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サラーム!
2004年 09月 25日 |
 ニュースのコンテンツのチェックをしていたところ、日本のある通信社のニュースでイスラエルのシャロン首相の名前が、「シャローム首相」となっていました。どうしてそんな間違いが起こったのかは分かりませんが、思わず笑わずにはいられませんでした。「こんにちは首相」。にこやかな気持ちになれそうです。

 ヘブライ語のシャロームに当たる言葉がアラビア語のサラーム、二つとも同じ起源の言葉だと聞いています。

 サラームという言葉は平和・平安を意味します。
 イスラームという言葉もこのサラームと同じ、アラビア語のs-l-mという語根から作られた言葉で、服従つまり唯一神アッラーへの絶対的な服従を意味します。

 コーランには、ムスリムに対する挨拶として、「アッサラーム・アライクム(あなた達の上に平安あれ)」と言うよう定められています。このため、ムスリムは朝でも夜でも挨拶の言葉はこの「アッサラーム・アライクム」です。

 アラビア語を母語としないイラン人は、この本来行うべき挨拶を省略して「サラーム」だけで済ませてしまっています。宗教関係者やよほど信仰心が強い人でないと「アッサラーム・アライクム(ペルシア語ではアッサラーム・アレイコム)」は使わないようです。

 イランではこのサラームが日常一般的に使われますが、これと一緒に、日本と同じように朝昼晩の挨拶もあります。「sobhetun bekheir(おはよう)」「ruzetun bekheir(こんにちは)」「shabetun bekheir(おやすみ)」

 イスラームではムスリム同士の連帯感のため、こうした挨拶が非常に大切なものであるとされています。
 イラン人の家庭におじゃますると、小さな子供でもお客様にきちんと挨拶(サラーム)をします。
 そして客が帰る時、あるいは自分の寝る時間が来た時には、「さようなら」「おやすみなさい」と挨拶をします。このあたりは非常にきちんとしていて感心してしまいます。

 挨拶にもルールがあって、本来は、「小さい(kuchek)方」から「大きな(bozorg)方」へまず挨拶をしなくてはいけません。この大小は年齢であることが多いのですが、職場ですと上下関係もからみ、少しやっかいです。実際には我先に挨拶をしてしまうので、このルールが守られているのか守られていないのか、よく分からないところもあります。
 喧嘩をしている相手でも、挨拶だけはきちんとしなくてはなりません。それができない人は「人間ができていない」として軽蔑されるようです。

 日本では少し乱れてきた挨拶ですが、やはり人間関係を良くするためには大切なのだと思ったのでした。
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by sarasayajp | 2004-09-25 00:50 | イラン人 |
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