イランという国で
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カテゴリ:テヘランにて( 129 )
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2007年 12月 24日 |
 日本はクリスマスで盛り上がっているのでしょうか。

 テヘランでは、ショッピングモールの商店の一部がクリスマス飾りをディスプレイしているくらいで、それほど大がかりには祝いません。
 まあ、イスラームにとってもイーサー(イエス)は預言者の一人として敬意を払われる存在であるとはいえ、彼の広めた教えであるキリスト教(ペルシア語ではマスィーヒー)は欧米の象徴でもあり、数年前まではクリスマスの飾りを家の中で行ったと、子供が学校で話したら先生から「そういうことはするな」とその家庭に指導が入ったというくらい、ムスリムがクリスマスを祝うことは「欧米かぶれ」と見なされていました。
 最近ではそれも随分とゆるく、どう見てもキリスト教徒(イランではほとんどがアルメニア正教徒ですが)ではない人たちがクリスマスの飾りを嬉々として飾り付けているのを見ると不思議な感じです。

 飾り付けといい、いわゆるクリスマス(12月25日)に合わせて飾り付けるところといい、決して国内にいるアルメニア正教徒たちに合わせてではなく、カトリックやプロテスタントのクリスマスに合わせているのだなあということが明らかです。
 あるアルメニア人は、「彼らは単に欧米の文明に憧れているだけで、キリスト教徒に敬意を払っている訳じゃない」と、最近のムスリムのこうした風潮を冷ややかに見ていると教えてくれました。確かに、これまで有形無形のいじめを受けてきた側としては複雑かもしれません。

 宗教に関してかなりいい加減な日本から来たので、ムスリムがクリスマス飾りをしたっていいじゃん?と思ってしまう私はまだまだ認識が甘かったようです。

 でも正直なところ、殉教者の肖像ばかりを飾るよりも、このくらい明るい雰囲気の方がいいんじゃないかな、と思うのですが。

 とりあえず、近所のショッピングモールのクリスマス飾りからです。

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 それにしても、来学期は、1年生に日本に関する基礎知識を教える授業を担当しなくてはならないのですが、日本における宗教の問題をどうやって教えたら良いものか、今から頭が痛い思いです。

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2007年 12月 14日 |
 このところ、生活のペースがおかしなことになっています。

 夕方になると眠くなってきて、ちょっと横になろうものならそのまま夜中まで熟睡してしまい、深夜になってごそごそと起き出す始末です。
 そうなると夕食を作る気にも食べる気にもなりませんし、お茶とお菓子を少しつまむくらいで明け方まで仕事をしたりして過ごしてしまいます。
 朝食をとって、授業のある日は大学へ行き、なければ少し仮眠を取って、また仕事をしたり買い物をしたり。

 こんな生活パターンになったからといっても、睡眠時間は十分に取れていますし、仕事にも支障を来しませんし、ほとんど困ることはないのが困りものです。

 何に困るだろうと考えてみて思いつくのが、食事をきちんととっていないこととゴミ捨てくらいです。それでも、朝食と昼食はちゃんととっているのでまあ良いかなあという感じはしますが。

 テヘランでは、夜8時から12時の間にゴミを出すようにとの指導が行われています。実際、ゴミの収集がその時間内に行われるので、深夜0時を過ぎて出したゴミは翌日まで残ってしまいます。
 ところがこのところ、私がこのゴミを出せる時間帯に熟睡しているため、ゴミが出せないのです。もっとも、食事をあまり作っていないので、生ゴミはほとんど出ませんから、何日かゴミを捨てられなくともそれほど困らないところも困ったところかもしれません。

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 最近は、小路の何カ所かにゴミを集めるためのボックスが置かれていて、朝にでもここにゴミを捨てるという手もあるのですが、家の前にあるのならともかく、私の家からは少し歩いたところにしかないので、そこまでゴミを持っていくのも面倒です。

 このゴミ収集ボックス、一応ふたが付いているのですが、ふたが閉まっているのを見たことがありません。そして、ゴミを早く捨てたい人、あるいは夜に出し損ねた人が時間を問わずにゴミを放り込むので、かなり悪臭が漂っていることもあります。

