イランという国で
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権利と義務と
2007年 05月 22日 |
 イラン政府がカンヌ映画祭に出品されているアニメ映画『ペルセポリス』に抗議をしたけれども、全然受け入れられなかったとか。当然だろうとは思いますが、先日の『300』に続き、イラン政府もご苦労様、という感じです。

 日本の報道では「政府系財団」となっているようですが、政府の意向を受けずにこういった行動を取れるはずがないので、あえて「政府が抗議」とさせていただきました。

 話が少し変わりますが、ここしばらく、日本を強制送還になったイラン人一家の件について色々な方からコメントをいただいたり、意見を求められたりしました。

 私自身は特に感想は持っていないのですが、逆に、どうして日本ではこの一家のことだけがそんなに大きなニュースになっているのかが不思議でなりませんでした。日本を強制送還になる外国人はイラン人に限らず沢山いますし、日本に長く住んでいた人たちもその中にはいたのではないでしょうか。その中で何故この一家だけがそんなに同情されなければならないのか、正直よく分かりませんでした。彼らに何か含むところがあるわけではなく、純粋に不思議だったのです。

 もし私が、まだ自分の研究のために必要なのだから、といってビザが切れたままイランに不法滞在をして、なおかつアルバイトで生計を立てていたためにイラン当局に逮捕され、国外退去になったならどうなのだろう?「イランに生活の基盤があるのに」「日本に帰っても仕事もないのに」と同情してもらえるだろうか?と考えると、何となく違和感を感じたのです。恐らく、「法律を破ったのだから仕方ないでしょ」と言われて終わりじゃないのかなあと。

 イランで次はちゃんとビザが出るのかなあと心配しながら暮らしている身ですので、ビザの問題は気に掛かります。かなり理不尽なことが多いのも身をもって体験しています。イランの法の不備から心ならずも不法滞在をさせられたこともあります。その一方で、法律がおかしいからと言って「守る必要がない」という言い方をしたら、際限なく社会がおかしなことになってしまうことも実感しています。
 権利と義務の行使というのは難しいものだと、こんなときに思うのです。

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by sarasayajp | 2007-05-22 22:20 | いろいろ |
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