イランという国で
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大統領選挙
2005年 06月 18日 |
 大統領選挙の投票もほぼ一応、無事に終わったようです。
 日本という国もどこへ進もうとしているのか見えない国ですが、イランも進む方向が見えない国であるように思います。外から見ていても分かりませんでしたが、内側から見てもまだ、今一つよく分かりません。ただ一つ分かるのは、政府がどんなに変わろうと、イラン人はイラン人であり続けるのだろうということだけです。何と言っても、私が論文を書くために分析した13世紀のイラン人と現代のイラン人が全くと言って良いほど変わっていないのですから。

 イランで三回の大統領選挙を見たのですが、今回はある意味感慨深いものがありました。
 一回目のハータミー大統領が初当選を果たした時は、選挙戦そのものはあまり印象に残っておらず、選挙当日の人々の明るい表情と、ハータミー大統領誕生を知った時の驚きが最も印象に残っています。
 二回目は、ハータミー大統領がいつ立候補宣言をするのだろうという期待が長く、選挙戦や投票そのものは結果が分かっていただけにあまりおもしろくなかったように思います。

 今回はラフサンジャーニー有利と言われていましたが、改革を支持する学生層に人気のモイーンと、大量のポスター作戦で人々に名前を浸透させたガーリーバーフがどこまで票を伸ばすか、その結果、大統領選挙初の決選投票があるか、というところだったでしょうか。

 ガーリーバーフは、日本の報道を見ていると「カリバフ」と書かれていたようですが、これも「カルビ」と一緒で、英字新聞を利用しているから起こる間違いで、現地の発音は「ガーリーバーフ」です。せめて「ガリバフ」と書くべきでしょう。ちなみに意味は「絨毯織り」です。先祖がそういう仕事をしていたのだと思います。

 ガーリーバーフが行った大量のポスター戦術の一部です。
 友人などと、「ものすごい資金力だよね~」と感心してしまったほど沢山の種類のポスターを作り、張り出していました。全種類の写真を撮ろうと思ったのですが、あまりに多すぎてできなかったほどです。
 ナローバンド環境の方、非常に重たいページになってしまい申し訳ありません。私自身も56kbp環境ですので、今回はいつもにも増していらいらしてしまいました。じゃあやるなよ、というのはなしでお願いします。せっかく撮ってきたものなので。


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こちらは選挙活動のはじめ頃に目立ったポスター。

イランの繁栄のために選挙で投票を、くらいの意味でしょうか。投票用紙にはもちろん本人の名前が書いてあります。

私は最初ポスターの最下部にあるガーリーバーフの名前に気付かず、「選挙へ行こう」という広報ポスターかと思っていました。







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こちらはガーリーバーフ本人。実は本人の写真(これは写真というより絵ですが)入りの大型ポスターはほとんど作成されませんでした。私はこれ以外に目にすることがありませんでした。









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こちらはイラン建国の祖エマーム・ホメイニー師とその後継者で現最高指導者のハーメネイー師。革命路線を驀進してきた履歴を物語るかのようなポスターです。








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こちらはなぜかフラミンゴたちの写真。写真上部には、「イランの環境と文明の保護」と書かれています。イランの北西部にあるウルミエ湖に生息していたフラミンゴたちは、数年前に突如として姿を消したそうです。原因はウルミエ湖の汚染であるとも、干ばつによる環境の変化だとも色々に言われていましたが、未だによく分かっていません。その後消息を聞かないのですが、帰ってきて欲しいものです。





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これら三つの写真は、恐らくサッカーの試合会場で撮影されたものと思われます。
写真に撮られてしまった少年たちはさぞや驚いたのではないかと思います。もし彼らの家族がアンチ・ガーリーバーフだったら大変なことになったのではないかと、余計なお世話ですが気になってしまいます。




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こちらは町中に張られていたA4サイズのいわゆるポスター。
前警察長官という経歴を気にしてか、ソフト路線を狙っているようです。












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こちらは熱烈なガーリーバーフ支持者のペイカーン。もっとも、油断しているとフロントガラスなどに、勝手に立候補者の名前入りシールを貼られてしまうこともよくあるので、必ずしも支持者とは言えないかもしれませんが、これだけ張っているということはきっと支持者でしょう。
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by sarasayajp | 2005-06-18 04:45 | いろいろ |
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