イランという国で
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モハッラム直前
2007年 01月 20日 |
 この木曜日と金曜日はシーア派最大の哀悼行事アーシュラー前の最後の週末ということで、親戚や友人の家に遊びに行く人たちで道路が大渋滞を起こしていました。
 シーア派第三代目イマーム・フサイン(イランではエマーム・ホセイン)が殺されたことを悼み、イマームとその家族、支援者たちがどのようにして殺されていったかを10日間かけておさらいし、殺されていった人々の痛みを我と我が身に味わい、生後六ヶ月の子どもまで殺された悲劇に涙を流す一大イベントです。

 イスラーム・ヒジュラ暦では明日から1月にあたるムハッラム月(イランではモハッラム月)が始まりますが、イスラームでは1月1日だからといって別に正月を祝うということはありません。あくまで一年が過ぎ、次の一年が来た、という暦の上での区切りに過ぎないようです。
 イランではイラン独自の暦を使っていて、正月は春分の日ですし、モハッラムの1日目というのはアーシュラーの悲劇の始まりの日として喪に服する第一日目でもあるため、なおのことイスラーム・ヒジュラ暦での正月という感じは全くありません。

 シーア派ではなくスンニー派が多い国の留学生などに聞いても、先日行われた犠牲祭や、ラマダーン月が明けた祝祭日が正月のようなものだから、という返事でした。

 アーシュラーはモハッラム月の1日から始まって10日目にクライマックスを迎えます。でもそこで哀悼の行事が終わりというわけではなく、そこから更に40日目の喪が明けるまでが服喪期間に当たるため、50日間、切りの良いところまでということなのか、まるまる二ヶ月間が喪の期間とされています。
 そのため、イランではモハッラム月とその次のサファル月には、結婚式を初めとするハレの行事は基本的に行われません。
 モハッラムの前がハッジ月(巡礼月)で、ムスリムの義務の一つであるマッカ巡礼が行われる月なのですが、マッカへの巡礼から帰ってきた人が親戚や友人を招いて行うお祝いも、モハッラムに入ってしまうと行えません。

 そのため、イランでは、モハッラムの直前になると結婚式場やレストランがフル回転です。あまり賑やかにパーティーを行うのもはばかられるということで、ホームパーティーすら自粛傾向だとか。難儀な国です。

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 写真は結婚式に使う自動車を飾り付けている花屋の前で。こうした自動車とも二ヶ月後まではなかなか出会えなくなる。

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by sarasayajp | 2007-01-20 21:29 | いろいろ |
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