イランという国で
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2007年 04月 30日 |
 仕事や買い物などで外出する度に雨に降られてしまうのは何故なのでしょう。
 仕事先や店を出て数歩も歩かないうちにぽつぽつと降り始め、雷を伴った土砂降りに、というパターンが何度も続き、ちょっとうんざりです。

 日本から戻ってきて三週間が経ちましたが、あちこちで言われるのが、「300は見た?」です。
 アメリカで公開された映画『300』が古代ペルシア人を醜悪に描いているのはイランに対する侮辱だと、イランの大統領閣下などが抗議声明を出したのが、私がまだ日本滞在中のことでした。
 友人などからのメールでは、イランではノウルーズ休み中でもあるし、それほどの大騒ぎにはなっていないよ、ということだったのですが、イランに戻ってみたらあちこちでこの映画についての話を聞くのでちょっと驚きでした。
 映画を見た人は「これは酷い」と顔をしかめ、まだ見ていない人は「どんな感じ?」と評価を求めるといった様子で、先日はとうとう外国語学部内での上映会まで行われたとか。
 私も友人の家で一部を見たのですが、まあなんというか、「はあ、さいですか。時代考証やらなにやらが全くなっていないね」という感想しか出てきませんでした。

 ちょっと思ったのが、「イラン政府などが騒がなかったら、これほどに注目されることもなく、DVDやVCDを買う人もそんなにはいないアメリカ製のB級映画というところで終わったのでは?」ということでした。
 イランでは以前にも、『マールムーラク』という映画に対して「ルーハーニー(イスラーム法学者)をばかにしている」という圧力をかけて、映画館が自主的に上映を取りやめるようにしたことがありました。この時、もともと面白い映画と評価が高かったこともありますが、「へえ~~そんなことになるなんてどんな映画なんだろう」とかえって人々の興味を煽る結果となり、違法コピーVCDがあちこちで飛ぶように売れました。
 それを思い出し、友人などにそう話してみたところ、「そうかもね」と同意してくれる人がほとんどでした。
 以前、普段どのような映画を見ますか、というアンケート調査の協力をしたことがあるのですが、アメリカ映画や歴史を扱った映画は意外と人気がなかったということもあります。

 もしかすると、イラン国民にこの映画を見てもらい、アメリカに対する怒りをかき立てさせて、「反アメリカ」意識を高めようという大統領閣下の深謀遠慮だったのかもしれないね、とはある知人の言ですが、大統領閣下はそこまでは考えていなかったんじゃないのかなあという感じがするなあというのが正直なところです。

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by sarasayajp | 2007-04-30 12:30 | いろいろ |
2007年 04月 28日 |
 昨日は夕方から雨。夜になってから強い風も吹き始め、またしても雨漏りが始まるのではないかと心配でなりません。
 何度直してもらってもどこかしらに隙間がある窓というのはイランらしいというのか何というのか。もともと雨の日が少ない国ですからまあ構わないのかもしれませんし、完全に密閉された家というのも別な問題がありそうですからこんなものなのかもしれません。それに床がタイル張りなので窓付近の絨毯さえめくっておけば実害はほとんどないわけですし、一番雨漏りが酷いキッチンは、掃除を兼ねていると思えば良いわけですし。

 この春は何となく例年に比べて雨が多く、涼しい日も多いような感じがします。カスピ海岸のギーラーン州でもなかなか暖かくならないので、田植えなどの農作業に遅れが見られるとか。カスピ海岸でもギーラーン州の東隣にあるマーザンダラーン州ではもう田植えの作業は始まっているそうなので、この話を聞いたときは不思議だったのですが、マーザンダラーン州の方が気温が高いのだとか。
 冬の終わりには雨雪が少なくて、この春からの農作業がどうなることやらと心配する農家の人も多かったのですが、この遅れてやって来た雨が恵みの雨となるのかどうか気になるところです。

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 「革命からずっとホシュクサール(降雨が少ない年)が続いていたんだから、そろそろ気候にも元に戻ってもらわないとね」とは知人の言。
「シャー(国王)と一緒にバラキャト(恩恵や霊力といった意味)もイランから去ってしまった」とはイランの人たちが良く言う言い回しです。確かにまあ、革命後、イラクは攻め込んでくるわ、経済制裁は受けるはで生活は苦しくなり、おまけに異常気象の影響まで受け、ですから、良いことがないなあと思ってしまうのも仕方がないのかもしれません。
 しかしそれでも、これまで何とかやっていけてしまったところがイランのすごいところです。まだまだ問題は山積していますが、果たしてバラキャトはイランに戻ってくるのでしょうか。

