イランという国で
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排斥
2007年 12月 12日 |
「もう他に仕事を入れたら駄目だよ」
 と、冗談を言われながら新しい仕事がスタートしました。
 日本語の本をペルシア語に翻訳・出版するのですが、色々な意味で面白そうであり、なおかつ私にとっても有益そうなので楽しみです。

 ただ、この仕事の過程で「ああ、またか」と思ったことが一つありました。
「外国人とは契約しません」
「従って、翻訳者として名前を出せません」
 イランの公的機関はいつもこんな感じです。特に、大統領が替わってからは排他性が以前にも増して強まっているようです。

 先日、アメリカが「イランは核兵器開発をストップしていた」と認めたことに対して、やるだろうなあとは思っていましたが、本当に、大統領閣下が勝利宣言をしてくださいました。
 まあ、それはそれで構わないのですが、でもやはり、何だかなあという感じです。

 もともと、「自分たちは高度な文明と文化を持っていた(あるいは今でも持っている)」と信じ、実際、そう言っても決して間違いではないであろう歴史を持ち、現在も高い能力を持っている人たちですから、そのプライドたるものやこちらがびっくりするくらい高いものがあります。その表し方がちょっと独特なので、こちらは戸惑ってしまうことがあるのですが。

 外国のものを積極的に取り入れることが好きで、また外来の新しい文化や技術が好きな割に、それを否定もしたいというところが難しいところです。そして最近は、大統領閣下のイラン孤立主義が、外国否定の傾向に拍車をかけているのかな?という感じがしています。大統領閣下が本当にそういう主義を持っているのかどうかは分かりませんが、そう見えて仕方がありません。

 そういった政治に影響を受けやすい大学であるテヘラン大学の外国語学部でも、最近は、「外人講師など必要ありません。イラン人だけで十分な教育ができますから」だそうです。
 外国語を学ぶのにネイティブ講師など全く必要ないと断言してしまうことにまずびっくりして、そのくせ外国語教材は欲しくて、各国の協力機関に寄付させればいいとを考えるその態度に唖然としてしまいました。
 日本の外国語大学がどんな様子かは良く分からないのですが、大抵の語科でネイティブの教授あるいは講師が一人くらい教えていたように思います。私は大学に関しては、日本とイランくらいしか知らないのですが、イランのような考え方をする国の方が普通なのでしょうか?

 私の場合は「イランで学位を取っているのだから」ということでなんとか受け入れられるのですが、海外で学位を取った外国人だったら受け入れないということなのかなあ?それとも、欧米人なら受け入れるのかなあ?とちょっと悩む今日この頃なのでした。

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by sarasayajp | 2007-12-12 12:46 | イラン人 |
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