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ガシュガーイー
2010年 01月 27日 |
 遊牧民と言えば、久しぶりに彼らの天幕を訪れてその変化にやはりびっくりしたのでした。

 今回訪れたのは、ガシュガーイー族(日本ではカシュガイと表記されることが多いよう)と呼ばれる遊牧民の冬営地です。
 ガシュガーイー族といえば、山羊の毛で織った黒い天幕と、日本人的な色の遣いからは考えられない大胆な色遣いをした女性の衣装がトレードマークだったのですが、この数年でずいぶんと変わっていました。
 まず、黒い天幕がほとんど見られなくなり、白い防水シートの天幕ばかりになってしまっていました。
 山羊の毛を刈り、それを紡ぎ、織って天幕を作るのは確かに大変な作業です。また、いくら山羊の毛の油が雨をはじいてくれるといっても大量の雨ではやはり雨漏りがしてしまいます。それに比べれば町で売っている防水シートは手軽ですし雨もよく防いでくれますから、こちらの方がいいや、と思うのは当然かもしれません。

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ガシュガーイーの黒い天幕。夏はこれを使うが冬は防水シート、という遊牧民もいるが、すっかり希少価値となってしまった。


 女性たちの衣装もずいぶんと替わってしまいました。
 若い女性たちは伝統的な衣装を着ないで、町の女性たちと同じような服装をしています。もちろん男性たちもそうです。
 これも、自分たちで布を買って衣装を仕立てるよりも、中国から入ってくる安い洋服の方が手軽だということと、学校教育が普及して町の学校に通ったりするようになったこととも関係しているのだとか。

 それと、ガシュガーイー族の女性たちが織る「ギャッベ」と呼ばれる毛足の長い敷物はよく知られていますが、これも彼ら自身のために織るものではなく、賃金仕事となり、町の絨毯商の注文に応じて織るものとなっていました。そのため、彼ら自身の好みではなく、町に住む人々や外国人の好みに応じたデザインや色で織るようになっているようです。

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ギャッベを織る女性たち。服装は伝統的なものではなくなっており、ギャッベもデザインは変わらないものの、色がモノトーンの都会的な色遣い。聞いてみると注文に応じて織っているとのこと。

 7年ぶりですが、7年が長いのか短いのか。7年でずいぶんと変わるものだなあとしみじみしてしまったのでした。

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