イランという国で
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カテゴリ:テヘランにて( 129 )
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2011年 01月 11日 |
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 昨日降った雪は、私の住んでいたあたりではこのくらい。
 昼にはやんでしまったようですが、気温が低いので、日陰では今日もまだ少し残っていました。

 今日も予報では晴れでしたが、雲の多い、ちらちらと舞う雪も見られる一日でした。

 この冬、あと何回こういう記事が見られるでしょうか。

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2011年 01月 10日 |
 テヘランはこの冬、ほとんど雨雪が降らず、このままでは深刻な渇水になってしまうと心配されていたのですが、昨日は朝から雨でした。私の住んでいるあたりでも一時は雪になっていましたので、テヘランの北の方の地区では積もるくらいになっていたのではないでしょうか。

 先週で実質的に学期が終了し、今週は学生が自主的に試験前の休みを取っているため、これ幸いと、こちらもたまっていた仕事を片付け、試験問題を作成しと机にへばりつきながら大忙しの数日間でした。たまっていた仕事はどうやっても片付きそうにないのですが。

 この雨は雪に変わるとのことで、明日は交通機関などが混乱するのではないかと少々心配なのですが、でもやはり冬にはちゃんと雨雪が降ってくれないと困るので、しっかり降ってほしいところです。と、いざとなれば歩いても大学へ行ける距離に住んでいるので言えることなのですが。

 雨といえば、友人などから、「アジア大会でメダルを取った選手に対する顕彰の席で『彼らの金メダルを祝してイランには太陽が輝いている』というようなことを言ったんだって。まったくひどい発言だよね」「アーシューラーの時に、アルダビール(イラン北西部アゼルバイジャン地方)で説教師が、『イランは神に祝福されているため、ヨーロッパは寒波に襲われているがアルダビールは例年の大雪がなく太陽が照っている』というようなことを言ったんだけど、雪が降らなくて、あっちの人たちは心配しているだろうにね」というような話をいくつか聞きました。
 しばらく、ニュースもろくに見ない生活をしていたので、本当にそのような発言があったのかどうか確かめようと調べてみたのですがネット上では見あたらないようです。
 でも、あまり世間の空気を読んでいない閣下や宗教関係者なら言うかもな、と思わせてくれる発言です。

 イランでよく聞くフレーズに、「シャーと共にバラキャト(神からの恩恵)も去ってしまった」というのがあります。実際、1979年の革命の頃から雨期に十分な降水がない年が増えているとのことですので、いろいろな意味を込めてそのように言う気持ちは分からないでもありません。
 農村部での調査に出ることが多いので、個人的には晴れていてくれた方が助かるのですが、もちろん、降るときにはきちんと降る方がずっと良いわけですから、これから少しでも降水量が取り戻せるように願わずにいられません。

 さて、明日は雪のテヘランの写真が撮れるのでしょうか。

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2010年 05月 11日 |
 先週、風邪のために授業を一日休講にしてしまったのですが、昨日、その時の振替え授業について話したところ、「先生、来週の月曜日は休日です」とのこと。そういえばそうだったと、「じゃあ、土曜日に…」と言うと、「先生、来週は土曜日と日曜日も休みです」と嬉しそうです。
 は?月曜日は確かに祝日で休みだけど、何で土日まで?大学の入試とかはこの時期じゃないし、政治的な集会が行われるような時期でもないしと不思議に思いながら学科事務室へ戻って聞いてみると、なんと、朝、政府発表として、休日(金曜日)と祝日(月曜日)に挟まれた土日もテヘラン市内の公的機関、銀行、学校、大学を休みにすると大統領閣下によって発表が行われたのだとか。
 またか、と、がっくりです。
 思いつきのように突然休日を増やすのはやめてほしいのですが。

 「一学期16回の授業を行うこと」と言われても、もともと休日は多いし、こんな風に突然休日が入ったり、休日の前後に学生が勝手に休日にして授業が成立しなかったり、政治的運動によって授業が成立しなかったりと、こちらがもともと予定も想定もしていない休講も多いため、16回の授業を行うことが難しい状況です。そのため、そろそろ期末試験の日程が発表されるこの時期になると、予定していた範囲を終わらせることができるのかはらはらすることになってしまいます。

