イランという国で
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地震後の村で
2005年 12月 02日 |
 地震の話が出たついでに、ハマダーン州北西部を中心に起こった地震の被災地へ行った時の話から。

 地震が起こった三日後、たまたま日本から保健医療調査に来ていた友人と一緒に、現地へと行ってきました。
 保険衛生省の役人と一緒に現地入りして感じたのか、「村が壊滅状態になるような地震だったの?」でした。

 我々がまず案内されたのは壊滅状態とされた村のすぐ近くにある町の保険衛生省の支部(鉄筋煉瓦&コンクリート造り)でした。その支部の建物は壁にひびすら入っておらず、聞いたところ、棚が倒れたりということもほとんどなかったそうでした。

 村まで自動車で約20分ほど。
 その途中に見える電柱も傾いてすらおらず、また、大きく崩れた建物も見えませんでした。

 ところが、村へ到着すると、こんな状態でした。
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 村のかなりの家が倒壊し、大丈夫そうに見える家でも壁が崩れ落ちたりしたために危険で、家に入ることができないとのことです。

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 家の前にテントを建て、家から引っ張り出した家財道具を使って生活している様子。

 村の中を歩き、テントの中からひょっこりと現れたおばあさんにインタビューをした時のことです。

「おばあちゃん。地震は大変だったですね」
「そうだねえ」
「地震で一番大変だったことは何でしたか?」
「うちの人がね。仕事から帰ってくるんでお茶の用意をしていたんだけど、地震のせいでサモワールが倒れちゃって、お茶を入れてあげられなかったんだよ」
「それが一番ですか?」
「そうだよ。朝の仕事をして疲れて帰ってきたのに、お茶も飲めないでこれだもんねえ」

 自分の家が壊れてしまい、テント生活をしているにもかかわらず、淡々としているこのおばあさんに、友人も私も、嘆いてばかりいないで明るく生きるコツを学んだような気がしたのでした。
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by sarasayajp | 2005-12-02 18:54 | いろいろ |
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