イランという国で
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2800メートル
2013年 07月 07日 |
 期末試験も終わり、一時帰国までの期間をこれまで継続してきた聖所の調査に充てることにしていたのですが、これまでずっと行ってきた調査の中で山の上にあるとか遠いとかいう理由で残されてきた場所が多く、非常に難渋しています。

 まず、山の中にあるという場所。これが実に多いのです。
 昨年の夏、一時帰国直前にある聖所を訪れようとしたのですが、資料にある最寄りの村というのがまず大変な場所でした。ギーラーン州のルードバール郡にあるということなので、ルードバール市から村に向かったのですが、これがまた大変な道のりで、山の中の人影もない道をひたすら走り、結局道を間違えてしまい、村にたどり着くことができずに一回目のトライは終わってしまいました。
 その際、道を間違えてしまったことを教えてくれた人が、ルードバールからではなくて、ガズヴィーン州側から行った方が道も良いし(少なくとも道の半分までは舗装されているとのこと)、近いと教えてくれたので、そちらから挑戦することに。しかし、村から随分歩いた山の中に目的地があると言うし、これは日の長い時でないと難しいだろうということで、一年待って、この夏に再トライです。
 テヘランからだと大変なので、ガズヴィーンに一泊して早朝出発(テヘラン-ガズヴィーン間は約2時間)、と考えていたのですが、宿の数の少ないガズヴィーンはシーズンを迎えたアラムート観光の客でいっぱいだというので、夜、テヘランを出発して村に向かいました。
 テヘランからガズヴィーンまで2時間、そこから村まで山道を2時間半、村に到着するだけでも一苦労です。
 村で目的地について尋ねるとびっくりです。何と、私が調査する予定だった場所の他に、もう一カ所調査対象になる場所があるというのです。元々の目的地は途中まで車で行って、そこから徒歩片道一時間とのこと。しかし、もう一カ所は、徒歩で片道4時間はかかるというので、一日で両方の調査を終わらせるのは無理だと、とりあえずは近い方から行くことに。
 しかしこれが大変なのでした。村のある場所が標高2700メートルという高地ですから、恐らく富士山の五合目より高いのではないかと思います。そこを歩くのですから大変です。案内を頼んだ村の人は慣れていますからすたすたと歩いて行きますが、普段テヘラン住まいで(標高1000メートルくらい)、デスクワークが多く、加齢もあって体力の低下が目立つ私は、まず呼吸だけでも大変です。カメラなどの荷物6キロを担ぎ、休み休み歩くのが精一杯です。案内の人が親切で、こちらの状況をすぐに分かって荷物を持ってくれたので助かりましたが、それでも身体が慣れるまでは死ぬ思いでした。
 残雪の残る、道なき道を歩くこと1時間半、目的地に到着です。
 現在ではここに詣でる人もいなくなってしまったという標高2800メートルを超える山の上で、どうしてここが聖所とされたのか、やはり高いところに立つと神を近く感じられるのかなあと、ぼんやりと感慨に浸ったのでした。

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雲がとても近く見える感じ

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