イランという国で
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いろいろと
2007年 06月 15日 |
 暑いテヘランをうろうろしていると、涼しいアゼルバイジャンが懐かしくなってくる今日この頃です。この数日、恐らくクーラー(「エアコン」ではなくてクーラー)を入れる家が増え、電力の消費量が増えているからなのでしょうが、夕方から夜にかけて停電が多くて非常に迷惑をしているところです。おかげで夕食を作り損ね、食べ損ねた日が何日あったことか、です。ブログの更新をする気にもなれず、メールへのお返事も滞ってしまっています。申し訳ありません。
 昨年も書いたように思うのですが、これは本当に、原子力発電所の必要性をアピールするための政府の陰謀では?と勘ぐりたくなってしまいます。それにしても、今年は昨年に比べると停電が多いように思います。それだけテヘランの人たちの家庭に電化製品が増えたということでもあるのでしょうか。

 話を戻して、アゼルバイジャンの涼しくさわやかな気候、とはいっても、今回、タブリーズの空気の悪さにはびっくりしてしまいました。
 テヘランに次ぐ深刻な大気汚染地域というのはニュースなどで知ってはいましたが、それを実感したのは今回の旅行が初めてでした。考えてみたら、タブリーズに泊まったのは随分と久しぶりだったのですから当然かもしれません。
 タブリーズでは空気の悪さに喉が痛くなっても、工業都市タブリーズを出ればそこにはイランでもトップクラスの農業生産力を誇る緑の大地が広がっているのですから、そのギャップにはくらくらしてしまいます。
 アーザリー系の人たちの分離独立志向も分かるけど、イランがここを手放したくない気持ちも分かってしまいます。関係ありませんが、アゼルバイジャンの分離独立を言う人たちに、「分離独立なの?アゼルバイジャン共和国との合体じゃなくて?」と聞くと、「分離独立」派が多いのがまた面白いところです。実際はどんなものなのでしょうか。

 東西アゼルバイジャン州とアルダビール州の三州を指してアゼルバイジャン地方というのですが、テヘランから訪れるととても「異国」を感じさせられる場所です。その理由はそこに住むトルコ系の人たちが使うアーザリー・トルコ語によります。
 イランの公用語はペルシア語ですから、教育を受けている人であればペルシア語を話すことも何の問題もなくできるのですが、彼ら自身の間ではトルコ語が使われています。

 イランにはアーザリー・トルコ語の他にもトルキャマンの人が使っているトルコ語と、遊牧民のガシュガイ族の人が使っているトルコ語があるのですが、お互いに何を言っているかは分かるけどどれも微妙に違うそうです。私が聞いてもよく分からないのですが。
 そしてアーザリー・トルコ語も地方によって方言差があり、タブリーズのトルコ語が一番きれいで、アルダビールのものが一番なまっていてきれいじゃないのだそうです。私が聞くとどれも一緒なのですが。

 アーザリー系の人たちは色素の薄い、ヨーロッパ系の人に似た人もいればファールスィーの人と区別がつかない顔立ちの人もいて色々ですが、トルキャマンは日本人にもよく似たモンゴロイド系の顔立ちをしていています。ガシュガイの人たちも独特の顔立ちをしています。そうした人たちがトルコ系言語を話すという理由で「トルコ系」とひとくくりで呼ばれるのは不思議な感じだなあと思いますし、人種とか民族とかそういった言葉にこだわったところで、だから何?という気分にもなってきます。これは私があくまで外の人間であって当事者ではないからそう感じるのかもしれませんが。

 日本でよく聞かれる「地球市民」という言葉も何となくうさんくさく感じるのですが、ことさらに特定のグループに属することを強調し、わざわざ他と争う必要もないんじゃないのかなあと、いわゆる文明の十字路と呼ばれる場所で生き延びてきた国の片隅でちょっとしみじみしてしまったのでした。

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by sarasayajp | 2007-06-15 14:32 | いろいろ |
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