イランという国で
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オーバーステイ
2005年 06月 13日 |
 こちらで「絶対に大丈夫」と言われても信用してはならないということ、頭では分かっているのですが、それでもやはりまだそれで失敗することがあります。

 イランに戻ってからはその連続で、なんだか毎日大変でした。

 まず、日本への一時帰国前に、一時帰国中にイランでの居住ビザが切れることが明らかでしたので、大学の国際部や、ビザオフィスに問い合わせ、そうした場合の扱いがどうなるのか確認しました。
 その結果、日本滞在中にビザが切れても、「再入国ビザ」があるから問題はない、イランに戻って24時間以内にビザの更新の手続きをすれば大丈夫である、という回答を得ました。

 そこで、イランに戻ってすぐに、大学など関係機関を回り、24時間以内のビザ更新手続きを行いました。
 やれやれと安心していたら、ある日突然呼び出しがあり、「ビザが切れているのを放置していたから、裁判所へ出頭して罰金を払うように」とのことでした。
 あれだけ念を押して、何度も確認を取ったのにこれです。
 これはもう仕方がないので罰金を払ってきましたが、たまらない話です。

 そしてその後、無事にビザの更新ができたはずだったのですが、ここでもまたトラブルの連続でした。
 私はビザの更新の申請を出した段階では既に博士論文の審査を終えていたため、「大学生ではない」という扱いになっていました。それでも、証書を受け取るために時間がかかるからということで、学生なら一年間のビザが出るところを一ヶ月だけ更新してやるとのこと。
 まあ、そのくらいあれば何とかなるだろうと思ったのですが、大学側が二週間で発行すると言い切った証書が結局、一ヶ月以上かかってしまったため、ビザの期限が切れてしまいました。
 大学側の問題なのだから何とかしてくれと訴えたのですが、大学は「大学生でない人間に学生ビザは出せない」の一点張りで、ビザオフィスは「学生ビザから他のビザへの切り替えは一切許さない」の一点張りです。学生ビザでなくともビザを取る手段はいくつか持っているので、どこか隣国へ一度出て、そこでまた新たにビザを取ろうとしたのですが、「学生ビザを持っている者には、終了証書を提出しない限り出国ビザを発行しない(※)」と言い張ります。何ともいえない情況です。
 私を不法滞在者にしたいのか、と訴えたのですが、「そんなもの、罰金をちょっと払えば良いだけなのだから、証書が発行されるまで不法滞在をしていろ」とこうです。
 大学国際部やビザオフィスの職員が言う台詞か?とあっけにとられ、そして、オーバーステイに対する意識って、こんなものなんだなあと、思わずため息が出そうになってしまいました。
 聞けばこういうことになってしまう留学生はかなりいるとのこと。

 結局、また罰金を払わされたのですが、ビザオフィス内の簡易裁判所へ出向き、書類を作り、銀行へ罰金を振り込みに行き、裁判官の面接を受け、パスポートを提出し、と、結局半日仕事です。これだけの作業をしているにもかかわらず、罰金は1万リヤール(約110円)というのが何とも言えません。
 留学生活の最後にとうとう犯罪歴がついちゃったよ、とイラン人の友人に話しては笑われ、日本人留学生には「身体を張って様々なケースを試していますねえ」と笑われているところです。

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 こちらはテヘランのビザオフィス前。朝一番で書類を出してしまおうという人たちが常に行列を作っている。


(※)イラン国内に居住権を持っている外国人は、イランを出国する時に必ず「出国ビザ」なるものが必要。これがないと、イミグレーションで出国を阻止されてしまう。
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