イランという国で
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備えあれば…
2006年 12月 23日 |
 明け方にベッドの中でくしゃみを三連発して目が覚めました。すきま風が随分と冷たいなあと外を眺めてみると、雪がちらちらと落ちています。
 今年は例年になく冬が早く訪れているとかで、テヘランでも冬の始まりの日であるシャベ・ヤルダーの前に既に何度も雪が降っていますし、イラン全体で見ても雨や雪が多いとか。先日訪れた村でも、今年は雪が早いし量も多いからいい年だ、と言っているのを聞きました。

 イランは四季がはっきりしている国だ、とイランの人は自慢をしますが全くその通り。きれい錦が感じられます。ただ、春と秋が比較的短くて、夏と冬が長いという感じがしますが。
 日本では一年を通して雨が降りますが、イランでは雨期と言ったら冬で、それ以外の季節にはほとんど雨などは降りません。それに雨期と言っても毎日のように雨が降るわけでもなく、からからと晴れた日の方が多いような感じもします。

 そのためでしょうか。テヘランの家造り、町造りというのは「雨・雪が降る」ということをほぼ無視して作られているように見えます。雨水が流れ込まないあるいはどこにも流れ出る先がない側溝。両端に向かって雨水を流すための傾斜がない道路。雨を流し出す樋がないあるいはそれが詰まっている&壊れている平屋根の家。隙間だらけの窓。

 そんなこんなで、雨が降る度に、雨漏りがしたり道路が巨大な水たまりあるいは排水路と化したり大変なことになってしまいます。

 まあ、一年を通してそんなに何日も降るわけでない雨のことを考えて家や道路を造ったりしてられないよ、ということなのかも知れませんが、「備えあれば憂いなし」という考え方はペルシア語になかったかな?とこの時期になると考えずにはいられません。以前、雨漏りのことを大家さんに言っても、「どうしてこの人はこんなことに騒ぐのだろう」という態度でしか取り合ってもらえなかったところを見ると、とりあえず年間何日かの雨漏りは、その時その時でしのげばいいことであって、それで問題はないじゃない、ということなのかなあとも思ってみたりします。私自身、雨が降らなければ雨漏りのことは忘れて生活しているわけですし。
 実際、イラン人に限らず日本人だって「喉元過ぎれば熱さを忘れる」わけですし、「本当に来るかどうか分からない地震のためにお金をかけて耐震建築にする必要はない」と考える日本人も多いと聞いたことがありますから、人間というのはそんなものかもとも思ったりする今日この頃なのです。

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 これは革命前の古い家。昔はこのように雨を自然と流すような形の屋根が多かったよう。

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