イランという国で
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デモ
2010年 06月 08日 |
 6月4日はホメイニー師の21回忌でした。
 別に意図したわけではなかったのですが、調査のためテヘランを離れていて、テレビも新聞も見ない状況で数日を過ごし(もちろんネットもなし)、4日の夕方にテヘランに向かいました。

 テヘランから西へ延びる高速道路にたどり着くと、大型バスが列を作るように走っています。どのバスにも同じようなプロパガンダ・ポスターや、西部にある州の名が書かれたものが貼られています。
 一瞬何かと考え、すぐに、ホメイニー師を記念する集会に各地から動員された人たちを乗せたバスだと気がつきました。
 大型バスを何百台と借り上げ、動員した人たちに日当を支払い、等々。どれほどの予算を費やしたのか想像もつきません。もっとも、イギリスのメーデーも地方の学生などをアルバイト動員したものだとのことですので珍しいことではないのかもしれません。地方の人にしたら小遣いがもらえてテヘランに遊びに行ける、ということで喜んでいたのかもしれませんし。

 ただ、すっきりしないのは、「数百万の人々が故ホメイニー師の思想に賛同して集まってきた」と言うハーメネイー師をはじめとするルーハーニー(イスラーム法学者・いわゆる聖職者)が、イラン・イラク戦争における戦死者(イラン国内では殉教者)を、国を守るために戦ったということで讃え、それを「だからイラン国民はイスラーム体制のために彼らのように血を流すことが当然であり、それが最高の価値なのだ」という論調で説教を行うことからくるのだと思います。
 もちろん、イランが独立国であることに全く異存はないし、独立国であるからには内政干渉は受けたくないということも当然だと思ってはいます。
 ただ、でも、だけど、「独立を守るために敵と戦え」というプロパガンダを行うのはまたちょっと違うのではないかとも思うのです。独立を守りつつ、他国とうまくやっていく方法だってあるんじゃないの?と。
 核問題に関しては、アメリカのダブルスタンダードに腹を立てることも分かりますし、エネルギー需要をまかなうために原子力発電所の建設を必要としているのも分かります。しかし、「核の平和利用」「国際的なルールに従っている」と主張するなら、もう少しどこか妥協するくらいしてもいいだろうにとも思います。やましいところがないのなら見せることもできるだろうにとも。
 疑ってください。イランを孤立させてください。と積極的に対立の道を歩んでいるように見えるのが気になるところです。

 以前にも、山の中で調査中にやはりデモのための人集めに遭遇したことがあるのですが、一体いくらくらいもらえるものなのか、なんだか気になるところなのでした。

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by sarasayajp | 2010-06-08 13:47 | いろいろ |
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