イランという国で
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絨毯織り
2005年 12月 26日 |
 イランの輸出総額の上位を占めるのが、石油、絨毯、ピスタチオだと言われるくらい、イランの絨毯は世界中で有名です。

 「ペルシア絨毯=高級品」というイメージが強い絨毯ですが、その品質を支えているのはイランの女性たちです。
 女性たちが母から娘へと伝えてきた模様と技術が世界中で認められ、ペルシア絨毯愛好家を増やしてきました。
 最近、中国やパキスタンがイランの絨毯の模様をコピーして、安い人件費と品質を落とすことで安い「ペルシア絨毯もどき」を大量生産し、輸出していることから、イランの絨毯商人は打撃を受けつつあります。

 女性たちの家内作業とはいえ、パキスタンや中国に比べれば物価も高いイランでは、材料費や人件費がそれなりにかさみ、どうしても価格競争では負けてしまいます。
 家計の助けに、娘の嫁入り道具にと、女性たちの様々な思いがこもった絨毯が、一枚でも多く売れてくれたらなあと願わずにいられません。

 以前は糸つむぎから織りまで家庭の中で行っていたそうですが、今は地域の一大産業です。様々な過程の作業に関わる人の多さにはびっくりするくらいです。

 カーシャーンの絨毯についてご紹介してみましょう。

 羊の毛を洗って糸にする過程は、今回は時季はずれだったので見られませんでした。

 羊の毛から作った毛糸を洗って、染色。
 昔は全て天然染料を使っていましたが、現在は化学染料が主流。天然染料は手間がかかるので、色は美しいのですがどうしても値段が高くなってしまいます。

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 染色作業場の様子。

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 こちらは染め上がった毛糸の見本。
 染め上がった毛糸は毛糸屋へ運ばれる。

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 絨毯を織る人は毛糸屋へと糸を求めにやってくる。
 はかりの上の毛糸は約12.5キロ。一キロ大体780円くらい。
 6平米の絨毯を織るのに、約50キロの毛糸を必要とするとのこと。そして、毛足の長さをそろえるために刈り込んだりするので、実際の重さは三分の一くらいになるとか。絨毯とは何と贅沢な織物なのか!と思わず慨嘆。

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 これは絨毯のデザイン画。
 細かい升目の上に描かれた模様は、この地方の伝統的なもの。
 女性たちはこれを見ながら一目一目絨毯を織り上げていく。ベテランになると、こうしたデザイン画を見なくとも織れてしまう。

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 織りが進むに連れて、女性たちが座る台も高くなっていく。
 一番下の写真の絨毯は、約5ヶ月ほど織り続けているものだとか。ノウルーズ(3月下旬)までには仕上げたいとのこと。

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 織り上がった絨毯は工房へ集められ、最後の仕上げを。
 石を使って絨毯の表面をこすり、余計な毛羽、ゴミを払い出す。
 そして絨毯の端の房を整え、ゴムの滑り止めを縫いつけて、絨毯屋へと出荷されていきます。
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by sarasayajp | 2005-12-26 20:59 | いろいろ |
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