 「休みにしてやるから子作りに励むようにっていう大統領の陰謀という噂だよ」と憤慨していた先生がいましたが、もし本当なら、夫婦一組につき7〜8人の子供を持つようにというあの発言は、実は撤回されていなかったのかもしれません。

 関係ありませんが、「テヘラン市内は休み」ということは、他の地域は休みにはならないということで、どうしてテヘラン市内だけなのか意図がよく分かりません。強力な中央による統制が行われているこの国では、中央が休みになっていれば、地方の公的機関だって仕事になりにくい部分もあるだろうにと少々不思議です。どうせ休みにするのなら、全国一律に休みにしてあげればいいのにと思わずにいられないのでした。

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2010年 04月 24日 |
 調査のため、カスピ海岸方面へ出かけていました。あちらは例年に比べて雨が多いとかで、調査も途中で切り上げざるを得ませんでした。

 テヘランに戻る車中で同行の知人がこれから帰ると家族に電話をしています。聞くともなしに聞いていると、「結局、夜はみんな外で寝たのか?」と言っています。電話を終えてから、「昨日、テヘランは大変だったんだけど知っている?」とのこと。はて、なんのことやらと思ったら、「何でも大きな地震が来るからと言うので、テヘランの人がずいぶんとたくさん外で夜を明かしたらしいよ」と言います。「何それ?何時間も先のの地震の予知なんて、日本だってできないよ」と言ったところではたと気がつきました。
「それって、政府が発表した予報?それとも…」
「そう、うわさだよ」
「なんでまたそんな噂が」
「大統領がゴムのキャビール(荒野・砂漠)でミサイルの実験をするとかで、その影響で大地震になるって噂になって。以前に似たようなことがあったから」
 そんな噂が回っていたとは全く気がつきませんでした。調査に出る前に既に出ていたのか、調査に出てからだったのか。
「でも、そんな町が崩壊するような地震なんて、核実験をしたって無理じゃないかなあ。ゴムのキャビールなら、テヘランから100キロ以上離れているよねえ。揺れるかもしれないけど、でも、建物が倒壊するかなあ。というか、イランの建築物を信用していないのか」
「家族には、そんなことないから安心して家の中で寝るように言っておいたんだけどね。でも、本当に外で夜を明かした人もいるらしいよ」

 土曜日に大学で学生に聞いてみようとは思うのですが、大地震については「何月何日に起こる」と定期的に噂が出るようです。周期的に大地震に見舞われているというテヘランですが、前回の地震から既に次の地震が起こっても不思議ではない時期を過ぎているらしいので、何となく不安があるのかもしれません。
 日本も東海地震が近い将来起こると言われて久しいように思いますが、テヘランだけでなく日本での現住所も被害の予想される地域にある身としては、少しでも地震を先延ばしにしたいと思うのと同時に、被害をできるだけ少なくする努力が必要なのだろうなあと、地震予知も含む技術的な方面でもがんばってもらう必要があるのかもと思うのでした。

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2010年 02月 24日 |
 金曜日からテヘランの天気は不安定で、時折雷雨に襲われています。昨夜は強風を伴う雨で、また雨漏りをするのではないかとはらはらしてしまいました。
 それにしても、二重サッシに取り替えてもらってから二三年は何ともなかったのですが、ふと気がつくと窓枠と窓の間に隙間ができているというのはどういうことなのでしょうか?アパートが年々ゆがんでいるということなのか?と、少々不安になってしまいました。

 ずっとこぼしていることですが、雨が降ると停電したり電話が止まったりするのはどうにかしてほしいなあと思うのです。しかし、イランの人たちにとっては、年間数日しか降らない雨雪のことは別に考慮をする必要がないようです。雨漏りがするから隙間をふさいでほしいと言うと、「何か布でも置いておけばいいでしょ?」と言われて終わりです。