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 あるいは家の前にゴミを放り出したまま夜を待つという人も見られます。これは、猫や烏がゴミ袋を破って漁ったり、あるいは資源ゴミを集めてお金にしようとする人がゴミ袋を破って散らかしたりするのでやめて欲しいなあと思うのですが、「どうせ清掃人が掃除をするんだから」と意外と皆さん平気なようです。

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 このゴミ収集をしたり、箒を持って町を清掃している人の多くがアフガン人です。「彼らに仕事をやるために町を汚しても構わない」というイラン人の屁理屈をよく聞きますが、こればかりはちょっと理解しがたいなあと思わずにいられないのでした。

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2007年 12月 09日 |
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 金曜日から降り続いた雨も昼過ぎにはすっきりと晴れ上がり、青い空に白い雲がまぶしいくらいでした。
 雨が降った後は大気汚染物質も吹き飛ばされ、洗い流されるため済んだ青空が見られます。

 この何日か、ちょっと気分が下降気味だったのですが、久しぶりの青空を見上げてみたら、嵐にも吹き飛ばされなかった黄葉が輝いていて、なんだか嬉しくなってしまったのでした。

 テヘランの裏山(というにはかなり雄大ですが)も随分と雪をすそ野にまで広げてきたようです。テヘラン市内に雪が降る日ももうすぐでしょうか。

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2007年 12月 03日 |
 マシュハドからテヘランに戻り、空港から家へ向かうタクシーが女性専用無線タクシーでした。
 女性一人の客には女性運転手であるこのタクシーということだったようです。
 去年テヘランに生まれた「女性のための女性運転手によるタクシー」というのは話には聞いていましたし、市内を走っているのを見かけてはいましたが、自分が乗るのは初めてでした。単純に機会がなかっただけなのですが。

 狭いタクシーの中で男性の運転手と二人きりになるのが嫌だ、という女性たちの意見で(プラス妻や娘たちの安全を願う家族たちの願い)生まれたというこのタクシー、この一年で随分と数が増えたようです。

 ぴかぴかの緑の車体に、しっかりとカーナビも装備して、颯爽と運転する女性たちはがんばっているのでしょう。
 イランに来て以来、男性の運転手しか経験がないのでそういうものだと思っていましたが、考えてみれば、ムスリム女性でなくとも、男性運転手と二人きりになってしまう車内というのは緊張感があるのは確かです。女性客を狙った運転手による強盗殺人や強姦の話も時々聞きますし。

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 私の乗ったタクシーの運転手はチャードルの小柄な若い女性です。走り始めてまず、「行き先は?」と確認。私が「ギーシャー」と答えると、しっかりとカーナビをセット。「ギーシャー(革命前の呼び方で今でもこちらの呼び方が一般的)って、クーイェ・ナスル(現在の正式な地名)のことよね?」と確認。
「あ、下からじゃなくて、ハキームの方から入ってください。その方が近いから」
「ハキーム?そんなところからは行かないでしょ?ジャラーレ・アーレ・アフマド(私が言うところの“下”)からでしょ?」
「いや、そちらは渋滞が酷いし、うちはハキームからの方が近いから」
「ハキームからギーシャーへ入る所なんてあった?」
「ありますって」
「そうなの?」
 ちょっと不安そうにしながら駐車場から一般道へ。
 運転は男性に比べるとスピードもそれほど出さないし、無理な車線変更もしないしでちょっと安心でした。

 私の道案内通りにアパートの前まで来て、「これで道をまた覚えたわ」とにっこりする彼女に、がんばれ、と思ったのでした。

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2007年 11月 22日 |
 このところ、タクシーを使うときに家賃を聞かれることが増えています。
 お金の話はしたくないので、大抵は「答えたくないから答えない」とか「どうしてそんなことを言わなくちゃいけないの」とか、聞こえなかったふりとかで答えないようにしているのですが、こちらが答えるまでうるさく聞き続ける運転手も多いので嫌になります。

 どうしてこんなに家賃を気にされるんだ?と思ったのですが、何と言うことはない、このところの不動産価格の異常な上昇で、家賃相場が「これで本当に普通の人が借りられるのか?」と思うくらいになっているからでした。
 私が住んでいるところが、周囲の地区に比べると少し家賃相場が高いところなので、この家賃相場の上昇でどのくらい家賃が上がったのか聞いてみたかったということのようなのです。

