イランという国で
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大気汚染改善せず
2005年 12月 10日 |
 テヘランの大気汚染は、学校の休みが四日間、公的機関の休みが三日間続いたにもかかわらず、改善が見られず、結局、土曜日もテヘラン市内のかなりの地区で大学を除く学校が休みになることが宣言されました。ある小学校の校長先生は、「恐らく火曜日までは休みになると思うわ」と困惑されていました。そろそろ期末試験のことが話題になる季節ですので、カリキュラムの消化が遅れることが気になるのでしょう。

 学校を休みにしたところで、抜本的な対策が取られない限りは全く意味がないわけですが、その場限りの措置を取るだけのテヘラン市とイラン政府が何を考えているのか分かりません。大気汚染解消のための対策が、行われているのかもしれませんが、少なくとも私たちの目には見えてきません。
 テレビやラジオで、「外出には公共交通機関を利用しましょう」と呼びかけたところで、地下鉄の路線はないに等しい、バスも数が少ないとなれば、あとは乗り合いタクシーかミニバスを利用するしかありません。結局、公共交通機関をはじめとする移動手段は全て自動車です。
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 これは大気汚染の様子を伝えた8日付の新聞の一面に載った写真です。
 
 見出しは、「町は汚れている」
 その下に、「一日1,100万リットルのガソリンがテヘランでは消費されている」
 「休日にもかかわらず、昨日のテヘランの大気汚染は警戒レベルに達している」

 つまり、イランでは、休日にはあまり外出をせずに家で過ごす、あるいはどこか郊外や公園へピクニックへ行くというのが普通なので、交通量は平日に比べると格段に減ります。それを狙って、水曜日を休日にしたのに、木曜日になってもまだ大気汚染は改善されていなかったのです。
 この休日措置を金曜日まで延長して迎えた土曜日も、大気汚染度はそれほど下がらず、結局、学校を休みにする措置を延長せざるを得ませんでした。さすがに公的機関をこれ以上休みにするわけにいかないので、こちらは休みにならないようですが。


 本気で改善に努めるつもりなら、小さなところからでも始めることできるだろうにと思う点がいくつかあります。
 例えば、バスのアイドリングをやめさせるなどです。
 テヘラン市内を走る公共バスは、この数年導入されているガスを燃料とする低公害バスや、これは以前からある電気を使うロータリーバスなどがありますが、それでもまだ、COMECON時代のハンガリーが生産していた古いバスが数多く走っています。
 これらのバスは、始発のバス停あるいはターミナルで出発を待つ間、ずっとエンジンをかけっぱなしでいます。この20~30分間、車内で排ガスを吸わされていると、このまま窒息死するのではないかと思うくらいに排ガスが酷い代物です。こうしたアイドリングをやめさせるだけでも、排ガスは減るし、ガソリンの節約にもなるし、悪いことは何もないと思うのですが。

 バスの運転手にしたら、アイドリングを続けてガソリンを消費し、排ガスを出し続けたところで自分の懐が痛むわけではないですから無頓着になるのも仕方がないでしょう。ここは、行政がきちんと指導すべきでしょう。

 喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、結局、冬が終われば大気汚染が解消されるため、本気で取り組む気になれないのかな?と思わず心配してしまうのです。
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