イランという国で
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国際書籍見本市開幕
2006年 05月 05日 |
 テヘランでは、木曜日から国際書籍見本市が開催されています。
 毎年この時期に行われるこの見本市には、国内外の出版社や各国大使館などが様々な本を出品し、それを目当てに沢山の人が集まってきます。

 初日の昨日は、私もブースの管理のお手伝い。来場者からの質問に答えたり、折り紙の実演をしたり。あまりの人手に、結局、お昼を食べ損ねてしまいました。まあ、あまりの蒸し暑さに、食欲もなかったからというのもありましたけど。

 ブースを訪れてくれた方々から一番多かった質問が、「この本は(トマーンで)いくらなの?」「どこで買えるの?」でした。
 ブースでは、基本的に展示だけで、イラン国内の出版社のように販売は行っていません。そのため、イラン国内の大手書店に注文しなければ日本で出版されている本を買うことはできません。それも、日本国内の出版社すべての本は取り扱っていないので、展示された本をイランの人が手に入れるのはかなり難しい情況です。
 それに拍車をかけるのが、日本とイランの物価差です。
 日本の本はやはりイランの人にとってはかなり高額なものです。そこに郵送料などが加わったら、専門書などの場合、公務員の一ヶ月分の給料くらいにはなってしまいます。ところが、比較的安価なイラン国内の出版事情が頭にあるからか、随分と気軽に、これが欲しい、あれが欲しいと、販売を行っていないことに文句をつけてくる方が多くて参りました。

 あまりに日本の本を欲しがる人が多いので、イラン人のスタッフに、「ここで販売していたら、本当にこの人たちは買うと思う?本当に欲しいのかな?」と聞いてみました。すると、「本当に、必要な人は無理をしてでも買うかもしれませんけど、ほとんどの人は、自分にとって必要かどうかではなくて、『ここにあるものは何でも欲しい』というだけだと思います。値段を聞いたら、『いらない』とあっさりやめると思いますよ」「う~~ん。そうですねえ。単なる欲しがりだと思います。言っているだけの人も多そう」とのこと。日本でも、旅行に出かけると、ついついいらないものまで買ってしまうのと同じ心理も入っているのかな?と、少し納得。

 娯楽が少ない街ですから、こういう大きな催し物があると、それに興味があるかないかは関係なく、沢山の人が見物にやってきます。それに、こんな出版社まであったのか、というくらいに沢山の出版社も集まって来ます。
 検閲をはじめ、出版に関する規制の多い国ではありますが、それでもこれだけの出版が行われているんだなあと、芋洗い状態の会場を見ながら感心してしまったのでした。
 そういえば、アメリカが、世界中で検閲が厳しい国を発表したそうですが、イランがそのリストのトップ10に入っていなかったのはちょっと意外だったのでした。インターネットで閲覧できないサイトはこのところ、随分と増えているような気がするので、不思議な感じです。



 ブースの中で折り紙を折っていたら、「もしかして、日本語学科の先生ですか?」という男性がやってきました。
 そうですが、と答えたところ、日本で10年くらい勉強していたという男性でした。
 へえ、と思っていたら、「先生のブログも読んでいて、ファンなんです」と爆弾発言。
 「あ、そうなんですか」と言いながら、冷や汗がたらたらです。

 私は、自分の知り合いなどにはブログのことは全く話していませんでした。
 理由は二つあって、一つは、気恥ずかしいので嫌だ、で、二つめが、ネタにしにくいから、でした。
 本名で書いているものに関しては、それほどでもないのですが、こちらに関しては知り合いに読まれることや、読んでいる人に会ってしまうことに妙に気恥ずかしさを覚えるのは自分でも変かなあなどと思うのですが、「読んでますよ」と言われる度に、どんな顔をして良いのやら分からなくなってしまうのでした。



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