イランという国で
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プロパガンダ
2006年 08月 18日 |
 三ヶ月以上もあるイランの長い夏休みに私が何をしているかというと、アルバイトとこれまでに撮りためた写真の整理がもっぱらです。もちろんまじめに勉強もしていますが。

 10年になるイラン滞在の中で撮りためた写真はかなりの数になり、はじめの頃はまったく整理などしていなかったため、これはいったいどこで撮ったのやらという写真も山のようにあります。また、こんな写真を撮っていたのかと自分でもびっくりするような写真もあったりして、大変でありまた楽しくもある作業です。
 テヘランは激しく変化を続けている町で、私が暮らし始めた10年前から見ても随分と様子が変わっているのが写真からもよく分かります。

 そんな写真からの一枚です。
 テヘランで暮らし始めて割とすぐの頃、おそらく9年前くらいの写真です。
b0006449_17443587.jpg

 「トルコに死を(marg bar Torkiye)」
 だそうです。

 「アメリカに死を」「イスラエルに死を」というのはイランの政策上不思議ではないのですが、特に政治的に悪い関係ではないはずのトルコ共和国に対してどうして死を与えなくてはならないのかかなり不思議な落書きです。個人的な恨みでもあったのでしょうか。

 友人にこれを見せたところ、「NIOG(イラン国営ガス)の人じゃないの?」と大笑い。
 イランはトルコに天然ガスを輸出しているのですが、トルコはしょっちゅうその代金を踏み倒しているのだそうです。踏み倒し、輸出停止、協議、一部支払い、輸出再開というサイクルをもう何年も繰り返しているのだとか。

 また「アルメニア人じゃないの?」という意見も。こちらはかなり深刻な話になります。
 1915年にトルコで起こったアルメニア人虐殺に対する抗議ではないかと。詳しい説明は省きますが、このとき、150万人(アルメニア人の主張による。70万人という説も)のアルメニア人が虐殺され、生き残った人たちもトルコ近隣諸国へと移住せざるを得ない状況となりました。今でもイラン国内のアルメニア人は、毎年、トルコ共和国に対しての抗議の行進を行っています。

 ちなみに、落書きの上にある看板は、歯医者さんのもので落書きとは全く無関係です。

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