イランという国で
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留学と仕事と
2007年 05月 16日 |
 たまたま何人かの人と別々に話していて、不思議と似たような話が話題となりました。
 一つの事柄でも人によってこれだけ感じ方や考え方が違うのだなあと、改めて考えてしまうような出来事でした。

 海外への留学生についてです。

 イランには海外の大学へ留学したいという大学生が沢山います。
 動機は様々で、イランから政治的な理由からあるいは経済的な理由により逃げ出したいから、最新の知識を学びたいから、イラン国内での出世の道具としてなど、人それぞれです。
 イラン国内外の奨学金を得て留学する人もいれば、私費で留学する人もいます。学位を得た後イランに戻ってくる人もいれば、帰ってこない人もいます。しかし、イランの国費留学生は、留学するに当たって様々な制約などがあり、基本的にイランに戻って来ざるを得ないようになっているのだとか。

 私は仕事のためにあちこちの省庁や機関へ行くことがありますが、そこでは必ずと言っていいくらい、海外から戻ってきた人に出会います。あるいは、民間企業で働いている人も多くいます。

 私が出会ったそうした人たちは、ほとんどみんな、イランを良くしようと考え、自分が海外で得てきた知識をイランに還元しようと努力していました。
 自らの意志でイランに戻った人もいれば、色々な事情から不本意ながら戻ってきた人もいるでしょう。それでも、それぞれにできる限りのことをしているように見えました。

 私の周囲にも、家族を海外に留学させている人やこれからさせようとしている人が何人もいます。子どもを、兄弟を留学させることで自分もイランを脱出しようとしている人もいれば、イランに戻ってくることが当然だと考えている人もいます。
それぞれの人にそれぞれの考え方があるでしょうから、なんとなく違和感を感じはしないでもないですが、どちらが良いとも悪いとも私には言うことはできません。ただ、イランが、もう戻って来たくないと考えてしまうような国であることが残念だとは思います。また、留学する気はないという子どもに対して「何を言っているの、あなたが留学してくれなきゃ、私もイランから出て行けないじゃない」という親の発言はなんだかちょっと考えてしまいます。

 それから、一度留学したら海外で仕事を見つけるからイランに戻ってくる留学生がいるわけがない、仕事がないから帰ってくるんだよ、という言い方をする人がいるのですが、これもちょっと残念な評価です。イランに戻ってきて頑張っている人たちに対して失礼じゃないかなと感じてしまうからです。なんだか、戻ってくるのは海外で仕事を見つけることができなかったんだとか、こんな国に帰ってくるのはばかだからと言っているかのように感じることがあるからです。思い過ごしなら良いのですが、時々、どうしてもそう感じてしまうことがあるのです。

 イランを良くしようと頑張っている人たちの努力が報われる国であって欲しいと、心から願いますし、海外で勉強をしている人たちが、イランであれ他国であれ、自分を生かすことができる場所を見つけられることが一番だとも思うのです。

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by sarasayajp | 2007-05-16 14:52 | いろいろ |
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