 とはいえ、調査などで農村や山間部の未舗装道路を走ることが多い私としては、私が調査に出る前日は降らないで欲しいんだけどなあというのが正直な気持ちだったりするのです。

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by sarasayajp | 2007-04-28 12:05 | いろいろ |
2007年 04月 27日 |
 昨日は一日中外出していて新聞を買い損ね、テレビも全然見ないまま疲れ果てて寝てしまったために確認は取れていないのですが、外出中に聞いた話によると、大統領閣下が大統領としての任期を七ヶ月返上するとか。何のためなのかはよく分かりませんが、そのように言いだしているのだそうです。
 もし本当に任期を短縮するとすると大統領選挙が早まり、そうすると選挙が国会議員選挙に重なってしまうのでこちらも前倒しにしなくてはいけなくなるから面倒なことになるよ、とのこと。
 本当に任期の返上が認められるのかどうかは分かりませんが、七ヶ月早めたところで任期はあと1年半は残っているわけで、「別に明日辞めてくれてもいいんだけどなあ」という人々の声は掛け値無しの本音だと思います。私も、アパートの契約更新の際の例年にない値上げには青ざめていて、地価の上昇を抑えてくれる人に議員にでも大統領にでもなって欲しいと思わずにいられません。

 お話し変わって、先日の銀行強盗ですが、三人組の強盗が銀色のコルトを持って「警備の兵士がいた銀行内で」行った犯行だとか。
 犯人の一人はその場で射殺され、残り二人も逮捕され、銀行には特に被害もなく、昼には通常営業に戻っていたようです。
 「兵士がいたのにそういうことするのかなあ」と言った私に、「兵士ったってサルバーズ(徴兵期間中の兵士)でしかないんだから子どもだろ。見くびってたんだよ」というあっさりした返事。
 「でも、すぐに事件は解決したわけじゃん」と言うと、「でも射殺する必用はないだろ。頭に血が上って、足を狙うとかできなかったんだよ。逃げ出さなかっただけ上等だろうけど」とのこと。「でもまあ、銀行に兵士を置いて悪いことはないよ。それがバッチェ(子どもの意味)だったとしても効果はあるだろうね」という結論。
 銀行に銃を持った兵が立っていることは国の方針なのかと尋ねてみたところ、銀行の支店それぞれの判断で、営業時間中ずっと兵にいて欲しい場合は1日8万リヤール(900円くらい)を国に支払って兵を派遣してもらうのだとか。それをしない本支店の場合は兵が定期的に巡回してくるのだそうです。
 コルデスターンなど国境州に置かれている文化財保護庁の支部などにも時々兵士がいて、どうして文化財保護庁に兵士が?と不思議に思っていたのですが、これも調査の際の警備のために国から派遣してもらっている兵士だったのかなあと思ったのでした。

 また少し話が変わるのですが、戦争が高度化というかどう表現して良いのかちょっと分からないのですが、専門的な技術を必用とする分野が増えている現代の軍隊において徴兵制度というのは必用なのかなあと、ちょっと疑問に思わないでもありません。へぼへぼなよなよしたテヘランの男の子たちを見ていると、ちょっと軍隊で鍛えてもらえ、と思うときもなきにしもあらずなのですが、でもやはり、大学で教えていると、大学を卒業してすぐの2年間近くを軍隊で過ごし、大学でせっかく覚えた知識をその間に忘れてしまったりしているのを見ると、その意義について悩んでしまうこともしばしばです。
 口の悪い友人に言わせると、「イランは結局、そんな高度なことはしていなくて、人海戦術でないと戦争ができないって事だよ」とのことですが、若い有為の人材を消費しないようなシステムと外交が本当の政治なのではないのかしらと思うのですがどうなのでしょう。古典ペルシア文学にも「軍は常に整えておけ。しかし戦争にならないように努力することが為政者の務め」とされているし、これは正しいことなのではないかしらと思うのです。

 追記

 コメントでのご指摘があって気がついたのですが、上の文章では私の意図が明確に伝わりにくくなっていました。

 私は、徴兵制ではなく、職業軍人による軍隊を訓練し有事に備え、なおかつその軍を使わずに済むような政治を行うべきと考えております。
 徴兵期間中の二年間で学ぶことも多いでしょうが、それでもそれに費やす予算や人的資源の無駄など色々と疑問に思うことがあるのです。

