのでしょうが、食べるものに対する信用がどんどんと落ちていくなあと、ちょっとため息が出てしまうのでした。

人気blogランキングへ
[PR]
by sarasayajp | 2007-07-24 19:50 | いろいろ |
2007年 07月 23日 |
 先日の高原の花々は、この春に訪れた二つの村への道中に撮ったものです。

 これまで、色々な場所を訪れていますがその中でも特に印象に残った場所でした。一面の緑と花畑で美しかったというのもありますが。

 まず一つめの村は、地図を頼りに舗装もされていない山道をがたがたと登り、ようやく辿り着いた村でその村までの道の確認を取ると、村の人はあっさりと一言。
 「自動車で行ける道はないよ」
 村までの道が歩きになることは珍しくないので、どのくらいの道のりかと尋ねると、私たちをしげしげと眺めて、
 「あんたたちだと、二時間以上はかかるかな」
 とのこと。
 迷いましたが、ここは覚悟を決めて歩くしかないだろうということで、本当に人一人が歩くだけの獣道を辿ってひたすら山道を歩いたのでした。

b0006449_2095322.jpg

 この正面に見える山の向こうに目的の村があるとのこと。

 本当にこの先に村があるのかと不安になりながら黙々と歩いていると、正面から馬とロバを連れた若者が歩いてきます。若者に本当にこの先に村があるのかと尋ねると、あるけど、ろばに乗ってあと一時間くらいはかかるとのこと。
 テヘランに帰るまでの時間を考えると、今回は諦めた方が良さそうだということで、引き返すことに。次回は村でロバを借りて行かないと駄目だねと、同行の友人と話し合いながら戻ったのでした。


 もう一つの村も、近くの村で確認を取ると、「乗用車じゃ無理。ランドローバーじゃないとだめだよ」との返事です。ランドローバーで川を遡り、更に徒歩で30分くらいだとのこと。こちらは幸い、村の人が車を出してくれたのでなんとかたどり着けたのですが、調査を続けるには、ロバや馬に乗る練習をして、ランドローバーを買わなくては駄目かなあと真剣に考えてしまったのでした。

 電気、ガス、水道もなく、電話もない、ちょっとした買い物にも一番近くの村まで徒歩、馬やロバで一時間二時間かかるような村にも人は住んでいて、農業や牧畜に従事しているということがまず驚きでした。ここが自分にとって一番だから、という人もいれば、色々な事情からやむなく住んでいる人もいて、それぞれです。
 大変な場所ではあるのですが、そこにも現在は舗装道路が引かれつつあります。町との距離が短くなることでこの美しい光景がどう変わるのか、あるいは変わらないのか分かりませんが、住む人々にとって良い変化となることを願わずにいられません。

人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 21日 |
 調査などであちこち出かけ、ことにこの春はアルボルズ山中の村ばかりを訪れていました。その時の写真を整理しているのですが、それを見た人は大抵、「イランにもこんな所があるんですか」と驚きます。
 イランというと「沙漠」というイメージなのでしょうが、山間部は降雨量も多いですし、気温もそれほど高くなく、ヨーロッパの高原のような雰囲気のある場所も多いようです。

 ということで(?)、イラン高原の春の花々の一部をご紹介してみたいと思います。マクロレンズを使っていないので写真としては今一つなのが残念なのですが。

 植物にはそれほど詳しくないので名前も知らないものばかりですが、イランの春の高原の雰囲気を味わっていただけたら幸いです。

b0006449_13543187.jpg


b0006449_13553367.jpg


b0006449_13554739.jpg


b0006449_13555815.jpg


b0006449_13561585.jpg


b0006449_13563641.jpg


b0006449_13565443.jpg


b0006449_1357564.jpg


人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 18日 |
 以前、カンニングをした学生について書きましたが、カンニングほどではなくとも先生から正答のヒントを得ようとする学生は沢山います。

 試験中に「先生、この答えであっていますか?」「こういう風に書けば正解ですか?」「この質問の答えはこの部分のことですか?」等々。直球勝負の質問もありますが、とにかくヒントを得るため、あの手この手で試験中に質問をしてきます。
 試験問題に誤字脱字があるとか質問の意味が取りにくいということなら、いくらでも質問に答えてあげるのですがそうではない質問がもっぱらなので、どうしてイランの学生はこんなにずるいことをするのだろうと思わずにいられませんでした。
 ところが、子どもがいる他の先生によると、小学校からずっとそうしてきているから仕方がないのだとのこと。びっくりです。