 確かに、次の契約更新の時にどのくらい家賃の値上げをされるのか考えると頭が痛かったりします。

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 この不動産価格の上昇を当て込んで、テヘラン各地でアパート建築が盛んに行われています。
 ところが、このところ、コンクリートや鉄筋など、建築資材が粗悪になっているのだそうです。品質の良いものは海外に輸出をして、安くて品質の悪いものばかりが国内に流通しているのだとか。コンクリートも政府が決めた価格があるのですが、その値段で買おうとすると何ヶ月も待たされるという嫌がらせをされるため、領収書には書けない上積みをしてなんとか手に入れる状態なのだというのですからすごいです。高く買わされたコンクリートを節約するため、基礎の部分などで色々と混ぜものをするということもごく当たり前に行われているそうです。
 また、建築許可を取るため、電気を通してもらうため、ガスを通してもらうため、いちいち関係する役所の担当者に領収書に書けないものを渡さなければならないとか。
 こういう話を聞いていると、新築物件というのは高くなるのは当然だし、粗悪品と混ぜものでできているかもしれないなら怖いかも、という気がしてきます。

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 そうやってとにかく完成までこぎ着けたアパートも、普通の人が買うには難しい価格になっています。銀行などのローンもありますが、それほど大きな金額を貸してはくれませんし、銀行によっては利息が50パーセントにもなるというのですから腰が抜けそうです。この利息を聞いたときには、日本の消費者金融などかわいいかもと思わずにいられませんでした。
 イスラームは利息を禁じていたんじゃなかったっけ?と、イランに来て以来持ち続けている疑問がより一層大きくなるような利息です。

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 現大統領がテヘラン市長だった時代にも不動産価格が上がって大変でしたが、経済のことを分かっていない人物がトップにいて、行き当たりばったりなめちゃくちゃな指示を出すと、大変な思いをするのは普通の人たちばかりだというのが良く分かります。
 さて、契約更新はどうなることやら、数ヶ月後のこととはいえ、今からため息が出そうな気分です。

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2007年 10月 24日 |
 仕事でしばらくテヘランを離れていました。

 テヘランに戻ってきて気になったのは、私のアパートのお向かいに住み着いている猫の親子のこと。
 私が出かける二三日前から姿を見なくなっていて、まだ子供も小さいのにどこへ行ったのだろうと気になっていました。

 テヘランに戻ってきた翌日に、外出すると、ばったりと親子連れに出くわしました。
 どうやら、私のアパートのお向かいではなく、お隣に引っ越していたようでした。
 子供たちは木登りの訓練中で、そろそろ親離れなのかな?と、ちょっと寂しさも感じつつ、ほっとしたのでした。

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 テヘランには野良猫が多いのですが、アゼルバイジャン地方で見る猫よりも痩せていて、毛づやも悪いのがちょっと不思議です。栄養不足なのでしょうか。

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2007年 10月 17日 |
 テヘランに戻りました。

 空路であるいは鉄道でも、外からテヘランに近づいてくると、テヘランが黄色い雲にすっぽりと覆われているのが分かります。
 これを見ると、あんなに汚れた空気の中へこれから突入していくのかと、かなりうんざりした気分になってしまいます。
 列車でテヘランに戻って来る時などは、ある地点からくしゃみと鼻水が止まらなくなり、「ああ、大気汚染地域に入ったんだなあ」と実感できます。自動車の時もそうで、特に面白いのが、テヘランから西に延びるオートバーンや街道からテヘランに入り、イーラーン・ホドロー社のあたりに来ると、何故か必ずくしゃみが出始めます。友人などに、「探知機みたいだね」と笑われるのですが、本人としては笑い事ではありません。

 この夏、ガソリンの配給制が始まり、配給分がなくなったらもう売らないと聞いていたため、渋滞が少しは解消されるかなあなどと少しは期待をしていたのですが、結局は闇で高いガソリンが売られ、他に手段のない人はそれを買い、手段のある人は様々な手を使って配給ガソリンを手に入れ、気がつけば以前よりも交通事情は悪くなっているのではないかという感じすらします。