 以上、補足をさせていただきます。

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by sarasayajp | 2007-04-27 16:08 | いろいろ |
2007年 04月 25日 |
 昨日の朝、大学の近くにある銀行に強盗が押し入るという事件がありました。

 私はたまたま銀行があるのとは別な方向から大学へ入ったため知らなかったのですが、私の直後にいらした先生の話を聞くと、大変な騒ぎになっていたようです。
 けが人らしきひとが運び出され、歩道に寝かされていたとか、それはもう亡くなっている人だったとか、とにかくまあ身近でこんなことが起こるとはとびっくりでした。

 昼食に出たときにもまだ新聞などの記者たちがいたので、ニュースのチェックをしようと思っていたのですが、中間試験の問題作成に追われているうちにうっかり忘れてしまいました。

 現場を通りかかった先生によると、乗り合いタクシーの運転手が「銀行の金なら取って良し」というようなことを言っていたとか。いや、さすがにそれはまずいだろうと思うのですが、このところの物価高に悩む人たちのある意味での本音ではあるだろうなあというのは分かります。

 それにしても思うのは、私がイランに来たばかりの頃は、銀行へ行っても「今は現金の持ち合わせがないからだめ」とチェックの換金や現金の引き下ろしを断られることもあったのですが、今は強盗が入るくらいに銀行にお金があるんだなあというところです。それに、以前は本当にぼろぼろで「これって本当に使えるの?」という紙幣が多かったですし、高額紙幣が足りなくて、小額紙幣を山のように渡してくることも多かったです。1万リヤール札100枚ではなくて、1000リヤール札を1000枚ですからたまりません。よく友人と、「イランじゃお札も量り売りって感じだよね。キロあたりいくら?って」と冗談を言っていたものでした。もっとも、私がイランに来る以前の様子を知っている友人によると、「500リヤール札で渡されたこともあったよ」だそうですから、私が来た頃はまだ少し状況が改善されていたのかもしれませんが。

 少し前までは国営の銀行しかなかったイランも、この二三年で民間資本の銀行も増え、銀行業界も様変わりしているようです。
 銀行にお金が集まっていることもその一つですが、もう一つ。
以前は、銀行の前に銃を持った兵士が立っていることも多かったのですが、今ではそれも減っているような感じがするのです。もちろん、今でも銀行によっては兵士が立っていたり、巡回してきたりしています。私がよく使う銀行の支店でも、支店長となにやら話しをしながらお茶を飲んでいる兵士や警官の姿を時々見かけます。

 それでも事件は起こってしまうのだなあと、防犯の難しさを感じた事件だったのでした。

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2007年 04月 24日 |
 タクシーに乗っていたときのこと。
 朝の出勤時間帯で高速に入るあたりで少し渋滞していました。
 そんな中、私が乗っていたタクシーの前におばさんが運転する教習車がいました。
 まだ運転を習い始めて間がないのか、運転もぎこちなく、流れに乗れません。それでなくとも自分勝手な運転をするひとばかりがひしめく渋滞の中なのですから、おばさんも教官も大変だったと思います。
 しかし、その教習車にいらいらした私が乗っていたタクシーの運転手は、強引に教習車を追い抜きにかかりました。当然、周囲の自動車を押しのけるようにしてです。
 そこへ後ろからやはり強引に割り込んできた乗り合いタクシーがやって来て、あわや接触、という事態に。
 まあ、スピードは出ていませんし、基本的に運転が上手い人たちなので事故にもならず、双方共に教習車を追い抜きました。
 しかし、後ろからやって来た乗り合いタクシーは、方向指示器も出さずに突然進路変更をしてきたこちらに腹を立てたらしく、窓から腕を出し、手振りで抗議の意を伝えてきました。
 すると、こちらの運転手が激しく反応。高速道路上で乗り合いタクシーを激しく追走。併走しながら窓を開け、怒鳴り始めました。

「おまえ、なんだ、そのバンダリーは!」


 思わず座席でこけそうになってしまいました。

 バンダリーというのは踊りの一つで、激しく腰や手をくねらせるようにして踊るものです。テヘラン市内の踊りの教室でも人気の踊りの一つだとか。

 バンダリーって、あのバンダリーだよな、などと考えているうちにも走りながらの口論は続いています。

「俺がバンダリーを踊れないからって悪かったな!(意訳)」
「そこの路肩に止めろ!話をしようじゃないか!」
「何だ、バンダリーなんか踊りやがって!ペイカーンの田舎もんが!」

