イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
バンダリー
2007年 04月 24日 |
 タクシーに乗っていたときのこと。
 朝の出勤時間帯で高速に入るあたりで少し渋滞していました。
 そんな中、私が乗っていたタクシーの前におばさんが運転する教習車がいました。
 まだ運転を習い始めて間がないのか、運転もぎこちなく、流れに乗れません。それでなくとも自分勝手な運転をするひとばかりがひしめく渋滞の中なのですから、おばさんも教官も大変だったと思います。
 しかし、その教習車にいらいらした私が乗っていたタクシーの運転手は、強引に教習車を追い抜きにかかりました。当然、周囲の自動車を押しのけるようにしてです。
 そこへ後ろからやはり強引に割り込んできた乗り合いタクシーがやって来て、あわや接触、という事態に。
 まあ、スピードは出ていませんし、基本的に運転が上手い人たちなので事故にもならず、双方共に教習車を追い抜きました。
 しかし、後ろからやって来た乗り合いタクシーは、方向指示器も出さずに突然進路変更をしてきたこちらに腹を立てたらしく、窓から腕を出し、手振りで抗議の意を伝えてきました。
 すると、こちらの運転手が激しく反応。高速道路上で乗り合いタクシーを激しく追走。併走しながら窓を開け、怒鳴り始めました。

「おまえ、なんだ、そのバンダリーは!」


 思わず座席でこけそうになってしまいました。

 バンダリーというのは踊りの一つで、激しく腰や手をくねらせるようにして踊るものです。テヘラン市内の踊りの教室でも人気の踊りの一つだとか。

 バンダリーって、あのバンダリーだよな、などと考えているうちにも走りながらの口論は続いています。

「俺がバンダリーを踊れないからって悪かったな!(意訳)」
「そこの路肩に止めろ!話をしようじゃないか!」
「何だ、バンダリーなんか踊りやがって!ペイカーンの田舎もんが!」

 あの~~~~どちらもお客が乗っているんですけど~~~というこちらの内心の声はもちろん聞こえません。
 これはまずいと、「あの~~~。私、急いでいるんで~~。ああいうのはほっておいてもらえませんか~~~?ほら~~~、向こうはペイカーンにしか乗れない田舎者なんでしょ?いいじゃないですか、ほっときましょ?私、急いでいるんですよ~~」と「お願い」をして、何とか口論をやめてもらったのですが、なんだかイランだな~~とちょっと思ってしまった朝の出来事だったのでした。

 それにしても、はじめてハンドルを握るひとをこんなとんでもない交通事情の道路にいきなり放り出すイランの教習というのはどうなのかなあと思うのですが、どんなものなのでしょう。こうやって、テヘランのとんでもない運転を覚えていくんだろうなあと、このままじゃテヘランの運転マナーはいつまで経っても良くならないのではないかと思わずにいられないのでした。

人気blogランキングへ
[PR]
<< 銀行強盗 ページトップ ガソリンの値上げのこと >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon