イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
ラマダーンの思い出~その3
2004年 10月 27日 |
 テヘランはこの数日かなり冷え込んでいます。大家さんがボイラー室のチェックをしていたので、暖房が入るのももうすぐでしょう。友人のいる寮ではもう暖房が入ったそうです。
 私のアパートは寝室が南側なのですが、こうして作業をする場所は北向きなので、夜は草履(竹皮草履愛用者です)を履いたつま先が冷たく感じてしまいます。

 こんな寒い夕方、エフタールのお裾分けとして差し入れられる各種のスープはとてもありがたく感じます。油が多いので太るだろうなあということさえ除けば。


 去年のラマダーンは、日本から調査のために来ていた友人と一緒に、毎日のようにエフタールに出かけていました。

 テヘランでは(恐らく他の都市でも)、一部のモスクやその他宗教施設(昨年は100カ所)では政府が資金援助をして、毎日のようにエフタールがふるまわれます。これは誰でもその席に連なることができるもので、近所の人たちが集まってきます。
 私たちも、アパートから比較的行きやすい場所を選んで毎日のように出かけ、そこに集まる人たちについて調査をしていました。

 テヘラン北西部にあるエマームザーデ(聖者廟)へ行った時のことでした。
 ここでは、廟内で食事をふるまうのではなく、アーシェ・レシュテ(イラン風麺入りスープ)だけを大量に配っていました。
 我々も一つずつもらい、それで手を温めながら空いた場所を探して歩いていました。冷え込みのきつい日で(11月上旬でした)、アーシュの暖かさがありがたかったことを覚えています。
 その時です、突然拡声器でアナウンスが入りました。
「アザーンはまだです!アーシュを食べないように!断食が無効になります!食べないように!!!アザーンはまだです!!!!!」
 周囲を見回せば、みんなアーシュを掻き込んでいます。
「寒いもんね」
「うん、さめたらおいしくないしね」
「でも、みんな断食をしていなかったってことだよね」
「そうだね」

 私たちは断食はしていませんでしたが、ちゃんと、アザーンを聞いてから少しさめたアーシュをいただきました。


人気blogランキングへ
[PR]
by sarasayajp | 2004-10-27 13:17 | イラン人 |
<< 「自己責任」って何だろう ページトップ 懐かしく思うこと >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon