イランという国で
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日の出と星空
2006年 08月 01日 |
 これまでに、イランでの貧乏暮らしをまかなうため、授業の合間を縫ってバイトをいくつもしてきました。
 一番多かったのは通訳兼ガイドです。それも、日本からの学生さんたちのツアーに同行したり、先生方の調査などのお手伝いをしたりというのがほとんどで、これが私自身の勉強にもなり、いわば一石二鳥という感じでした。

 そうした中でも特に印象に残っているのが、ある大学のツアーに同行したときのことでした。
 学生さんたちと一緒にバスに乗って、シーラーズからエスファハーン、ヤズドと移動し、そこからキャビール(土漠)を縦断して北へと向かう途中、砂漠の中で夜になってしまいました。
 街灯もない砂漠の中の街道で休憩を取るためにバスの外へ出たとたん、学生さんたちが歓声を上げました。
 日本では見ることができないような星空が頭上に広がっていたのです。
 天の川までくっきりと見える圧倒的な星空に、彼らは言葉もなく見入っていました。

 明かりのない真っ暗な沙漠を行く心細さと、影ができるのではないかと思ってしまうくらいの星明かりに何かを感じたのでしょう。みんなバスに戻ってからも言葉を発することなく、窓の外に見入っていました。

 もう一つの出来事は、彼らとカスピ海に出てからのことでした。

 宿から近いカスピ海岸で夜の散歩をしていると、何人かの学生さんが「カスピ海に昇る朝日を見てみたい」と言い出しました。聞けばまだ朝日を見たことがないというのです。
 カスピ海が東西に海岸線を延ばしているあたりでしたのでうまく水平線から朝日が昇ってくれるかどうか心配でしたが、日が昇る前にもう一度海岸へ来ることを約束しました。
 結局、ツアー参加者全員が朝日を見たいと参加し、みんなで海岸へ。
 うまく水平線から顔を出してくれた太陽に、みんなはやはりじっと見入っています。
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 彼らがイランの東半分を一周する中で、どんな体験をしたのか、どんなことを考えたのかは彼ら自身にしか分からないことでしょうが、それが彼ら自身にとってどんな形であれ、心に残ることであってくれたらと思います。

 (写真は朝日に見入る学生さんたち〜ラームサルで。星空の写真は残念ながら撮れませんでした。)

 それにしても、最近の大学生は朝日を見たことがないのですね。皆さん夜型生活なようです。

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by sarasayajp | 2006-08-01 18:42 | いろいろ |
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