イランという国で
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墓石
2008年 04月 27日 |
 先日、村のおじさんに案内されて、村から離れた場所にある遺跡へと案内してもらいました。
 遺跡の建つ丘の斜面には、古い墓地が広がっていました。
 古い墓石によく見られる櫛や数珠が彫り込まれた小振りな墓石が転々と斜面に散らばっています。あるものは割れ、あるものは半ば土に埋もれ、新しいものは全く見あたりません。
 冬に羊たちをつれてここで過ごしていた人々が葬られていた墓地であるため、そのように季節の移動をしなくなってしまった現在は使われなくなってしまったのだとか。

 使われなくなっただけにしては、墓石がはがされていたり割れていたり、なんだか荒れ方がすごいなあと思っていたら、「墓石をはいで売るのがいるんだよ」とのこと。「ああ、大理石だから?」と聞くと、「大理石ばかりじゃないだろうけど、そういうことだね」だとか。

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 そういえば、以前、コルデスターン州のイラクとの国境にほど近い地域で文化財保護庁の職員に案内されて遺跡を回っているときに、大理石の墓石を見かけるたびに盗掘されないようにと土をかぶせて隠していたことがありました。調査が行われる前に盗まれてしまうと、遺跡の年代特定などに支障を来すそうですので当然の措置だったのでしょう。

 遺跡に盗掘はつきものですし、ギーラーンの山間部にはそれを商売にしている人たちもいるそうですから、墓石を盗んで石材として売る人がいても不思議ではないでしょう。実際、墓地の中に建つ廟やガッサールハーネ(遺体の清めを行う場所)などの中には、古い墓石を利用しているものが見られますから、イランでは、古い墓石を石材と利用することは普通のことなのかな?などとも思ってしまうのでした。

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