イランという国で
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テロ
2005年 06月 17日 |
 イランでテロがあったというニュースに心配をしてくださった皆様、どうもありがとうございました。更新が何日か止まっていたのは別な理由からでした。

 アフワーズのテロは、イランでは珍しく大きな被害を出したようですが、テヘラン市内で何カ所か起こったというテロについては、どうも本当にテロだったのかどうか怪しいものが混じっているということです。

 イラン=危険な国、というイメージがあるようですが、治安は悪くない国だと思います。私がイランに来て約9年間、どこかに砲弾が撃ち込まれたとか、いくつかテロ活動はあったようですが、現在イラクやアフガニスタンで行われているような、民間人を巻き込んだ無差別なテロが起こったことはないと思います。もちろん、報道規制がかかっていて私が知らなかっただけかもしれませんが、この口コミ社会のイランで噂も聞かなかったということは本当になかったのではないかと思います。

 日本などではアフワーズのテロを、「アラブ分離主義者によるもの」として報道していたようですが、私の知り合いのフーゼスターン州(アフワーズはこの州の州都)出身者によると、「自分たちはずっと、イラン人もアラブ人も、スンニーもシーアも一緒に住んでいたんだよ。なんで今更テロなんか。おかしいよ。絶対に。外から来た連中が何か仕掛けているか、政府の自作自演だよ」だそうです。
 もちろん彼はシーア派のイラン人ですから、彼の意見が絶対に正しいとは言えませんが、彼に限らずこのテロに違和感を持ったイラン人は多かったようです。しかしそれは一応マジョリティーということになっているイラン系住民による、無邪気な無関心によるものかもしれません。

 油田を抱え、イランでも最も豊かな水資源を抱えたフーゼスターン州が、イラン人によるシーア派政府によって搾取されていると感じている住民は、アラブ系に限らず多いだろうというのはフーゼスターン州を歩いていて感じることです。そうした政府に対する反感を利用しようとする勢力がいても不思議ではないでしょう。
 政府に対するくすぶった反感は、クルド地域、アーザリー・トルコ系地域、バルーチ圏など、非イラン系住民が多数を占める地域ではどこでも感じることです。

 今回のアフワーズのテロは、多民族を国内に抱え、それぞれに不満を感じさせているということにより、イランも簡単にアフガニスタンやイラクのようになるかもしれないと改めて思い出させてくれた事件でした。
 願わくば、イラン人の誇る知恵によりそうした危機が訪れることがありませんように。
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by sarasayajp | 2005-06-17 13:09 | いろいろ |
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