 あの~~~~どちらもお客が乗っているんですけど~~~というこちらの内心の声はもちろん聞こえません。
 これはまずいと、「あの~~~。私、急いでいるんで~~。ああいうのはほっておいてもらえませんか~~~?ほら~~~、向こうはペイカーンにしか乗れない田舎者なんでしょ?いいじゃないですか、ほっときましょ?私、急いでいるんですよ~~」と「お願い」をして、何とか口論をやめてもらったのですが、なんだかイランだな~~とちょっと思ってしまった朝の出来事だったのでした。

 それにしても、はじめてハンドルを握るひとをこんなとんでもない交通事情の道路にいきなり放り出すイランの教習というのはどうなのかなあと思うのですが、どんなものなのでしょう。こうやって、テヘランのとんでもない運転を覚えていくんだろうなあと、このままじゃテヘランの運転マナーはいつまで経っても良くならないのではないかと思わずにいられないのでした。

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2007年 04月 22日 |
 テヘランでは、一年に一回、ノウルーズの後に物価の上昇が起こります。

 この二三年はそれほどでもありませんが、以前は、必ずこの時期に乗り合いタクシーや商品の値上げがあったものでした。
 その理由は「ガソリンの値上げがあったから」でした。

 ガソリンが値上がりしたからタクシーの料金を上げる。ガソリンが値上がりしたから商品の値段を上げる。
 非常に明快な理由と結果でした。

 ただ、これが年中行事と化していたためでしょうか。
 ガソリンの値上げがなかった昨年も、何故かノウルーズの後に乗り合いタクシーをはじめ、値上げが行われました。
 「ガソリンは据え置きだったでしょ?」というこちらの疑問に対し、タクシー運転手は「ガソリンは値上げしなかったけど、オイルの値段が上がった」という訳の分からない理屈で押し通し、結局値上げを飲まされたことを覚えています。

 今年も現在のところはガソリンの価格はそのままです。1リットル1円くらいでしょうか。

 イランは産油国だからガソリンが安い、というふうに考える人も多いと思いますが、これは実は大きな間違いです。
 イランは国内でのガソリンの供給が需要に追いついていないため、輸入をしています。その輸入したガソリンを、補助金を付けて国民に安く売っているため、国民がガソリンを消費すればするほど財政が厳しくなるという困った状態です。
 しかし、国民にしたらそんなことは知ったことではありません。
 「革命の時に、ホメイニー師は水道やガスや電気、ガソリンをただにすると約束したんだから、たとえ少額でも払わされていることがおかしいんだ」という人もいるくらいです。

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 この国庫を圧迫するガソリン補助をどうにかしようと、大統領閣下はガソリンのクーポン制を打ち出しました。
 クーポン制はこれまでにも何度か議題には上ったのですが、国民の反発を恐れた政府国会がその都度廃案にしてきたものでした。
 それを、大統領閣下は、実現して見せようというのです。
 クーポンで一ヶ月90リットル。それを越えた場合は1リットルあたり3500リヤール(45円くらい)以上で販売する、というのです。
 近年改善が見られるとはいえ、まだ燃費が良くない自動車の多いイランでは、90リットルなどあっという間に消費してしまいます。(イランの今は生産されていない国産車ペイカーンは100キロメートルをただ真っ直ぐ走るのに14~16リットルのガソリンが必要だとか) 私の知人のドライバーは、「90リットルなんて3日で終わるよ」と怒っていました。
 国の財政は健全化するかもしれませんが、国民の生活はどうなるのでしょうか。考えるとちょっと怖いものがあります。これまでの年中行事の値上げどころではない物価の上昇が起こるに違いないからです。それに対して国民の収入がどれほど増えるかというと、かなり疑問があります。こちらについても何らかの対策を取らないといけないのでは?と思うのですが、どうやらそうではないようです。