 とりあえず、今度休みができたら、シリコンを買ってきて、隙間埋めに励まなくてはいけないようです。でも、一番大きな、窓と窓枠の隙間はどうしたものかと悩むのでした。

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2010年 01月 16日 |
 ここしばらく暖かなテヘランですが、これについて数日前にBBCがおもしろいニュースを流していたのだとか。
 なんでも、ネットや携帯電話等を妨害するために政府が流している妨害電波が原因で、テヘランの気温が上昇しているのだとのこと。

 つまり、テヘランは電子レンジの中状態ということなのでしょうか。

 そういうことが本当に起こるのかどうかは分かりませんが、テヘランが例年に比べるとずいぶんと暖かいのは間違いないようです。

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2009年 11月 01日 |
 先日、日本の駐在の方と話しているときに、「大学の新学期が始まると朝の渋滞がひどくなり、しばらくすると落ち着く」という指摘がありました。
 日本でも新学期が始まった頃は電車のラッシュがひどいのに、しばらくすると落ち着いてくるということもあるようですから、イランでもそういうことがあっても不思議ではないように思います。
 ただ、テヘランの大学生の大部分は自家用車で通学しているわけではないと思うので、それだけで渋滞がひどくなるのかどうか少し悩むなあ、と考えてみてふと「まさか、親が大学まで送っているわけではないよなあ」と思い、「まさか大学生にもなってそんなことは」と否定してみて、「でも、そういえばそういう話も聞いたなあ」ともう一度悩んでしまったのでした。外国語学部周辺は学生の乗ってきた自動車の路上駐車でいっぱいですし、人待ち顔の運転手の乗った自動車もよく見かけます。

 以前にも書いたことがありますが、テヘランでは子供、特に小学生はスクールバス、あるいは親同士がお金を出し合ってのタクシー、親自身が学校まで送るといったように、子供が一人で通学することはあまりないようです。
 私が大学へ通勤する途中に比較的大きな小学校と高校が道路を隔てて並んでいる場所があるのですが、朝の通学時間帯は子供を送りに来た親の自動車で道路がふさがってしまい、大変なことになっています。よく見れば殆どが近所の人たちで、歩いても通える距離なのにわざわざ自動車を利用するのです。私の友人がよく、「200メートル先のパン屋にも自動車で行くことが良いことだと思っているから」だそうですが、ちょっとした距離でも歩こうとしないというのは、生活道路レベルでも渋滞が起こる原因の一つではあるのだろうなと思うところです。

 そういえば、最近、政府のお達しによって、公立の小中学校の始業時間と公的機関の始業時間が変更になったそうです。
 なんでも、学校の始業時間が15分だか30分だか遅くなり、公的機関の始業時間が15分だったか30分だったか早くなったのだとか。そのため、子供を学校に送ってから出勤することが難しくなり、困惑する親も随分出ているとのこと。ジョークでしょうが、「一度出勤してタイムカードを押してから家に戻って、子供を送ってまた職場に戻るから渋滞がひどくなるだけだよ」と言う人も。実際にはまだこの措置は動いているわけでもないようなのですが、意味がよく分からない措置があれこれと出され、現場が混乱するというのはやめてほしいなあと思わずにいられないのでした。

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2009年 10月 28日 |
 午後、ふと気がつくと、北の空が黒い雲に覆われています。
「ああ、これは雨になるね」とテヘランの人々はわくわくと北の空に注目です。
 窓の外に目をやっては「雨はまだ?」とそわそわ。

 ざっとお湿り程度ではありましたが降った後には、うっすらと白くなった山々と、すっきりひんやりした空気に、少しほっとしたのでした。

 ここしばらく、様々な事務仕事などで長時間市内をあちこち異動することが多かったため、テヘランの空気の悪さを実感していたということが大きいかもしれません。
 数時間外出して帰宅すると、しばらく横になって休憩しなくてはならないほどのひどい頭痛や気分の悪さに悩むということもあったほどでした。