 イランの学校制度では、小学校の5年間が義務教育となっています。ほとんどが公立で、教科書は国定の教科書一種類のみです。すべての小学生が同じ教科書、同じカリキュラムで勉強するのです。ちなみに、都市部での就学率は100パーセントに近いのですが、地方では80パーセントに達しない地域もまだ残っています。識字率は確か80パーセントくらいだったはずです。

 中央による統制の大好きなイランでは、小学校の期末試験も全国一斉に行っているのだとか。(全国ではなく州単位あるいは郡単位だという話も)
 全国の小学生が同じ試験の時間割で、同じ試験問題を解くのだとか。本来は、不正が行われないように、自分が普段通っているのではない別の学校へ出向いて試験を受けなければならないのだそうですが、さすがにそこまでしている人はほとんどいないそうです。
 ということで、普段机を並べているクラスメートと一緒に、いつも授業をしている先生の監督の下で試験を受けることになり、自然、カンニングも行われやすい情況になるのだとか。更に、教室を監督している先生が、解答用紙をのぞき込み、間違いがあるとそれを指さして「間違えているよ」と指摘してくれるのだとか。

 まあ、三択とか四択とかいった問題でなければ、先生の指摘で自分がどこで間違えたのか考えて、正しい答えを導き出すというのも悪くないのかなとも思うのですが、でもそうするとそれが試験と言えるのかどうかというのも悩んでしまうところです。でも、大学では、試験前にどういうところが試験に出やすいのか、試験ではどういうことを質問するのかなど、日本では考えられないくらい親切に説明してあげているんだけどなあと、やっぱりちょっと甘えているだけなんじゃないの?ともやもやとしてしまったりするのでした。

 日本では、イランの小学校の先生と同じことをした小学校が問題になっているとか(こちら)。
 試験の目的が違うようなので一概には言えませんが、試験に対する考え方がイランと日本では違うということなのかなあとも思ってしまったニュースだったのでした。

人気blogランキングへ
[PR]
2007年 07月 17日 |
 昨日新潟県で起こった地震について、心配やお見舞いのメールなどを何人かの方からいただきました。ありがとうございます。

 私の実家は酷く揺れたそうですが(震度5強というのがどのくらいのものなのか想像がつかないのですが)、幸いなことに、家族にも家にも問題はなかったそうです。

 しかし、先年の地震で家を修理したり立て直したばかりなのにまた被害にあったという方も多いとのことで、どうしてこんなに地震が続くのかと、言っても考えても仕方のないことではあるのですが、ついつい文句の一つも出てしまうところです。

 被災地の方にお見舞い申し上げます。
 被害に遭われた方が一日も早くお元気になられますように。

b0006449_12355588.jpg


 九州をはじめとする大雨による被害に遭われた方や地震の被害に遭われた方に、笑顔が一日でも早く取り戻せますことを心より願っております。
[PR]
by sarasayajp | 2007-07-17 12:37 | お知らせ |
2007年 07月 15日 |
b0006449_17321251.jpg


 九州をはじめとする地方で大雨や台風で被害が出ているとのこと。
 被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
[PR]
2007年 07月 13日 |
b0006449_1547113.jpg


 先日ご紹介したアラムートの田んぼの中で見つけた赤とんぼ。
 テヘランで見ることはありませんが、カスピ海沿岸などでは見ることができます。

 以前、大学の授業の中で「とんぼ」という単語が出てきたのですが、「とんぼ」というペルシア語を知らなかったため、学生に説明するのがとても大変だったことをよく覚えています。結局、ボードにとんぼの絵を描いたらすぐに分かってもらえたので助かりましたが。
 カスピ海沿岸やアルボルズ山中の水の多いところでしか見たことがないとんぼですが、絵を描けばすぐに分かってもらえるということは意外とポピュラーなのかな?とも思ったものでした。

 古典やテヘランでの日常生活には出てこない昆虫や動物の名前というのは知る機会がないため、その時その時毎に学生たちや友人たち、友人・知人の子どもたちなどから教わっています。確か、やはりテヘランでは見かけることのない「かたつむり」を覚えたのは小学一年生の子どもからでした。覚えたはいいけれど、未だに普通の会話の中で使う機会がないので、覚えたかいがないなあというところです。

 イランに来て一番最初に覚え、一番使ったものが、「スースク(=ごきぶり)」だというのは何とも悲しいところです。
 でも、いわゆる「甲虫類」はほぼすべて「スースク」という言葉を使うとかで、「スカラベ」「カブトムシ」「クワガタ」「カナブン」など、どれも「スースク」を使うらしいところがちょっと悲しいところです。

人気blogランキングへ
[PR]
ページトップ
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon