イランという国で
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選挙
2012年 03月 15日 |
 すっかり時期はずれになってしまったのですが、イランの国会議員選挙投票日の前後数日間、調査のためにギーラーン州をうろうろしていました。
 テヘランでは、選挙ポスターも見られず、日本のように街宣カーがうろうろすることも、立ち会い演説会もないので、いつ選挙があるのやら、というくらいに静かだったのですが、選挙三日前、テヘランを出発し、カスピ海岸に向かって走るうちにどんどんと様子が変わってきます。
 マンジールというダム湖と風車で有名な町に着くと、夜9時を回っているのに人々が町に出て、町のあちこちに置かれた選挙事務所に出入りしています。テヘランでは見られなかった巨大ポスターもあちこちに貼られていますし、「なにこれ?」状態です。
 運転手によると、「地方の選挙は一族同士の争いだから盛り上がるんだよ」とのこと。
 日本の地方選挙のようなものか、と納得です。

 選挙区のあちこちに事務所を置き、グッズや食事を配り、投票を呼びかけている様子は、一種のお祭り騒ぎです。まあ、政策などを論ずる必要がない選挙ですから当然なのかもしれません。

 投票日当日は、あちこちの村を回っていたのですが、この日も結構な人出でした。投票所はどこも閑散としていましたが、なぜか村の中心には人が溢れていました。

 テヘランに戻ってから知ったのですが、人々が投票所に押しかけ、投票時間を延長したとか、投票用紙が足りなくなったとか。
 中央政権と関係のある投票所(市役所等)は、動員がかかっていたでしょうから、確かに投票するために人が列を作っていましたが、その他の場所は、比較的体制よりであるはずの地方都市や村ですら閑散としていたように見えました。

 投票に多くの人が訪れたということを協調するために「投票用紙が足りなくなりそうだった」と報道したのでしょうが、選挙権を持つ人の数は分かっていたはずなのですから、それを用意していなかったのだとしたら選挙委員会の落ち度であり、誇らしげに発表するようなことじゃないよなあ、と、少し疑問に思ってしまったのでした。

 面白かったのが、ある場所での議論でした。
 政府が行っている現金ばらまき策が本当にイラン人のためになるのか、それよりも、経済政策をしっかりと行い、物価の抑制に努めるのが本筋ではないかというものでした。紙幣を大量に発行して国民に配ったところで、物価の上昇がそれを上回っている現状では、どれほど意味があるのか分かりませんし、デノミの話も出ているようですが、それもトルコと違ってきちんとした経済政策のないまま実行したところで同じことの繰り返しになるように思われます。

 イランの国会はかなり影が薄い感じもするのですが、正月以降、イランをどのような方向に進めていくのか気になるところです。
 とりあえず、ガソリンの値上げについては否決してもらえないかなあと期待はしているのですが。
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by sarasayajp | 2012-03-15 16:33 | いろいろ |
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