 空気の浄化のために雨を望むのではなくて(もちろん雨が降ることは必要なのですが)、根本的な大気汚染対策が必要だよなあとテヘラン市内を移動するたびに思わずにいられません。延々と続く交通渋滞、暑いからと窓を開けながらも切ろうとしない暖房、新たな設備投資をしたくないからと賄賂で汚染物質を垂れ流しのままにする工場、どうにかしないと本当に人が住むのに適さない町になってしまうのでは?と心配になってしまいます。実際、冬になると子供や高齢者を中心に大気汚染が原因の死者が増加しているとのこと。

 そういえば、昔読んだ短編小説に大気汚染に対応して進化(?)した都市住民が、田舎に出かけて、大気汚染のない田舎と自分たちの住む場所の違いに衝撃を受ける話があったなあと、ふと思い出したのでした。誰の作品だったかは思い出せないのですが。でも、そこに描かれていた、長い鼻毛というのは嫌だけど、汚染物質や塵芥のための喉のフィルターというのは本当にほしいかも、と思ってしまう今日この頃なのでした。

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2009年 10月 25日 |
 用があってある役所へ。
 近づくにつれて警官の数が目立つように。
 もともとイランとも関わりの深い国々の大使館なども多い場所なので、先日のテロ関連で警備が厳しくなっているのだろうなあと思いながら目指す役所の前に来てびっくりです。
 それほど広くない道路の片側に警察車両や消防車まで止まっています。火事?と一瞬考えたのですが、どこにもそんな様子は見られません。
 何事かとびっくりしながら受付で来訪目的を告げると、「今日は会議があって一日職員はそちらにかかりきりになるから、明日以降来るように」とのこと。

 各地の支部などからもいろいろな人がやってきて大きな会議を開催しているため、テロ防止と万が一があったときに備えて警備を行っていた模様。宗教関連の仕事をしている役所なので、宗教がらみのテロに巻き込まれやすいかもしれないとも考えられたのかもしれません。

 これはテロ対策とは関係ないと思うのですが、最近、テヘラン市内の道路のあちこちが封鎖され、自動車の流れが非常に悪くなっています。渋滞対策という話もありますが、どう見ても渋滞を悪化させているだけです。都市整備をもう少し何とかしないと、都市機能そのものが麻痺してしまうのでは?と思わず心配してしまうのでした。緊急車両も渋滞で身動きがとれないというのは今でも当たり前のようになっているようですし。

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これも巣材にするのだ


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2009年 10月 19日 |
 この何日か、仕事などでマシュハドに出かけていました。
 テヘランに帰る飛行機の中で隣の人が読んでいる新聞が目に入りました。そこには「テヘランは昨夜眠らなかった(تهران ديشب نخوابيد)」とあります。
 何だろうと、新聞を盗み見るとその下には地震波の記録写真が載っています。ということは、昨日、テヘランで地震があったということ?とびっくりです。マシュハド滞在中はほとんどニュースを見ていなかったのです。

 テヘランに戻ってから調べてみると、詳細は次のようなものとのこと(テヘラン大学地震観測センター)
 2009年10月18日 11:55:23(UTC)=15:25:23(現地時間)
 震度?:1.8
 震源:北緯35度64分 東経51度55分(テヘラン南部シャフレ・レイ付近)
 震源の深さ:2キロメートル

 イラン国営のIRNA通信によると
 マグニチュード:4
 震源の深さ:12キロメートル

 イラン国営放送IRIBによると
 地震の発生時間:14:23:56

 と、なんだかまちまちなのですが、とにかくそれほど大きくない地震がテヘラン近郊を震源に起こったことは確かなようです。建物や住民への被害は報告されていないとのことですので、とりあえず一安心です。

 このくらいの地震で夜眠れないというのは、やっぱり地震慣れしていないよなあと思いつつ、それほど大きくない地震でも大変な被害を出しそうな建物に住み暮らしていることを考えれば、仕方がないかもしれないとも思います。
 150年周期で大地震に見舞われているテヘランですから、前回の地震から170年近く経つ現在、いつ大地震に襲われても不思議ではないわけです。頼むから、建物の中にいるときに起こらないでくれと祈るしかないようです。

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