イランという国で
sarasaya.exblog.jp
  ブログトップ
閑話休題~その2の続き
2004年 10月 05日 |
 最初にお願いです。

 閑話休題~その2を読んでいらっしゃらない方は、ここをささっとスクロールして、先にそちらを読んでからこちらを読んでいただけますでしょうか。二つ下にありますので、まずそちらへ行ってくださいね。






 ということで、昨日のイラン料理クイズの答えです。

 イランにない料理は、2番の羊肉のイチジク煮込みです。
 これはモロッコの留学生から聞いた羊肉とプラム煮込みを参考にさせてもらいました。念のためイラン各地の出身者に聞いたのですが、今のところどの地方にも存在を確認できていません。

 誰も選ばなかったのが1番のサワーチェリーの炊き込みご飯(albalu polou)でした。皆さんこれはイランにあるだろうと思ったのですね。
 これはテヘラン以北で作られる料理のようです。イラン人の中にもこれの存在を知らない人はかなりいました。
 私も初めて見た時は動揺してしまいました。淡い赤紫に染まったご飯にチェリーが入っているのですから。家によって少しバリエーションがあるようで、小さな肉団子を一緒に炊き込む家と、それは入れずに、チキンの煮込みと一緒に食べる家とあるようです。ちょっと甘くて、ご飯だと思うとちょっと変ですが、こういう食べ物なのだと思って食べると意外とおいしいです。

 3番のカリンのシチュー(khoreshte beh)。これはテヘランの郷土料理の一つだそうです。
 味はこれを表現できる文章力がない自分が情けないのですが、かなり個性的な味なので、好き嫌いがはっきりと分かれると思います。
 適当な大きさに切ったカリンと羊肉、ラッペという小さな黄色い豆を一緒に煮込んだもので、白いご飯と一緒に食べます。カリンの風味と羊の味が微妙です。決して甘くないのですが、カリンの甘みがほんのりと出ています。

 4番の子羊のヨーグルト煮込み(abe-gushte mast)。これはコルド(クルド)の郷土料理です。コルド以外の人はほとんど知りませんでした。
 コルデスターンは良質な乳製品の産地ですが、料理にも豊富な乳製品が使われたものが多いようです。
 この煮込みには絶対に子羊の肉を使わなければいけないのだそうです。大きくなると脂身が臭くなって、この料理のおいしさが消えてしまうからだそうです。そのため、子羊の肉が出回っている季節しか食べられません。
 ひよこ豆と子羊の肉、何種類かの青い野菜(ワケギなど)をよく煮込み、仕上げの前にヨーグルトを入れ、味を調えます。コメントでご指摘がありましたが、下手な人が作ると分離してしまうことがあるので難しいのだと言っていました。料理上手なクルドのお母さんの味です。
 これまた表現が難しい味です。イランのヨーグルトはかなり酸っぱいのですが、加熱するとことでその酸っぱさが和らぎ、まろやかになっていました。でも乳製品が苦手という人には口いっぱいに広がる乳臭さがつらいかもしれません。

 5番のイラン麺の炊き込みご飯(reshte polou)。これも地方料理の一つです。どこの料理だったかちょっとど忘れしてしまったのですが、お正月の料理としてよく作られるそうです。
 イランの麺ですが、小麦粉を練って延ばし、細く切ったもので、普通はハーブや豆が入ったスープ(ashe reshte)に入れて食べます。これから始まるラマダーン月には断食明けの食事としてこのスープが供されます。日本で働いていたイラン人が、イランに帰ってからまず食べたいものの一つにこのスープをあげる人が多かったくらいポピュラーな料理です。
 このスープに入れる麺をご飯に炊き込むこの料理、炭水化物ダイエットをしている人には食べられないだろうという感じですが、麺の風味が何となくご飯に移っていて、これまた不思議な味わいです。シチューと一緒に食べるそうです。

 ということで、正解者はmirさんだけでした。「一番おいしそうだからイランのものではない」というのはイランの料理のポイントを鋭く突いていたコメントでした。

 賞品はないのですが、賞品代わりに、イランにいらした時は無料でdeep inside Iran一日観光案内をさせていただきます(笑)。


 イランは果物が豊富です。そのためでしょうか、果物を利用した料理がよく見られます。

 エスファハーンの郷土料理の一つ、鶏肉のザクロジュース煮(fesenjan)はとても有名で、観光ガイドにも載っていますのでここでは選択肢に入れませんでした。甘くて酸っぱい不思議な味です。

 それからカーシャーンの料理(らしい)オレンジピールと干しぶどうの炊き込みご飯(shirin polou)。

 それからこれは全国どこでも見られますが、スグリの実の入ったご飯(zereshk polou)というのもあります。

 それからカスピ海に行くと、ザクロのジュースにつけてから薫製にした魚というのもあります。これは独特の風味があって、私はだしを取るのに使っています。

 メインの料理ではありませんが、オリーブをクルミのみじん切りとザクロのジュースで漬けた漬け物(zeitune-parvarde)というのもあります。

 そうそう、コルドは子羊をヨーグルトで煮込みますが、アゼルバイジャンではヨーグルトスープが一般的です。朝ご飯に食べるようで、朝、アゼルバイジャンの町を歩いていると、街角で売られているこのスープを見かけます。私の大家さんもトルコなのでこのスープを時々差し入れてくれますが、大家さんの家では特に朝食用という感じではないようです。

 広い国土を持っているだけに、料理も地方により様々です。しかし残念ながら、全て家庭料理なので、レストランや食堂では食べられないのです。
[PR]
<< イスラームの異端派~ドルーズ ページトップ 昨日は治安維持警察の日でした >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Yuzuki Skin by Sun&Moon