 そのため、ガソリンの値上げをしたら大統領はその地位から引きずり下ろされるだろうと考える人は多いです。

 大統領に就任以来、何を勘違いしたのか諸外国との政治・経済関係や対イラン感情をひたすらな強硬路線によって悪化させることに邁進し、彼の当選の原動力だった「社会的弱者」の救済をすっかり忘れ、国内経済を悪化させ、生活苦にあえぐ弱者を増やしているように見える大統領閣下に絶望する国民は日に日に増えています。
 正直なところ、これらがすべて大統領の責任かというと、大統領に政治的実権がほとんどないイランの政治体制を考えるとかなり疑問があります。しかし、ハータミー前大統領が経済無策とレッテルを貼られてしまったことを思えば、大統領というのは責任を取るためにいるのだろうということで、人々の間で期待され始めているように、退陣ということも有り得るのかなあと、恐らくすぐには起こらないであろうアメリカのイランを攻撃よりも、ガソリンの値上げが国会を通るのかや大統領の失脚というのがあるのかということの方が気になるのでした。

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by sarasayajp | 2007-04-22 14:56 | いろいろ |
2007年 04月 21日 |
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 春のイランは日本に負けず劣らず美しいと思います。
 特に農作業の始まった農村部の美しさは独特です。

 緑も鮮やかな畑もそうですが、梅、サクランボ、桃、杏、りんご、梨、アーモンドなど様々な果樹の花が次々と咲く果樹園の美しさはため息が出るほどです。

 イランの農村も後継者難が悩みの種ですが、農業という大切な産業が荒廃しないように願います。

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2007年 04月 20日 |
 先日の大統領閣下の写真ですが、その脇のペルシア語は何を言っているのですか?というご質問をいただきました。

 ファールス州訪問に際して
 スィーヴァンド・ダムに水を溜めるぞ!


 という感じです。

 どうしてこのスィーヴァンド・ダムに水を入れることがニュースになるのかというと、このダムの完成によって貴重なイスラーム以前の遺跡が水没してしまうからなのです。
 イラン国内にイスラーム以前、アケメネス朝やサーサーン朝の遺跡は実はそれほど多くなく、非常に貴重なものなのですが、ダムの完成によって水没してしまうのです。そのため、イラン文化財保護庁などは計画の見直しなどを懸命に働きかけてきました。
 しかし、大統領閣下は、現地で遺跡よりも現金が大切だと宣言したのです。

 スィーヴァンド・ダムの完成によって、周辺住民が恩恵を受けるのならまだダム建設の意義を理解できるのですが、灌漑用、飲用としての利用もそうですが、「飲料水として湾岸アラブ諸国に売る」ことも大きな目的の一つなのだそうで、「金のためならイランの歴史を踏みにじっても良いのか」「イラン国内で水を必要とする地域も多いのに」と不満を持つ人も多くいます。

 個人的には遺跡保護をきちんと議論してからダム建設を行うべきだったと思いますし、イランのように乾燥した地域で、地表に大量の水を露出したまま貯めても蒸散量がものすごいことになってしまうのでは?という素朴な疑問もあったりします。

 イランの水が数年後には枯渇するかもという指摘もある中、遺跡保護ばかり声高に言うべきではないのかもしれませんが、もう少し違うやり方があったのではないかと残念に思うことも事実だったりするのです。

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2007年 04月 19日 |
 昨日は嫌なことがちょっと続き、気分が何となく晴れなかった一日でした。
 仕事であちこち移動する間に、ちょっと立ち止まってみることに。

 テヘランは春を迎え、花の色が町を彩っています。
 春の花で私が好きなものの一つが藤です。
 イランにも藤があるのを知ったときはとても嬉しかったものでした。
 テヘランでも、あちこちのアパートで塀の上を這っていたり、杉や松の木にからんでいたり、更には電柱や電線にまでからみついていたりして、淡い紫色の花を垂らしています。

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 花の下を通れば香りも強く、ちょっと気分が浮き立ったひとときでした。

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2007年 04月 18日 |
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 だから何?と言われればそれまでなのですが、ちょっとインパクトがあったので。
 昨日のエッテマーデ・メッリー紙から。

 大統領閣下は現在ファールス州訪問中なのですが、それにしても、地方遊説が好きな大統領だな~と。
 それより先にやるべき事は沢山あるだろうになあと思うのですが、ポピュリストだからなあ。地方へ行って、予算をばらまくことで人気を取って、マスコミに露出をして、なんでしょうね。テヘランで真面目に執務をしていると、あんまり露出ができないからという友人たちの言葉に思わず納得してしまったのでした。

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by sarasayajp | 2007-04-18 13:07 | いろいろ |
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