イランという国で
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原子力発電所が完成して
2004年 10月 18日 |
 昨夜、友人のところから家へ帰るためにタクシーに乗っていました。

 先月のイマーム・マフディーの誕生日以来、町は電飾に飾られたままでなんだか華やかな雰囲気が漂っています。
 電球の柔らかな色の明かりがこぼれる町を、人々が楽しそうに歩いています。

 よく苦行だと誤解をされるラマダーン月の断食ですが、「めでたき月」なのです。日が沈んで断食が開けると開放的な気分が漂い、毎晩ちょっとしたお祭り気分が盛り上がる感じでしょうか。

 電飾といっても、色とりどりの電球を並べただけのそれほどセンスがいいとは思わないものなのですが、やはり明るい色が並んでいるというだけで明るい気分になります。


 しかしその一方で政府は、「電力消費を押さえましょう」「電気代を抑えるために蛍光灯を使いましょう」というキャンペーンをこの二三年続けています。
 イラン全土にほぼ電力が供給されるようになり、人々の生活が豊かになって(?)家庭に電化製品が増え、また照明に電球が多いため、電力消費量は年々増える一方です。

 戦争直後はともかく、今では大規模な停電はなく、電力の安定供給が続いていますが、それでも冷房などを使う夏期の電力不足は毎年のように言われています。
 こうしたなか政府が考え出したのが原子力発電所の建設でした。
 これを核兵器の開発のために利用するかどうかは私には分かりません。しかし、電力の不足が始まっていることだけは確かなのです。

 アメリカは言います。「産油国なのだから火力発電所を増やせばいい。原子力発電所を作る必要などない」
 しかしそれはアメリカの理屈であってイランの理屈ではありません。
 イランにとって石油は重要な輸出品であり、国内で消費するためのものではありません。そんな身食いをするようなことはできないというのがイランの理論です。これも理解できます。イランが地域の大国としての体裁を整えていられるのはこの石油収入があってこそなのですから。

 ロシアの協力により、ペルシア湾岸のブーシェフルに原子力発電所が完成したそうです。これがイランの電力供給を安定させることになれば良いのですが、火種にもなっていることが心配な今日この頃です。

 それと、何事にもおおざっぱなイラン人がきちんとこれを稼働させることができるのかどうかも心配でならないのです。
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by sarasayajp | 2004-10-18 12:31 | いろいろ |
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