イランという国で
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金曜日
2007年 04月 14日 |
 テヘランに戻ってからばたばたと慌ただしく、こちらの更新をする余裕がありませんでした。

 昨日の金曜日は何の予定もなく、ゆっくりするぞと決めていたのですが、それでも普段通り朝6時に目が覚めてしまうのですから習慣というのは恐ろしいものです。
 まあそれでもそれからかなりの時間、ゴロゴロとベッドの中にはいたのですが。

 ごろごろとしていると、庭で大家さんが息子さんたちと楽しそうに自動車を洗っている音がします。
 しばらくすると大家さんの親戚が遊びに来た声が。

 下の階の一家もどこかへ遊びに行ったようです。

 日本の日曜日も平日に比べればそれなりにのんびりとはしていましたが、やはりイランに比べると「休日」という感じは少なかったなあという感じです。

 イランでも個人商店の一部は金曜日でも開いていますし、タクシーやバスなど交通機関の運転手もシフト制で働いています。でも、圧倒的に町は「休日」という雰囲気が溢れています。
 日本のサービス業ように、「日曜日こそ稼ぎ時」というような感じだと、そこで働く人は子どもと一緒に休日を楽しむというのは難しいのだろうなあと思わずにいられません。
 平日の列車も終電まで満員で、これじゃあ家に帰っても家族と話す時間も大して取れないのではないかと思ってしまうほどでした。

 私のいなかは、今はもう変わっているのかもしれませんが、夜9時を回ればもう深夜という感じでした。父は定時出勤定時退社という人だったので、夕食は必ず家族全員揃って食べていましたし、休日は一緒に釣りに行ったり、庭いじりをしたり、山菜採りやキノコ採りという子ども時代を送ることができました。そういえば、笹団子を作ったり草餅を作ったりというのもありました。
 親戚がわりと近くに住んでいたので、いとこたちと山や川で遊んだりというのもごくあたりまえのことでした。今でも、いとこが自分の子どもを連れて私の両親の家に遊びに来たりするそうですし、親戚間の行き来という点で見ると、私の実家もイランにちょっと似ているのかもしれません。
 大学進学のために実家を離れるまで、特に大したことを話すわけでなくとも、家族単位で休日を過ごすことが私にとっては割と当たり前のことだったのです。
 でも、今の日本の都市部の生活スタイルでは、家族で休日をのんびり過ごすということが難しい家庭も増えているのではないでしょうか。

 そういえば、先日のスィーズダ・ベダルに対するコメントの中に、「イランでは何歳くらいまで子どもが家族と一緒にピクニックに行くか」というような質問がありましたが、「結婚して家を出るまで」あるいは「結婚しても一緒に行動することもある」という答えになります。
 もちろん、高校生や大学生になった子どもが自分たちの友達と一緒に遊びに行くこともありますが、基本的にはやはり家族と一緒に行動します。

 日本の働くお父さんやお母さんは家族のために働いているのでしょうが、でも、その結果、家族が一緒にいることができないことも出てくるというのはなんだか皮肉ですし、寂しいことだという感じがします。

 日本にいる間に見たニュースの一部は家族の崩壊を如実に表していたように思います。例えば、親に生活態度や成績を注意されたからといって親を殺すというのは、こちらで暮らしているとちょっと信じられません。親子の間で信頼関係があれば、そんなことにはなりにくいだろうと思うのです。もちろんイランにだってそういうことはあるのでしょうが。

 経済発展と家族のつながりの維持というのは一緒にならないのかなあなどと、ベッドの中でうつらうつらと考えてしまった金曜日なのでした。

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by sarasayajp | 2007-04-14 17:01 | いろいろ |
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