イランという国で
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コメ輸出
2007年 10月 07日 |
 稲刈りに関連して米の話を一つ。

 先日、テレビのニュースを見ていたら、シリアへイランの米を輸出するための契約を結んだ、といったニュースがありました。

 あれ?という感じです。

 イランはチェロウ・キャバーブをはじめとする料理で米を使うため、イラン旅行された方などはイラン人は米を常食としているように感じるかもしれません。しかし、これは割と近年になってからの傾向で、本来はパンの文化圏でした。薄いパンでなんでもくるくるっと巻いて食べる文化です。米はあったとしても添え物程度だったのだとか。
 実際、イランでは米の作付けに向いた土地というのはそれほど多くありませんから、生産量もそれほど多くなく、高価なものだったということです。

 しかし、栄養価が高く、満腹感を味わえ、おいしい、とくれば食べたくなるのが人情というもの。次第に米の消費は増えてきます。
 商品作物としての価値が高まり、米所として有名なカスピ海沿岸以外にも、川があって耕作ができる土地があれば、どんどんそこを水田にして米を作るようになりました。
 しかしそれでも、生産量は全然消費に追いつきません。
 現在、イランではタイやパキスタン、ウルグアイなどから米を大量に輸入しています。

 イランでは、カスピ海沿岸、特にギーラーン州の米が一番おいしいとして高く評価しています。日本の新潟県南魚沼産コシヒカリのようなものでしょうか。そのため、「ギーラーン米」というのが高値を付けてイラン全国で流通しています。
 しかし、実際にはかなり混ぜものがされているのだとか。これも日本各地で流通している南魚沼産コシヒカリが本当に100パーセント信用できるのかどうか怪しいのと一緒です。

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 とにかく、数年前のデータですが、国内のコメの消費量の半分近くは輸入米だということです。そのくらい、今のイランはコメ輸入大国(?)なのです。
 それなのに、どうしてシリアにイランのコメを輸出?と不思議に思うのは当然のことと思います。それも、ギーラーン米を輸出するかのような話しぶりです。なんだそれは?と果てしなく疑問符が浮かびます。

 友人などに聞いてみたら、「良い物は外国に、というのはよくあることでしょ」で片付けられてしまいました。「果物でも何でも、イラン国内にはダラジェ・イェク(一級品)は出回らないで、ドバイとかサウジアラビアとか、ヨーロッパに行くようになっていて、イラン人の口には入らないようになっているんだよ」だそうです。
 そういえば、何年か前に、友人の友人が、ヨーロッパでイランでは見ないような立派なイラン産のデーツを見たと言っていたことを思い出しました。

 果物などは国内での生産量が多いので、そういう輸出をしていても不思議ではないのですが、他国から大量に輸入しているものを輸出するというのはどうなんだろうなあと、ちょっと納得がいかなかったのでした。

 写真は私の家にあったコメの袋。
 袋にはダラジェ・イェクの100パーセント国産米と書いてある。おもしろいのは、同じ会社の売り出しているお茶は100パーセント輸入葉。コメは国産、紅茶は外国産の方がおいしいということらしい。

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by sarasayajp | 2007-10-07 15:01 | いろいろ |
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