イランという国で
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注射器
2006年 05月 22日 |
 このところ仕事が立て込んでいて忙しかったのですが、それも一段落し、久しぶりにぽっかりと時間が空くようになりました。

 で、ずっとさぼっていた部屋の掃除やら、締め切りはないけどやっておかなくてはならない翻訳の仕事や、これまで撮り溜めていた写真の整理などを始めました。
 もともと、家事の中で掃除や整理整頓が一番苦手なため、何日か油断すると部屋の中があっという間に散らかってしまいます。データや写真の整理は好きなのですけど。

 ということで、部屋の掃除を諦めて写真の整理をしていたのですが、気になる写真を見つけました。
b0006449_17315931.jpg

 見ての通り、注射器とスプーンです。
 こういうものがちょっとした空き地や、植え込みの影などに捨てられているのです。

 今、テヘランの一番の問題の一つが麻薬の問題だといわれています。
 それがどれほど深刻なのか、はっきりとした統計は手に入らないのですが、先学期末に行った試験の時にも、何人かの学生が、「今、テヘランで一番の問題は麻薬中毒患者の増加です」と言い、日常的に目にする常習者の姿に恐怖を感じると言っていました。新聞の市民からの声のコーナーでも何度か、政府などがこの問題に真剣に取り組むようにという声が寄せられています。

 大麻やヘロインなど、様々な種類の薬物が売られ、若者が簡単にそれに手を出せる状態だと言います。実際、私も買わないかと道ばたで持ちかけられたこともあります。また、旅行先で雇った運転手が休憩時間に吸っているのを目の当たりにして、このまま運転を任せて良いものかどうかと困惑したこともありました。常習者が物乞いとなって家々のブザーを鳴らしているのも目にしますし、私のアパートにもやってきていました。

 学生などに聞いたところによると、品質にもよるがポテトチップスを買うくらいの値段で簡単に手に入る、とのことでした。

 葉っぱを吸うのはともかく、注射器で気になるのは、最近保険衛生省などが発表した統計によると、イラン国内のHIV感染者の増加が、性交渉ではなく注射の回しうちによるものだということが明らかになっていることです。

 政府は取り締まりを厳しく行っていると言いますが、現実にはじわじわと問題は社会に広がっています。私などでは何をどうしたらよいのか見当もつかず、あちこちで目にする光景に心を痛めることしかできないのが歯がゆくてなりません。



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