イランという国で
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大学の先生たちのアルバイト
2006年 04月 29日 |
 ということで、大学で教えているといっても、「教授」以外は給料は安いし、いつ支払ってもらえるのか分からないという情況ですから、どうしてもアルバイトをせざるを得ません。

 イランでどんなアルバイトがあるかというと色々です。
まず、他大学の非常勤を引き受けたり、公開講座や大学受験の予備校で教えたりというのは日本と同じです。
 民間企業で働いているという人もいます。きっとこちらの方が給料は良いに違いありません。

 それから、これはイランらしいところなのですが、沢山論文や本を書く、というのもあります。

 私は日本とイラン以外の事情はよく分からないので、この二カ国に限ってお話しををさせていただきますが、日本では普通、論文を学術雑誌に載せてもらうためにはその雑誌を発行している学会に学会費を入会しなくてはならない場合がほとんどです。
 ところがイランでは、学会というもの自体が日本のような形では存在していないので、誰でも論文を雑誌に投稿することができます。そしてここが重要なのですが、多くの雑誌では、論文の掲載料を支払ってくれます。
 このため、先生方は論文を大量生産し、小遣いを稼ぐのです。

 このシステムを知るまでは、どうしてイランの研究者はこんなに内容の薄い論文を大量生産するのだろうと不思議に思っていたのですが、要するに、お金のためだったのです。

 また、学術書も日本に比べると出版が比較的容易で、お金になります。
 日本では、博士論文の出版はかなり難しく、どこの出版社もまず引き受けてくれません。出版のための助成金をもらうのも大変ですし、ほとんど自費出版に近い状態です。

 学術雑誌への投稿や学術書の出版でお金を得ることができるというのは日本ではまず考えられませんが、イランではどうしてそれが可能なのか実は私もよく分かりません。政府がそういった活動に支援をしているのか、それとも全く別な理由があるのか、そのうちきちんと聞いてみたいと思っています。

 私も知り合いの薦めでレポートを一本、こちらの雑誌に掲載してもらうことになったのですが、発行予定の「ノウルーズ開け」になってもまだ発行されていません。このまま企画が流れるということはないと思いたいのですが、いつになるのかなあと、どきどきはらはらしているところです。



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by sarasayajp | 2006-04-29 11:14 | いろいろ |
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