イランという国で
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表記
2007年 09月 22日 |
 「ラマダーン」はペルシア語の発音ではない、という御意見をいただきました。
 まあ、そうなんだけどね、とは思うのですが、日本で圧倒的に流通しているのが「ラマダン」あるいは「ラマダーン」。アラビア語からです。

 イランに住んでいるので、イラン風の発音に少しこだわって書いているこのブログですが、それでも日本風に合わせる発音もそれなりにあります。
 一番が、「コーラン」。
 ペルシア語では「ゴルアーン」。
 正しい発音であるアラビア語ですと「クルアーン」。
 どれを取るかというと、イスラームのことについて話すときは「クルアーン(ペルシア語ではゴルアーン)」という表記が恐らく多かったのではないかと思います。「ゴルアーン」を第一表記にはしにくいからです。普段は「コーラン」。全くの日本語です。
 あ、「イスラーム」というアラビア語由来の表記も、ペルシア語では「エスラーム」ですね。日本では「イスラム」ですが、音引きくらいなら混乱はないだろうということで、注釈無しに「イスラーム」を使っています。

 イラン国内の地名などですと、できるだけ原音に近くということで、日本で使われる「イスファハーン」や「イスファハン」は「エスファハーン」、「シラズ」「シラーズ」は「シーラーズ」とすることがほとんどなのですが、それでも「テヘラーン」は「テヘラン」、「イーラーン」は「イラン」を使ってしまいます。このあたりは日本スタンダードと混じっています。

 こういう発音のことを言い出すときりがなくて、イランでも、「ナガサキ」は「ナーガーザーキー」、「スタンダード」は「エスタンダルド」など外国語を自国語の発音あるいは国際的によく使われる発音で表現することは行われているわけですし、もちろん、イラン以外でもそれはよく見られることです。

 原音表記にこだわる部分とこだわっていない部分とが混じっていておかしいじゃん、という感じがするかもしれません。でもまあこんなものじゃないかなあと。

 このブログがイランの人のために書いているものならともかく、日本語で書いているものですし、厳密にペルシア語発音表記だけにこだわることもないのではないかな、というのが試行錯誤した後の一種の開き直りです。もちろん、これを読んでイランにいらした方が、「イランではこの発音が通じなかった」ということもあるかもしれませんが、そこまで気にしていたらきりがないと思い、意見は色々あるでしょうが、思い切ることにしています。

 上の話とはちょっと違うのですが、思い出したことがあります。
 イランに来たばかりの頃、ペルシア語の発音が悪いとイラン人にからかわれたりしていた頃、言語学を専門としていた友人が、「じゃあ、『きつつき』と正しく発音してみろと言ってごらんよ。イランの人には『つ』の発音は難しいんだから。日本人は『L』と『R』の発音が悪いと言うアメリカ人だって、例えば、日本語の『とうきょう』と正しく発音できないし。『ときよ』とか『ときお』でしょ。そんなのどんな言葉でもあるんだし、気にすることはないよ」と慰めてくれました。

 こちらの放送局でバイトをしていたときも、「日本語ラジオは、イランの人名や地名の発音がおかしい、ちゃんとLやRの発音やHやKhの発音などを区別するように」という訳の分からない指導が入ったことがありました。その国の言葉の特性を無視した命令でしかありませんし、その国で一番理解されやすい形で、という意図を全く無視しています。

 もう一つ関係ない話ですが、エスファハーン(日本ではイスファハン)で行われた、セパーハーン(日本ではセパハン)と川崎フロンターレ(イランではカーワーザーキー・フロンターレ)の試合は0-0の引き分けでした。
 私は残念ながらテヘランで仕事があったために観戦に行くことができませんでしたが、このところ好調のセパーハーン相手に良くやったんじゃないかな、という友人の意見でした。日本での試合の時には川崎フロンターレにぜひ頑張ってもらいたいと思います。

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by sarasayajp | 2007-09-22 10:54 | いろいろ |
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