イランという国で
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墓参り
2007年 09月 06日 |
 盂蘭盆会という言葉を見ていて思ったのですが、イランのシーア派の人たちにとって死者というのは毎週のようにこの世に帰ってくるのですから忙しそうです。

 毎週、日本流にいうと木曜日の午後になると、亡くなった家族に会うために訪れた人々で、シーア派地域の各地にある墓地はいっぱいになります。イランに来たばかりの頃はそれを知らなかったので、イランというのは週末毎に随分と沢山葬式があるんだなあなどと思っていたものでした。

 お墓を水で清め、花を飾り、墓石に触れてファーテヘ(コーランの開扉の章)を詠んで故人の功徳を積み、ドアー(祈りの言葉)を唱える人々を見ていると、同じイスラームでも、「故人と神の問題だから」と墓参りなどを特別に行わないスンニーの人たちとはずいぶんと違っているなあと思わずにいられません。どちらかというと日本の墓地の光景の方が似ているのかもしれません。

 ずっと以前に知人から聞いた話なのですが、何世紀か前に書かれた地理書の中に、「墓石に腰をかけたり、キスをしたりしてはいけない。それはキリスト教徒の習慣である」というような注意書きがあるのだとか。
 それを聞いたとき、「その『やめなさい』といわれている行為は全部、今のイラン人はやっているよ」と思ったものでした。

 
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 マシュハドのエマーム・レザー廟やゴムのマアスーメ廟を見ていてもそうですが、参詣者は葬られている人の墓石あるいはそれを覆っている柵に触れること、接吻をすることに非常にこだわります。

 たとえ「異教的行為」と言われようと、故人と(直接ではないにしても)触れることで交流の基本なのかなあと、墓地に行くたびに思ってしまうのでした。

 でも考えてみたら、生きている人の間でも抱き合ったりキスをしたりと接触が多いので、相手が誰であれ、「触れあうこと」が基本なのかもしれません。こちらは同性間に限りますけども。

 写真は墓参り中のおじさんたち。

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by sarasayajp | 2007-09-06 20:05 | いろいろ |
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