イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
概念が違う…のかな?
2004年 10月 22日 |
 地域や国によって、ある食べ物が全く異なる調理法によって料理されることは良くあることです。味付けもしかり。

 イランでは米をこのように炊きます。
 1.米を洗い、たっぷりの水に4時間以上つけておく。(もちろんそれ以下でも大丈夫ですが理想はこのくらいだそうです) その際、岩塩を布にくるんで米の上に乗せておく。(ない場合は普通の塩を少し入れる)
 2.鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したところで水を切った米を入れる。
 3.別の鍋に油を引き、スライスしたジャガイモかラヴァーシュ(薄いパン)をしいておく。
 4.約10分ほどゆで、米に少し芯が残るくらいになったらざるに空ける。
 5.3で用意しておいた鍋に米をあける。(この時に米を押しつけたりせず、ふっくらと中高に盛ること)
 6.水を少々と油をたっぷりかけ回し、布で鍋の蓋をくるんで弱火にかけ、下に敷いたジャガイモやパンに焦げが付く程度まで炊いてできあがり。

 日本とは全く違う米の炊き方ですが、ぱらりと炊きあがったご飯はおいしいものです。こうした中東風の炊き方に慣れた人にとっては、日本のご飯は「どうしてこんなにまずくべちゃべちゃにご飯を炊くんだ」というものらしいです。

 イランに来てすぐ住んでいたテヘラン大学の寮でまず驚いた食べ物が、この米と同じようにして炊くスパゲティでした。

 タマネギと挽肉とトマトペーストで一種のミートソースを作っておき、半分に折ってゆでたパスタ(ペルシア語ではマカロニ)と混ぜ合わせ、米と同じように鍋で炊きます。
 しっかりとお焦げのできたスパゲティに、スパゲティに関する概念が崩れた瞬間でした。

 小麦粉の品質が良くなく、ちょっと油断をするとすぐにぐちゃぐちゃになってしまうイラン製パスタですので、この調理法が一番おいしく食べられるものだったのでしょう。完全にイラン料理化しています。
 ですから、「マカロニ料理はイラン料理である」というイラン人の主張に、「えー、イタリア料理でしょう」などと野暮なことを言わずに、「うん、そうだね」と素直に頷けるのです。


 概念が違うと言えば忘れようにも忘れられない出来事があります。
 テヘラン市内にはいくつか中華レストランがあります。しかし中国人の料理人ではなくイラン人が調理を行っているため、時々不思議な料理が出てきます。

 ある中華レストランで「スイートコーン・スープ」を注文しました。
 出てきたスープを一口、その場にいた日本人が全員凍り付きました。
「どうしてこれ、砂糖が入っているの?」
 その場でレストランの責任者を呼び抗議をしました。しかし彼らは言いました。
甘いコーンスープだから正しい
 全員が絶句しました。
「スイートコーン・スープとはスイートコーンの入ったスープじゃなかったのか?スイートなコーンスープなの?」

 最近は中国人の調理人がいる中華レストランがあるそうですが、正しい(?)「スイートコーン・スープ」を作っているのかどうかまだ確かめていません。




 鍋の底にできるお焦げをイランでは tah-dig (口語の発音ではターディーグと聞こえる)=釜の底と言います。

 スライスしたジャガイモやラヴァーシュをしかないで、ご飯をこがすやり方もあります。

 まず鍋の底に油をしき、ヨーグルト(無糖)を水で少しゆるめたものを薄く流し込んで、その上にご飯を載せて炊くと、きれいなお焦げができます。

 客を呼んでご飯を炊いた時など、このお焦げを別なお皿に乗せてお客様にまず取ってもらいます。一番おいしい部分ということなのでしょうね。
 油をしいて、油をかけて炊くご飯ですので、おこげにはたっぷりと油が含まれていて、おいしいのですが残念ながら私は大量には食べられません。

人気blogランキングへ
[PR]
by sarasayajp | 2004-10-22 14:52 | いろいろ |
<< 近所に気兼ねをして ページトップ 断食をしているとどうなるのか >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon