イランという国で
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バーザールの中のダステ
2005年 02月 19日 |
 この数日、ビデオの録画、編集、翻訳などに追われています。平均睡眠時間4時間。
 これまではデジカメを持っていないことや、通信環境が良くないことから、画像を諦めていたのですが、ちょっと気分転換に、ビデオから写真を取り込んでUPしてみることにしました。こちらでも使えるよう、かなり画質を落としてありますので、ちょっと画質が良くありませんが、雰囲気だけでも見ていただけたらと思います。


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 バーザールの一角で、お茶や薔薇水入りのミルクをサービスしているおじさんたち。
 私が写真を撮るのに夢中でいたら、わざわざ私のところまでやって来てミルクのカップを渡してくれた。薔薇水の香りと牛乳の香りが混じり合って、何とも言えない味。
 ここでサービスしているものは、全てヘイアト(運営委員会のようなもの)が寄付を集めて行っているもので、労力もヘイアトのメンバーが無償で行っているもの。実は政府はこうした活動にそれほど援助は行っていないとのこと。
 通路の両側の店がみんなシャッターを閉めていることから分かるように、宗教的に熱心な人の多いバーザール商人たちの中はアーシュラーの期間、自分の店を閉めてしまってこうした活動に専念する人も多い。もちろん、こうしたダステがひっきりなしに通るので商売にならないからと休んでいるだけの人も。

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 こちらは外の宗教グッズ店でおじさんたちがミシン刺しゅうをしていた旗の完成形。ダステ(行列)の先頭には、イマーム・フサインの名前や彼に関わる人々の名前、ダステを主催するヘイアトの名前が刺しゅうされたこの旗が。このヘイアトは、ホセイニーという名前らしい。
 この画像では少し分かりにくいのですが、旗には先が二つに割れた剣が描かれていて、これはシーア派初代イマーム・アリーの佩刀ズ・ル・ファカール。イマーム・アリーの勇気のシンボルとして好んで使われる。

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 天井から下がっている絵はイマーム・フサインの弟のアブール・ファズル(口語だとアボル・ファズル)。兄への献身的な行為により、シーア派の人々の敬愛を受け、献身の象徴とされている。重量挙げ金メダリスト、レザーザーデが彼に傾倒し、自分の子どもをアブール・ファズルと名付けたのはイランでは有名な話。
 この絵の下に立っているのはロウゼ・ハーニー(ロウゼ語り)と呼ばれ、イマームとイマームに従う人たちがどのように悲劇的な死を遂げたかを、独特の節回しで読み上げる。その読謡のリズムに合わせて、ダステに参加している人々やそれを見物している人たちは胸を叩いたり、鎖で自分の体を叩いたりする。
 一般的に、ザンジール・ザダン(鎖で体を叩くこと)はファールスィー(ペルシア語を母語とするイラン人)が行い、スィーネ・ザダン(手で胸を叩くこと)はトルコ系が行うとされている。もちろん、一つのダステの中で両方が見られることもあるし、トルコ系でもザンジール・ザダンを行う人もいるので、目安という程度ですが。
 
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 お父さんに連れられてダステを見物している兄弟。手前の小さい方の弟君は、びっくりしているのかぽかんとダステに見入っていた。カメラに気付いた途端お父さんの陰に隠れてしまったので、正面からの写真はなし。ちょっと残念。
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