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カテゴリ:イラン各地の話&交通事情
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  • ミーラーセ・ファルハンギー
    [ 2010-02-05 15:03 ]
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2010年 02月 05日 |
 イランにはSazmane Mirathe Farhangi va Jahangardi(文化遺産・観光庁)という組織があり、イラン全土の文化遺産の調査保全や観光客誘致活動などを行っています。

 イラン全土の文化遺産保全を行う、といっても、「観光」も取り扱いますから、観光地の、観光客受けする文化遺産が優先になりますし、観光客受けするような保全になってしまうことがあるのがちょっと気にかかるところです。
 イラン各地の地方独自の衣装や食文化をはじめとする風俗習慣の調査・収集など非常にがんばっている分野もあるのですが、遺跡の保護については評価が少し微妙です。
 歴史的・文化的に非常に貴重な遺跡であっても、観光客受けしない地味なものであったり、観光地から外れた場所にあったりした場合、保全の優先順位が下がり、その結果、風化するに任せたり、近隣の住人による破損が起こったりします。先日写真でご紹介したサーサーン朝時代のレリーフなどその一例です。
 もちろん、すべての遺跡を管理下に置くことが難しいのは分かるのですが、何とかしてほしいなあと思わずにいられません。


これもサーサーン朝時代のレリーフ

レリーフの真ん中に自分の名前(に違いない)をでかでかと書き込んだ「ジャヴァード」出てこい!


 もう一つ何とかならんかなあと思うのが、「みーらーせ・ふぁるはんぎーの魔の手」と私たちがこっそりと呼ぶ修復癖です。

 ぼろぼろになった遺跡をどのように保護するかというのは色々と意見の分かれるところだと思います。それ以上の破損がないようにすることにする現状維持に重点を置くのか、補修を行うのか、あるいはクレタ島の迷宮のように新しい材料でぴかぴかの新品状態まで復旧してしまうのか。

 イランではこの「ぴかぴかの新品状態まで再生」してしまうことが好きなので、思わず戸惑ってしまうことがままあります。
 もちろん、しっかりした研究の上、「この形以外あり得ない」という結論を出した上での再生ならそれほど違和感を感じないのですが、時々、「本当にこんな形だったの?」と疑問に思ってしまうようなものに仕上がっていることもあります。さらには、「美しく作り上げること」が優先されるのか、周辺にある地味だけど大切な遺構が無視されたり壊されたりということも見られます。

 遺跡の保護・保全というのは難しいものだと思わずにいられません。

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