 ニュースなどでは盛んにこの配給制が成功し、ガソリンの消費が減ったと宣伝していますが、テヘランをはじめとする各地の様子を見ている限り、それにはちょっと疑問を感じてしまいますし、かえって、闇ガソリンという困ったものを生み出しただけなんじゃないのかなあなどとも思ってしまったのでした。

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2007年 09月 20日 |
 ラマダーン中に町のあちこちで見られる光景から。

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 普段ならお昼を食べる人でにぎわうキャバービーも、ラマダーン中はお昼の営業はなし。その代わりに、この期間は、夕方以後の営業で、エフタール(断食明けに食べる最初の食事)のためにアーシェ・レシュテ(麺入り具だくさんスープ)とハリーム(七面鳥などで出汁を取った重湯のようなもの)の店に変わります。

 いつもならお昼のキャバーブを焼いている時間帯になると、アーシェ・レシュテにつかうサブズィー(ハーブ)をいくつものたらいに入れて洗い、刻みます。

 水で洗い、ゴミを取り除き、使えない部分を取り除きと、なかなか大変です。

 これを大きな鍋に入れ、他の材料とあわせ、夕方まで5時間以上煮込みます。
 日が落ちる頃になると鍋を持った人たちが店の前に行列を作り、家族や友人などの人数分を買い求めるのです。

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2007年 09月 18日 |
 ラマダーンが始まって6日目。町にはまだまだ「余裕~」という雰囲気が流れています。

 昨日、教育省にレターをもらいに行ったときのことです。
 昼近くや午後になると、お腹が空いた人たちがしごとをしなくなるため、朝一番に出かけました。

 教育省は最近新しいビルを建てて引っ越したため、私は時間を読み損ね、少し早く着いてしまいました。入り口前にはサービスバスが次々にやってきて、
 出勤してくる人たちと一緒にロビーに入ってびっくりです。

 出勤してきた人たちがロビーの片隅に並べられた機械に触れていくではありませんか。
 何だろうとのぞき込んでみたら指紋認証式の機械ではありませんか。これで出金の管理をしているのでしょう。

 さすがは新しい物好きのイランだなあと感心してしまったのでした。

 と、新しくなった教育省に感心しながらレターを発行してもらいに国際部へ。

 ここでまた仰天です。

 給湯室あたりからなにやら料理の匂いが漂っているのです。

 ラマダーン中にこれはちょっとあり得ません。

 職員は今出勤してきたばかりなのですからサハリー(断食前の食事)のはずがありませんし、サハリーにはこんなに匂いをぷんぷんさせるような煮込み料理(匂いから察するにゲイメあたり)はまず食べないはずです。ましてや昼食はありません。
 月の障りのある女性や病気中の人など、断食を免除されている人などがお昼を食べているのをみたことはありますが、これも断食をしている人に気を遣って、目につかない場所でひっそりと食べるのが普通です。

 今まさに煮込み中、という匂いに驚きすぎて、ついつい顔見知りの職員に突っ込むこともなく帰ってきてしまったのでした。
 ラマダーン中の公的機関で料理の匂いをかぐとはなあと、なんとなくしみじみしてしまった出来事なのでした。

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2007年 08月 27日 |
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 犬と猫どちらが好き?と聞かれれば、迷いなく「猫」と答える猫派なもので、ついつい猫の写真をご紹介することが多いのですが、たまには犬の写真を。

 冬に撮ったものなので、服装が季節にあっていませんが、飼い犬を散歩させる女の子です。

 この数年、テヘランでは屋内で犬を飼う家が増えています。
 大型犬は少なく、たいていは小型から中型犬で、その家のお母さんが許せば(家の掃除をする家庭内の実力者ですから)室内で、許してくれなければ庭や駐車場、屋上などで飼っているそうです。

 イスラームでは犬はけがれているとされているために、番犬として身近にいた動物ではありましたが、家族の一員のようにして犬を飼うという文化は欧米などから入ってきた新しい文化であり、抵抗のある人もいるようです。
 それでも、こうして毎日一緒に散歩をしたり、ピクニックに出かけたりと、少しずつ犬のいる生活というのが普通になりつつあるようです。
 ただ、もう少しちゃんとシャンプーをして、ブラッシングをしてあげないと、薄汚れた野良犬みたいになっちゃうよ〜と、近所の飼い犬たちを見ると、心の中でそう考えずにいられないのです。

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