イランという国で
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国際感覚って何だろう
2004年 10月 30日 |
 国際感覚、あるいは常識について考える時、忘れられないエピソードがあります。

 ご存じのようにイランは、「イスラーム共和国体制」をとっていて、そこに住む人は「イスラーム的規範」に従うことを余儀なくされています。
 その一つが女性に対するヘジャーブ着用義務です。

 これに従い、女性はたとえムスリムでなかろうと、外出時には髪が見えないようにスカーフで覆い、体型があらわにならないよう、コートあるいはチャードルを着なくてはなりません。

 非ムスリムがヘジャーブを着用しなかったからといって罰する法律はないのですが、不快な目に遭うことを避けるため着用することが一般的です。まあ、郷に入ったら郷に従えということです。


 ところが、イランに駐在している各国大使館館員や企業駐在員夫人たちにとってこのヘジャーブ着用は苦痛以外の何ものでもないそうです。
 確かに、近くの店までちょっと買い物に、という時でさえスカーフをかぶらなければならないというのは面倒かもしれませんが、それにしても拷問であるかのように文句を言う彼女たちを見ていると不思議な感じがします。
 外国人、特にアジア系の国々の人が日本へ来れば日本の慣習に従うことが当たり前だと彼女たちは言うだろうにと。


 そうしたある日、ヘジャーブ着用にうんざりしたある大使館員夫人が、アメリカの星条旗をコートに仕立てて外出するという暴挙を行いました。


 イランはアメリカとイスラエルを「敵国」として、何か集会があれば必ず「アメリカに死を、イスラエルに死を」とシュプレヒコールをあげる国です。
 そんな国でのこの大使館員夫人の行動はいったい何だったのでしょうか。
 異教徒にヘジャーブを強要するイラン政府への抗議だったのか、ストレス解消のためのパフォーマンスだったのか。私には理解できません。
 もちろんイランでも日本がアメリカべったりな国であることは知られています。それにしてもイラン側を挑発すると取られても不思議でないようなこの行動、呆れないではいられません。たとえ私的とはいえ、イラン人が出席している場です。自分の立場が分かっていないのでしょうか。

 日本を他国へ持ち込むことが「国際人」なのかなあ、と思った出来事でした。


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by sarasayajp | 2004-10-30 00:27 | いろいろ |
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