イランという国で
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援助について
2007年 04月 01日 |
 イラン人側から見た援助に対する不満について先日お話ししましたが、今度はイラン側の問題について。
 といっても、完全にイラン側の問題なのかどうか悩むところではあるのですが。

 イラン政府とバム市の間で、復興の遅れの責任を押しつけ合い、また、被災者との間で様々な問題が起こっているいるという話はずっと耳にしていました。
 ところが、これがイラン国内だけでなく、日本をはじめとする外国の支援に関しても、イラン当局との間で不思議な形で問題が見られることを耳にしました。

 バムで地震が起こった直後、日本政府は被災者のためにと仮の住宅用にコンテナを千個バムに送りました(もっと多いかもしれませんが、私が聞いたのは千個分です)。
 被災した住宅跡でも、道路脇でもどこでもいいから、必要な人のために、ということだったと聞いています。
 私が地震から1年後にバムを訪れた際も、コンテナ住宅に住む人はまだ沢山いましたから、日本だけでなく、イラン国内をはじめ、様々な国から送られたコンテナが使われていたのだと思います。
 ところが日本がバムに送った千個のコンテナは、3年経った今でもまだ使われていません。

 使われていないどころか、コンテナにエアコンを取り付け、水道やガスを取り付けて台所仕事を行い、風呂を使えるようにする工事が今でも行われ続けています。
 このコンテナ住宅が700戸と300戸に分けて、市や郡の管理する土地に置かれ、バムの当局によって兵士が土地への入り口を守り、地元の人を一歩も入れずに工事が行われ続けているため、地元の人たちから何のための支援なのか、工事なのかと不審の目が注がれ続けています。

 この集合住宅のすぐ近くにイスラーム自由大学のバム校舎があるため、大学の寮として使われるのではないか。あるいは、市や郡の管理する土地に置かれていることから、とりあえず未だに住宅を持つことができない被災者に住宅として与えておいてほとぼりが冷めた頃に、家賃を取って市や郡の収入にするつもりなのではないか。等々色々な噂が飛び交っているそうです。

 緊急用住宅ではなく仮設住宅として被災者に提供するためのものであるにしても、地震からもう3年です。イランが用意した仮設住宅は地震から1年ほどの間に次々と建設され、被災者に提供されています。仮設住宅としてなら、イラン政府にしてもバム市にしても、あるいは日本政府(大使館など)にしても、どうしてそのようにバムの人たちに伝えないのでしょうか。

 「被災者のための緊急支援」としてコンテナを提供した日本側と、緊急用とは思えない設備をしずしずと整えて、二大集合住宅地を建設しているバム市との間に、何か意識のずれがあるのではないかと心配です。

 地震から何年も経ちながら、日本から送られた援助をバムの人たちが手にすることができない、目にすることができない、更には、それがどのような使われ方がするのかという情報すらないというのは不安と流言を呼ぶ原因になるでしょう。バムで日本の援助に対して不満の声が聞かれる原因の一つがここにもあるのではないかという感じもするのです。


 ところで、先日の日本の援助に対する不満についてですが、もう一度整理して述べさせていただきますが、私は、援助というのはあくまでその土地に必要なものを必要な形で与えることが大切であって、与える側の満足のために行うのではないはずという考えを持っています。援助について色々な考え方はあるでしょうが、受け取る側が傷つくような与え方はやはりどこかが間違えているのではないかと感じます。
 私が「タアッロフ」という表現を使ったことでそれを「禁じ手」と仰っている方がいらっしゃるようですが、あくまで、相手を理解することが必要なのではという意味でしか使っておりません。日本語にない概念をとおして異文化理解の必要性を言うことが禁じ手だとは思わないのですが。

 こうした考え方は間違っているのかもしれませんが、もしそうだとしても私はそう感じる、としか言うことはできないのです。

 それから、コメントで思い出しましたが、コメントというのはあくまで私の書いたものに対するコメントを行う場であってそれ以上の場ではありません。何かのアピールや宣伝をしたい場合、あるいは議論を行いたい場合は、ご自身のブログあるいはBBSなどで行ってください。
 今、少し忙しくてコメントをして下さった方に個別にお返事をしている余裕がありません。コメントをくださった皆さん、本当に済みません。お返事が遅くなりますが、ちゃんと目は通しておりますのでいつでもコメントをお寄せ下さい。

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by sarasayajp | 2007-04-01 17:36 | いろいろ |
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